ばかな(と自分が思う)質問でもしたほうが好感度がアップします
学生の頃もそうでしたが、
セミナーや講演会などに参加したとき、
「何か質問はありませんか?」
と聞かれると、
「こんなバカな質問したら
『この人何も理解してないじゃん』とか思われちゃうよね」
とか
「ここでこんな質問したら不適切だろうか・・・」
とか
「上手く質問できるだろうか・・・」
とか
思考が頭の中をグルグルしませんか?
そして、講師や先生は
「鋭い質問」や「いい質問」(そもそも『いい質問』って何?)
を期待していると思っちゃいますよね。
そんなこと全然ないというか逆なんですが・・・
日本人の私たちって、
質問することに異常というくらい神経質だなー、というか、
「質問を評価(批評)したがる」
よね、とつくづく思います。
私も昔は会社の会議や研修などで、
バカな質問をして「コイツ仕事できねーな」と思われないようにしなくちゃ・・・😅
なんて思っていた時もありましたが、
海外研修で様々な国の人たちと一緒に講義を受けていると
「は? それさっき講師が説明してたじゃん😡」
とか
「そんなこと今聞く???😳」
みたいな質問を彼らはバンバンするんです。
で、講師は全ての質問に対して
「Good Question !」(いい質問だね~😍)
って嬉しそうに褒めるんです。
うっそぉ~😱
と私は心の中で叫びまくっていました。
私はといえば、
講師の言ったことを理解した上で、どう質問すれば自分を良く(少しでも優秀に)見せることができるだろうか・・・に苦心していたのですから(笑)。
どんな質問をしようかなあ・・・なんて考えていると、皆の質問のペースやタイミングについていけず、(英語のハンディもあってより苦しい💦)、ぼーぜんとしていると、
講師が
「卑弥呼、君は静かだけどどこかわからないことある?」
とやさしく聞いてくれたりしていました。(こっちの方が「ついていけなさそうな不安な人」と思われます💦)
「質問する」って、その場に積極的に参加していますよ~🤗
というアピールであり、ある意味 ”インプットしたことに対してのアウトプット”、ということになるのでより学習効果が深まるんですよね。
講師にとっても質問の内容によって参加者の理解度が把握できるので、それによって進め方を変更したりできるし、何より、質問の内容が少々的外れだとしても
「あなたの講義に興味を持ってますよ~」
のゼスチャーになるので、講師のテンションも上がります⤴
また、どんなくだらない(失礼!)と思われる質問でも、質問する人ってデキる人が多いんですよね。質問することにより学習効果を上げているから結果的にデキる人になる、ということでもあるんでしょうが。
中学校の同級生で、一流大学を出て世界でも大きなシンクタンクの中でも更にエリートの方がいるんですが、彼は私の隣の席だったんです。
彼は授業中いつも、
「アンタ、そんな質問して恥ずかしくないの?」
という、ひじょーに基本的な質問でも、真剣に質問していました。
授業の後
「あなた頭がいいんだから、もっとレベルの高い質問したら?」
という私のコメントに
「そう? でもわかんないから聞いちゃうんだよねー💦」
って困った顔で答えてました。
今思うと、私もぼやーっと「理解していたような気になっている」ことが、彼の質問でクリアになることが多かったような気がします。
人事の世界に入り、採用や多くの研修に携わってくると、確かに基本的なことを明確にする人は優秀だし、成長が早いです。
土台がしっかりしているので応用も効くし、揺るがない、失敗が殆どない。
反対に、基本的なことを確認して明確にしないまま、なんとなくわかったような気持ちで仕事をしている人は、自分のやっていることについて質問をされると回答がぐらつく、または、ある程度までは通用するけどどこかで上手くいかない、つまづくことが多いようです。
「こんな質問・・・」
こそが大切なんですね!
よって、面接のときや、仕事の進め方の評価では、基本的な質問を中心に質問が出来る人を採用、評価しますが、鋭い質問しかしない人やレベルの高い質問が多い人は採用しません。
あぶなっかしいからです(笑)
学生時代同様、優秀な人って結構「そんな質問?」みたいな質問をされることが多いんですよね。
本当にアタマの良い人、デキる人が難しい言葉を使わないように、優秀な人は案外フツーの質問というか、基本的な質問をきちっとされます。
だから入社した後もトラブルが殆どない。
よって、もう今日から悩む必要はありません(笑)
どんどん質問しちゃいましょう!
「休憩はありますか?」
「先ほどの○○について・・・よくわからないのでもう一度ご説明いただけませんか💦」
などなど・・・
気の利いた質問?
高度な質問?
実務では必要ありません!
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