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息子とパフェを食べに行った日の着物

濃紺の草の縞柄ウール着物にアンティークの龍の染帯です。

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本袋帯の仕立てで現代ものに比べると短いのですが、ギリギリ二重太鼓にすることができます。
「龍」とか「獅子」の染め模様が好きです。
昇り龍ではなく、まあるい格好したこの龍の温和な顔が平和で縁起が良さそうに思い、年の始めに使う事が多いです。

この帯は関西巻(胴体を中心に右巻き)にしないと前帯に龍のお顔が出てこないので、左右の手の動きを普段とは逆にします。何も考えない方が自然に手が動くのですが、意識した途端に途中「えーと…」となってしまいます。
で、「えーと…(汗)」となったのですが思いがけずお太鼓の柄がタレとバッチリ合って、それだけで気分がいい。
しかし、前帯にいるせっかくのイケメンが、ちょうど帯締めの中心に隠されてしまいました…。残念。

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このウール着物は、ある時三軍から一軍へ昇格しました。

着物を着るようになって3年くらいした頃「普段着なら絹じゃない方が気楽でいいな」と考え購入したものの、「なんだか地味すぎ?〜」と感じてコートにでも仕立て直そうかと考えていた時期、汚れてもいい三軍着物として旅行に着ていき、これでマス釣りなどしていたのですが、ある時旅行先の「和紙づくり体験」でスタッフさんに
「結城紬ですか?」
と聞かれ
「いえいえ、ただのウールなんですよ」と答えるも、内心「あ、そう言われてみればそんな雰囲気もあるかも」と思った途端、普段着の中の一軍着物に昇格したのでした((^-^;まあ~、自分の基準てものが無いんですね…)。

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冬の足元はこんな感じ。タビックスをはいて、つま先にカイロを入れその上に厚地の足袋を重ねます。礼装の時以外、冬は色足袋ばかりです。半襟もそうですが「白」を着物に使うと、「非日常感」と「寒々しさ」が増して「日常着」らしさが減るような気がするので、なるべく周囲の色(アスファルトや建物など)に溶け込む色を使うようにしています。

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