自分のことと、木彫りの卵みたいなイベント
高校の頃だったと思う。
学校の帰り道に、「ご自由にお持ちください」と道端に木っ端が入った箱が置かれていた。
ある日、思いつきにその箱から、ひとつもらって帰った。
ちいさな頃は、祖父の農具やら工具やらが雑多に押し込まれた埃臭くて薄暗い倉庫が好きで、保育園から帰ったら入り浸っていた。
古い業務用のトマトソース用の缶に、錆びてほんのり曲がったり曲がってなかったりな釘がいっぱい入っていて、それを倉庫の柱に打ち付けて遊んでいた。
そうしたら柱に打ち付けられてはかなわんと思ったのか、祖