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江戸小紋に鸚鵡に柘榴の帯で夫と昼飲み

まだ残暑が残っていた少し前に、出張帰りの夫と某駅で待ち合わせをし、「エーデルピルスを飲みに行こう」と約束をしていて、目的の店はちょっと小洒落たレストランだったので、珍しく江戸小紋を着て行きました。
残暑といっても、真夏の酷暑の時とは違って汗で着付けがしづらいという事もなくて良かったのですが、歩くと蒸し暑いくらいの気候なので単衣の着物です。

オウムに柘榴の織り帯

この帯は、胴が若干短めだったので仕立て直しで長くしてもらい、芯も硬過ぎたので柔らかめなものに変えてもらいました。お直し後、初着用。
と~っても締め心地が良い~。

帯揚げ・帯締めともにシマシマ

あまりウルサくならないように色柄合わせをすることが多いんですけど、何となくこの日は小紋で地味すぎるのもイヤだなあ~と思って、ガラガラした賑やかな帯周りとなりました。

江戸小紋「鮫」文様

江戸小紋は「紋無し」の鮫文様。
よく「イザとなったら『紋』を入れれば礼装にも使えるわよ。」と聞きますが、この先ずっと紋を入れることは無いと思う…。

「礼装」と聞いて思い浮かぶのは、庶民にとっては結婚式くらいか…?
それなら、親がせっかく誂えてくれた訪問着があるし、姪っ子甥っ子がもし呼んでくれるなら、是非、黒留袖を着たいのだー!
だから、「紋を入れる」ことは無い。

黒留袖は練習以外に外で着たことが無くて、一度着てみたい。
息子は我々夫婦に洗脳されて「結婚式なんてしなーい。」と言うので、してくれないかも…。私は秘かに「でも、お相手さんが結婚式したいって言ったらしてあげた方がいいよ?」などと少しづつ、事あるごとに言い聞かせているけど、効果は果たして…。

さて、「エーデルピルスを飲む」目的で行った店は、コロナ以降開店が不定期となっていて、確認するたびに「その日の営業は、分からない」などという答えで行けずにいたのですが、この日は確認をせずに行ってしまいました。
油断していたのです。
(もう、さすがに通常営業だろう、と…)
店に着くと
『本日の昼営業はありません。』という貼り紙が…(泣)。

という事で、存在だけは知っていたその近くの店に入ることにしました。

一口飲んでしまった後の写真

これが意外や、ビールが美味しくてラッキー~!
「キリン」とグラスに書いてあったので普通に一番搾りだとは思いますが、タンク内やホースの手入れが相当良いのだと思います。
数人いる給仕のうち、ある一人の女性だけがビールを運んでくれます。
たぶん、この女性がビールの管理を担当かつビールが大好きなのに違いない(知りませんが…)。
泡もきめ細かく、このグラスのギリギリまでなみなみと注いだものをこぼすことなく(当たり前?じゃないレベル)優雅に運んでくるのが凄い。

夫のメイン。白身魚の何か。

料理も美味しかったですが、ランチはコースしか無くて、なんでも頼めるわけでなく、ビールが美味しかったのでこのまま店で飲んでいたかったのですが、大食漢の夫には(私にも)残念ながら食事の量が足りないので、この後、ファミレスに移動して飲み食べしました~。

この顛末を息子に言ったら、さっそく「エーデルピルス」が飲める店を自分が住んでるあたりで探し、一人で行ったと…。

大学3年生、何故こんなところに行けるんだよ!?オイッと思いましたが、週末だけ激安なんだそうです。
夫にこれを伝えたら、行く気満々。
今度こそは、久々にエーデルピルスを味わえそう~。

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