クラウドファンディングの活用 【肝付町産業創出課】異業種交流サロンで話す予定だったこと
1月に、肝付町の町役場主催の【肝付町産業創出課】異業種交流サロンで、クラウドファンディングについてお話しする機会をいただきました。
お話しをくださった肝付町産業創出課の渡来さん。
正直EUDITION立ち上げの時にクラウドファンディング1回やっただけだし、約2年前なので結構時間経っていていろいろ忘れているし、プロでもなんでもないです。
私なんかでいいのかな、と思いましたが、渡来さんにはEUDITION OIL開発当初からとってもお世話になりましたし、私の経験が肝付町のお役に立てるのはめちゃくちゃ嬉しい。
新型コロナウィルスの流行で岸良に行けず岸良欠乏症になりかかっていた私は、リモートでのサロン参加とはいえ、岸良と繋がれる?気がしてウキウキ心弾ませながら年末に資料を作っておりました。
ところが、年明けて肝付町も感染者が増え始めたそうで、無期限の延期に。
というわけで、渡来さんから「ここが聞きたい」とリクエストいただいた内容についてをここに記しておこうかと思います。
1.自己紹介
(これはここでは省略)
2.EUDITION OIL開発背景
(これもここでは省略しますがポイントだけ)
・開発することで、岸良の自然環境とか農家さんに負担がかかるカタチは絶対避けなければ持続できない
・道の駅用のジャムやドレッシングを作っても(美味しいけど)競合が多くてレッドオーシャンすぎるし、利益は小さいし、持続できない
と思ったので「プロ」に依頼して辺塚だいだいを研究してもらい、生産量の少なさをカバーできて農家さんに負担のかからない化粧品原料用発酵エキスの開発を選んだこと。
私は、生産者は必ずしも加工がうまくできるとは思っていないです。6次産業化促進のためのサロンでこんなこと言ったら怒られそうですが。
もう少しご興味持っていただけたらこちらの記事をぜひ。
3. なぜクラウドファンディングに挑戦したか
ズバリ、ストーリーを伝えたかったから。
正直、資金を集められるというのはとても大きいです。でもこれを最大の目的にしてしまうと、万が一資金が集められなかったらプロジェクトが続行できない。。。うん、諦めよう!となる。
それは悲しすぎます。
クラウドファンディングの資金は、応援してくれる人が集まったらラッキー!本当にありがたい!と思うくらいにして、ここで集める資金だけをアテにしてはいけない気がしました。最悪、1円も集まらなくてもちゃんとプロジェクト進行できるカタチにしておく方がいいかなと思います。
クラウドファンディングの最大の特徴は、ただ商品を買ってもらうのではなくて、ストーリーを伝えて応援してくれる人と繋がれることだと思います。
カッコつけてるブランドサイトをEUDITIONの表の顔として、クラウドファンディングでは裏話や開発背景を伝える場とすることにしました。
EUDITIONはのブランドパーソナリティは、まあ結構スカしています。これは、EUDITIONを岸良ブランドとしてではなく、今後他の土地の固有植物へと展開することを見据えているので、あえて岸良カラーを強くせずVI(ビジュアルアイデンティティー)を抽象的にしたかったからです。
一方で、開発した岡田麻李本人は、岸良愛とやる気だけで突き進んできた非常にあつくるしいパーソナリティ。すっぴんジャージで川に飛び込んだり畑で泥だらけになってはしゃいでるような人間性はブランドサイトで伝えたらブランドイメージがとっ散らかってしまいます。
3年かかって死ぬほどたまった思い入れと熱意、おじさんに騙されたこととか、岸良の大自然てすごいよ、とか伝えたいことをたくさん詰め込みました。
4. クラウドファンディングのメリット・デメリット
一番のメリットは、情報がオンライン上でアーカイブされたこと。
ブランド始めた当初は、WEBメディアに取り上げてもらってもいないので、オンライン上にEUDITIONの情報がほぼない状態なんですよね。ホームページも、SEOよっぽど頑張ってないと上に上がってこない。これだと、万が一誰かに興味持ってもらって検索してもらっても何もみつからない。クラウドファンディングの本文と、実施期間中のアップデートで8記事。これは大きかったと思います。
実際、展示会でブースに立っている時に「クラファンの記事で読みました」と声をかけてくださった方が何人もいて驚きましたし、雑誌の編集者さんやライターさんも、記事読んで連絡くださった方もいらっしゃいました。
もう一つのメリットは、まずは自分の周りの人に知ってもらえること。
クラウドファンディングの支援者のほとんどが身内や知り合いだそうです。これは事前に聞いていたので、人に甘えるのが超苦手な私ですが勇気を振り絞ってお願いメッセージをたくさん周囲の人に送りました。
SNSもほとんど使っていなかったのですが急に再開。
そして自分が思っていた以上に多くの人が快く支援してくれたて、自分の周りにこんなに応援してくれる人たちがいるんだ!と実感できたのは、本当に心強かったです。
応援してくれる周りの人に、発売前に認知してもらえてファンづくりをスタートできたのはとても大きかったと思います。
デメリット特にない、かな?
むしろあったら是非知りたいので、コメント欄とかに書いていただけたら嬉しいです!
5. ポイント①どのプラットホームにするか
クラウドファンディングのプラットホームってたくさんあるんですよね。○○系のプロジェクトが多い、とか結構カラーが様々ですし、手数料も違う。やり方も、投資型と寄付型とか、オールオアナッシングなのか、とか様々。
これは詳しく紹介しているまとめ記事が当時たくさんあったのでそれを読んで比較しました。コロナの影響でクラウドファンディング自体の認知度も上がって人気が高まっているし、今は選択肢がもっと増えていそうです。
EUDITIONのクラウドファンディングには、Motion Galleryを選びました。
①クリエイターの案件が多いからEUDITIONと相性良さそうとアドバイスもらったのと、
②自分のプロジェクトにどれくらい支援があつまるか見当もつかなかったのでオールオアナッシングではなく達成できなくても集まった支援金分もらえる方がいい、
という2つの理由です。
6. ポイント②リターンの設定
リターンは、3,000円、6,000円、10,000円、20,000円、30,000円、100,000円という金額設定でした。
気軽に支援していただきやすい比較的低価格なものと、目玉商品的な高額のものを決めて、あとはキリのいい金額で間を埋めるように。
スキンケアオイルの商品ひとつしかないのでリターンの幅を出すのに悩みました。
男性だとスキンケアに抵抗があって購入してもらいにくいかもしれない(実際は男性にもオススメです)ので、「でで胡椒」「でですこ」(岸良に移住したご夫妻が手作りしている辺塚だいだいを使った超絶おいしい調味料)を用意。狙い通り、スキンケア興味ないという男性陣から大人気でした。食べ物はやはり強い。
売れないだろうな〜と思っていた100,000円の岸良おもてなしツアーは、なんと一番最初に完売。しかもリクエストで急遽もう一枠増やすことに。体験型も強いことがわかりました。
7. 反省点
振り返って反省点もあります。
「リターン品発送完了しました!」のアップデート記事以降、応援してくださった方たちにブランドのアップデートをしてこなかったことです。
これは、高額リターン品の岸良ツアーに参加してくれた知人から「クラファン応援者に季節の情報とか送りなよ!」と愛あるお言葉をいただいて、ハッとしました。すべての支援者が、インスタやfacebookページをフォローしてくれているわけではないんですよね。せっかくクラウドファンディングのアップデート記事でブランドローンチまで定期的に情報発信してたのに、あれっきりコミュニケーションとってない人もいるじゃん!と気がつきました。猛省。支援者のメールアドレスがあるのだから、メルマガ案内とかすればよかったです。
以上がお話ししようと思っていた内容です。コロナが落ち着いて、肝付町の皆さんにお話できる日が来るといいな。
最後にもう一度書きますが、私はクラウドファンディングのプロではありません。あくまで個人の体験と感想です。
でもやっぱりクラウドファンディングやって良かったと思います。なので読んでくださる方は、温かい気持ちで、ああこんな感じなら私でもやれそうだな、と思ってくださったら嬉しいです。