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新卒サッカー選手は、チームにインターンすべし

サッカーチームには
大きく3つに職種が分けられます。



選手

現場スタッフ(監督、コーチ、マネージャーなど)

フロントスタッフ(営業、広報、運営など)



私はこの3つを経験しました。


その中で感じたことは

新卒の選手に、チームにインターンをさせるべき

ということです。



なぜ、そのように感じたのか。

そのあたりを書いていこうと思います。









1、選手がクラブの仕事を知らなすぎる



まず、サッカー選手でも、
監督、コーチの仕事は
毎日のように同じ空間にいるので
ある程度イメージできるでしょう。




もちろん見えていないところでも
業務はありますが、
チームを強くする、というのが目標になるので、
イメージが付きやすいのかなと思います。



しかし、フロントスタッフは
普段から同じ空間にいることが、
現場ほどは多くないですし、
同じときは、イベント出演の時など
限られてきます。

また、同じ現場にいるマネージャー
練習以外での仕事もかなり多くあります。








現状、Jリーグでは、
新卒の選手たちに向けて
新人研修というものを行っています。


私が新人で入った2013年のときは、
新卒の選手たちが、一堂に会して、
選手としての在り方、キャリアについてのことや、
チーム、サッカー界の財政面もの講義を受けたり、
インタビューの練習などを行いました。



チームに戻ってからも、
公式戦時のチケットもぎりやグッズ売り場に行って
スタッフとして対応するというものもありました。


しかし、これだけでは、チームの運営のことの
1%も理解できたとは言えません。


むしろ大変なのは、そこまでの過程のところです。


準備段階が最も労力を使うところになります。


そこが選手からは見えていないことが多いので、
知らない選手が多いのだと思います。




では具体的に
どのようなことを行っているのか。




同じ会社、チームで働く者同士。



相手のことをリスペクトし、
チームの一員として仲を深める方法として
インターンすることは重要だと思います。


それによって、感謝の気持ちも生まれ、
行動も変わってくる。


私はこれがチームの勝敗にもつながると
思っています。




次の章で、フロントスタッフ、現場のマネージャーなどの
裏方の人が具体的
どのようなことを行ってきているのかを書きます。




まずは、自分が経験した営業の業務内容を書きます。


あくまで一例として、選手は参考にしてほしいです。




2、サッカーチームの裏方(営業)の仕事


私は仕事としてクラブで裏方の仕事も経験しました。


しかし、選手をしていたときは、
業務内容をまったく理解できていませんでした。


その当時は理解しているつもりでも、
そのあと経験したときに、
自分が思っていた想像以上に
任されるタスクが多くあり、
こんなことまでやっているんだと
びっくりしたことを覚えています。






まず、営業として行うことは、
新規営業と、既存営業の2つが主になります。


スポンサー獲得に向け、
企業を見つけ、営業をする。

スポンサーになってくれた場合は、
そのスポンサードが継続していけるように、
その企業の要望や悩みに応えられるように尽力する。







地元の企業や、サッカークラブに興味を持ちそうな企業、
余裕がありそうな企業など、
スポンサードの可能性がありそうな企業にとにかく入電。

アポをとり、相手の企業に向かい打ち合わせ。

営業の資料を何度もアップデート。

営業相手によって内容を変え、
相手の「不」を聞いて、共に解決できるかを考える。




鈴鹿アンリミテッド(現:鈴鹿ポイントゲッターズ)で
フロントスタッフをしたのですが、
新規スポンサーの獲得は特に難しかったです。

その中でも、社長の吉田さんや、
選手をしながら営業もしている佐藤和馬選手などに
話を聞きながら、試行錯誤し営業を行っていました。



サッカークラブの営業は自由です。



決まった商品というものはなく、
スポンサー企業によって、その内容は様々で、
同じ金額でも内容はまったく違うものであったりします。


だからこそ、営業の人のスキル、能力が
より重要となる職種でもあります。







新規スポンサーも大事ですが、
特に重要なのは、既存のスポンサーだと思います。



サッカーチームにとって大きな収入源となるスポンサーと
継続的に関係を築くことは重要ポイントになります。



そして、この既存のところの対応も
営業の人の能力の見せ所だと思っています。






スポンサーというと、
ユニフォーム等のチームウェアにロゴの掲載
スタジアムにバナー掲載

などがイメージしやすいと思いますが、
それ以外にも本当にたくさんの形があります。





例えば
リクルートに困っている会社があり、
どうにか新卒の採用を増やしたいという要望があれば、
サッカー大会を対象年齢を高校生、大学生にして
開催をするということでもお金を引っ張ってこれる
可能性はありますよね。




このようにサッカーというコンテンツを利用して、
クラブがサッカー大会を運営、開催するという
スポンサー内容で相手企業にメリットを作ることができます。




サッカーチームの収益化には
様々な方法があり、自由だからこそ、
大変な職種ではあると思います。




選手は、こういったことを理解しなければならない




実際に一緒に営業周りをして、
スポンサー企業の方々と顔見知りになることも重要。


新規の営業に一緒に行って
こんな仕事をしているんだと理解することも重要。


さらに選手が行くことによって、
話のネタになるし、相手企業の方も
親近感が湧くかなと思います。



ここまで書いたこと以外にも
たくさんの業務をこなしています。



選手の年俸はどこから払われているのか。



財政面のことを知ることで、
選手とスタッフが協力し合い、
収益化の方法にも幅が出てきます。







フロントスタッフには
営業以外にも
いろいろな職種があり、
その人たちが協力して、
勝ってもらうために環境をよくしよう

努力してくれています。


インターンをして、
その努力している姿を実際に見ることで、
自身のプレーにも厚みがでてくると
僕は思っています。


ぜひ、新卒の選手は、
自分のチームにお願いしてみてください。


おそらく断られないと思いますよ。



3、最も知ってほしい【運営】という仕事



今回特に僕が知ってほしい仕事が
運営
です。


選手が試合するにあたって、
本当に多く人の協力が無いと開催ができないんだ
ということを知ってほしいです。


運営のスタッフは大変なことが多くあります。



今回の記事に書くと
とてつもなく長くなるので、
次回【運営】のことフォーカスして
書いていこうと思います。


普段、練習のときに水の補給な空気入れなどを
やってくれているマネージャー
現場での重労働のあとに、
運営としても働いてくれているんです。


そのあたりも
書いていこうと思うので、
次回も見ていただけたらと思います。




岡田明久



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