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エロール君と宝島

子どもが大きくなるのは早い。当たり前のことなのに子どもが小さいときには私たちはそれに気づくことができない。

今年就職した彼が8歳のときに知り合いからドイツの人形をもらった。とても気に入ったようで、その日は一緒に寝ていた。

子供が付けた名前は「エロール」。写真の絵は、ペイントプログラムで子供が書いたものだ。『エロール君と宝島』なんだそうな。親ばかなので記念写真を撮ってしまった。

子供が寝る前に「ところで、パソコンってどうやって動いてるの」と尋ねてきた。

「パソコンの中にはマイクロ・エロールがたくさん住んでるのさ」と答えると、「うそだぁ」という返事。ちぇ、夢がないなぁ。

「おまえ、馬鹿言っちゃいけない。おまえが、キーボードを押すと、マイクロ・エロール達が、ほれ、絵をかけ、ほれ、字を出せ、って一生懸命働いてるんだよ。」「ふーーん」おっ、信じてないなぁ。

「じゃ、マイクロ・エロールはなんで出来てるの」と子供。へへへ、そうくれば、こっちのもんだ。

「マイクロ・マイクロ・エロールで出来てんだよ」「ふーん、じゃ、マイクロ・マイクロ・エロールは」へへへ、それはもう古典なんだよ。

「もちろん、マイクロ・マイクロ・マイクロ・エロールだろう。」「じゃー、マイクロ・マイクロ・・・・・」(以下、12乗マイクロ・エロールまで出現)「いいから寝ろ」

結局、ターミネートのマジックワードはこれ。なかなか、トーベ・ヤンソンのようにはいかない・・・

そんな時期は本当に一瞬なんだ。

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