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100人いたら100通りの子育て取材 №.11大川陽子さん №.12 田島香代子さん


今回の取材は帯広おかあさんのがっこう教頭の樽見真樹子さんのご紹介で、お二人のお母さんに取材させて頂きました。とても長くお付き合いしているご友人同士で、小さかった子ども達が大きくなるまでを一緒に過ごした仲間の楽しいお話を伺うことが出来ました。

この企画は帯広おかあさんのがっこう魅力プロジェクトと題し100人のお母さんに子育てについて取材させて頂く企画です。お母さんの学校の活動の詳細は以下をご覧ください。


大川陽子さんと田島香代子さん、そして樽見真樹子さんの出会いは子どもが3歳くらいの時にたまたま遊びに行った公園で偶然に出会ったと言います。それぞれ別々に遊びに来ていたところ、子どもの年齢が同じだったこともあり、しだいに仲よくなり、幼稚園の見学を一緒に行き、同じ幼稚園時代を過ごし、小学校では別々になったものの、その後も20年来続いているママ友ということでした。

大川さんも田島さんも帯広出身ではなく、大川さんはご主人の転勤で帯広に来られ、田島さんはツーリングをきっかけに夫婦で東京から移住されたということで、親や親戚が近くに居ない中、子育てを共に助け合ってしてきたそうです。
お子さん達はすでに立派な社会人として巣立っているとのことで、子育て期の懐かしい話に花が咲きました。


大川さんのお子さんはご長男と二人の娘さん、田島さんのお子さんは長女と双子の女の子、一番下が男の子という構成で、いつもどちらかのお家で子ども達がワイワイ賑やかに遊び、一緒に子育てをしているような戦友のようなママ友だったそうです。

ご主人が単身赴任であったり、仕事が忙しく子育てには協力できなかったりと、お母さん一人で小さい子ども達の遊びや面倒を見て、家事をこなすのは本当に大変です。今でこそ、ワンオペ育児という言葉がありますが、少し前はそれがあくまでも当たり前かのように、お母さん自身が頑張ってやってきていたように思います。
近くに親や親戚が居ない中で、大川さんと田島さんがお互いに学校へ提出する書類の緊急連絡先にしていたということでした。
鍵を忘れたら、どちらかの家に子どもたちは行くことにしていたり、飼い犬でさえ、ふらっと行ってしまう、本当に親戚同士のような関係性だったようです。

お互いの子ども達を預け合ったりもよくしたといいます。
「本当に気楽に責任も義務もなくて、気負うところがなかったんですよ。だから出来たんでしょうね」

お互い家庭の事情も大ぴらにしていて、何も言わなくてもお互いの様々な事情は理解し合っていたそうです。
「最近のお母さん達はママ友との付き合いが大変と聞くけど、私たちは言いたい事も伝えあったりして、月末に金銭的に厳しかったら、ランチは行けないとか普通に言える。そんな関係で気楽でした。」


よく、子ども達とお母さんだけで、昼間は公園で焼き肉をしたり、キャンプに行ったり、ママチャリ耐久レースに出たりしたことを話してくれました。
キャンプは時に多い時で7世帯が集まってしたこともあったそうです。傍からみると、一つの村みたいだったと樽見真樹子さんが笑って話してくれました。


お父さんは仕事が終わってからキャンプに合流したり、ママチャリ耐久レースでクタクタに疲れたお母さんの代わりに荷物運びや帰りの運転をお父さんが任されるような感じだったそうで、一番楽しんでいるのはお母さんで、子ども達と旦那さんはそれに巻き込まれていっていたと話してくれました。
「子どもを育てるという意識じゃなくて、自分達が楽しむ。お母さんが楽しくて精神が健全でないとね。」と明るく笑う三人のママ達。


お二人に自分にとって子育てってどういうものでしたか?と聞いてみました。


大川さん、「子どもがいなかったら、こんなママ友達には出会わなかったと思います。後悔は全くしていないですね。やり切った感がいっぱい。あの時に戻りたいとかも思わない程(笑)。子ども達の小さかった頃のビデオをたまに見て、かわいい~と思ったり、記録しておくのもいいですね。」

田島さん、「私は子どもが嫌いだったんです。早く大人になってもらいたかった。母だから我慢しなくちゃとか、自己犠牲を払わなくちゃというのが嫌だったんです。衣食住さえ整えておくくらいの気持ちでいれば、子ども達は自然と育っていったと思います。」


今、子育て真っ最中のお母さんに伝えたいことはありますか?


田島さん、「お母さんが笑っていることが一番かな。あとは勝手に親が子どもの限界を決めてはいけないって、自分の子どもを通して思いました。一番下の子が発達障害と分かった時に三か月位笑っていられなかったんです。親が居なくても生きていけるのか心配がありました。少しづつ時間をかけて出来ることも増えて、今は親が居なくても何とか生きていけると思うことが出来ます。持っている素質をどうやって活かしていけるのかを考えて伸ばしてあげることが大切なんだと思います。」

こんな風に20年来のママ友達として子育て期が楽しかったねと振り返れる三人のお母さん達を見ていて羨ましいほどでした。
「私たちの関係は神様が与えてくれた奇跡ではなくて、子どもの個性を尊重するその延長線上にお母さんの個性を尊重するが続いている気がします。大人も子どもも様々な個性を理解し合えたら、気楽に付き合っていけるんだと思います。」

振り返ったら、あっという間の子育て期、お母さんがまずは楽しんで、笑って過ごせていられるように、そこを大切に考えておけば、子どもも元気に育って、お父さんも後から喜んでついてくる。お母さん楽しみましょう!!とエールを送ってくれているような三人のお話しでした。
大川さん、田島さん貴重なお話をありがとうございました。

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*写真はネットからフリー素材をお借りしています。

大川陽子さんプロフィール 子どもが1歳半の時に登別から帯広市にご主人の転勤のために移住。一男二女のお子さんのお母さん。

田島香陽子さんプロフィール 東京都からツーリングをきっかけに帯広市に移住。一男三女のお母さん。帯広市内でJiruJiru-pantryというクレープが美味しいカフェを営業。

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