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一句鑑賞

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所属する結社誌で発表した句の鑑賞文。
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2021年9月の記事一覧

鑑賞*月光のしたたる中を帰りけり

霜田 秀子 月光のしたたる、はままある表現。 そこを帰りけり、と強い切れ字で押し切った。 …

岡田耕
3年前
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鑑賞*隠れても色に出にけり葛の花

吉沢春雪 「忍ぶれど色に出にけりわが恋は物や思ふと人の問ふまで」(『拾遺集』平兼盛)の本…

岡田耕
3年前
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鑑賞*良夜かな長湯して長話して

新村 みどり 気の置けない間柄の人と閑静な温泉旅館に泊まった夜を思う。 温泉にも入り、浴…

岡田耕
3年前
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鑑賞✴遠くより水流れ来る九月かな

佐野 聰 日光山内を流れる水路の水を思い出した。幅は狭いがかなりの勢いで流れてくる。 そ…

岡田耕
3年前
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鑑賞*老人室新生児室鳥渡る

いそむら菊 不妊に悩んでいた夫婦の家の煙突にコウノトリが巣を作り、煙突を使わずいたら赤ち…

岡田耕
3年前
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鑑賞*落し物探しておりぬ秋の蝶

内山 靖子  蝶が落し物を探しているようだというのは言い得て妙。 かつて、造成工事で土葬…

岡田耕
3年前
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鑑賞*ペンギンの突つ立つて見る鰯雲

佐野 聰  動物園のペンギンが、秋空を見上げて何か物思いに耽って感傷的になっているようです。  その思いは、 ①進化する前のように空を飛びたい。 ②ふるさとの南半球に帰りたい。 ③鰯雲の鰯を食べたい。  私は②だと思いました。 (岡田 耕) (俳句雑誌『風友』平成二十九年三月号)