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句集・俳書紹介

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受贈書のご紹介〔都度投稿〕
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#読書感想文

俳書紹介 広渡敬雄『全国・俳枕の旅62選』

全国・俳枕の旅 62選 広渡敬雄  二〇二四年 東京四季出版  芭蕉が『奥のほそ道』で歌枕の…

岡田耕
2か月前
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句集紹介 中村姫路『暦日』

句集『暦日』 中村姫路  二〇二四年  文学の森  作者は昭和五十四年、「山歴」に創刊入…

岡田耕
2か月前
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句集紹介 秋山巳之流『うたげ』

句集『うたげ』 秋山巳之流  二〇〇三 北溟社  作者は昭和十六年岡山県倉敷市に生まれる…

岡田耕
4か月前
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句集紹介 金子千洋子『鷹柱』

句集『鷹柱』 金子千洋子  二〇二二年 東京四季出版  作者は、平成七年、三番目の長男の…

岡田耕
1年前
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句集紹介 山本一歩『春の山』 

句集『春の山』 山本一歩   二〇二二年 本阿弥書店 作者は、岩手県大迫町(現、花巻市)…

岡田耕
1年前
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句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(8・最終回)

*これまでの記事 ・句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(1)【スキ御礼】 ・句集鑑賞 磯村光生『千枚…

岡田耕
1年前
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句集紹介 星野昌彦『とびとび抄』 

『とびとび抄』 星野昌彦(景象 主宰) 二〇二二年 春夏秋冬叢書  著者はこれまで昭和四十四年の第一句集「藁の国」から令和三年の「凡」まで、二十三冊の句集を出版している。合計句数は一万一千十六句に及ぶという。本書は、この中から〈とびとび〉に五百句を抄出している。    大焚火して雪嶺のゆらめける        「藁の国」  雁わたる塩壺に匙深く埋め        「四季存問」  元旦や象は乾きしまま汚れ         「言語論」  玄関に靴やら下駄やら三河万歳      

句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(7)

*これまでの記事 ・句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(1)【スキ御礼】 ・句集鑑賞 磯村光生『千枚…

岡田耕
2年前
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句集紹介 和田華凛『月華』

句集『月華』 和田華凛   ふらんす堂 2022年 作者は、昭和二十三年曾祖父後藤夜半が…

岡田耕
2年前
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句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(6)

*これまでの記事 ・句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(1)【スキ御礼】 ・句集鑑賞 磯村光生『千枚…

岡田耕
2年前
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句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(5)

*これまでの記事 ・句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(1)【スキ御礼】 ・句集鑑賞 磯村光生『千枚…

岡田耕
2年前
80

句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(4)

*これまでの記事 ・句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(1)【スキ御礼】 ・句集鑑賞 磯村光生『千枚…

岡田耕
2年前
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句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(3)

*これまでの記事 ・句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(1)【スキ御礼】 ・句集鑑賞 磯村光生『…

岡田耕
2年前
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句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(2)

*これまでの記事 ・句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(1)【スキ御礼】 花の句では、牡丹、冬牡丹の句が印象的で、収録数も前句集にも七句、本句集にも六句収録されている。とりわけ冬牡丹の句には「無理矢理冬に咲かされてしまったり、そのために寿命を縮めている木もあるとかと思うと哀れにもいとしい(作者著「鎌倉花の四季」)」という情感が発露しており、「花扇」の冬牡丹の句とも読み比べて堪能したい。   一点に力を集め牡丹の芽「寒造り」     花びらの日に濡れゐたる黒牡丹 「寒造り」 白とい