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霜田 秀子 月光のしたたる、はままある表現。 そこを帰りけり、と強い切れ字で押し切った。 …
吉沢春雪 「忍ぶれど色に出にけりわが恋は物や思ふと人の問ふまで」(『拾遺集』平兼盛)の本…
新村 みどり 気の置けない間柄の人と閑静な温泉旅館に泊まった夜を思う。 温泉にも入り、浴…
佐野 聰 日光山内を流れる水路の水を思い出した。幅は狭いがかなりの勢いで流れてくる。 そ…
いそむら菊 不妊に悩んでいた夫婦の家の煙突にコウノトリが巣を作り、煙突を使わずいたら赤ち…
内山 靖子 蝶が落し物を探しているようだというのは言い得て妙。 かつて、造成工事で土葬…
佐野 聰 動物園のペンギンが、秋空を見上げて何か物思いに耽って感傷的になっているようです。 その思いは、 ①進化する前のように空を飛びたい。 ②ふるさとの南半球に帰りたい。 ③鰯雲の鰯を食べたい。 私は②だと思いました。 (岡田 耕) (俳句雑誌『風友』平成二十九年三月号)