嵐のコンサートに行って一か月がたった

私はちょうど一か月前に嵐のコンサートに行ってきました。

2019年12月25日クリスマス。
嵐に関する予備知識はほとんどない状態でのコンサート参加でした。
デビュー曲、ほか数曲くらいしか知りませんでした。

メンバーのフルネームも知りません。
大野君のZIPポーズがとても大きい動画を見て少なからずの好意を持っていましたが。。。



それの状態でなぜコンサートに行ったのかというと

兄のお嫁さんが嵐ファンで、応募したチケットが当たったので同行してほしいと言われたのがきっかけです。
了承したのはいいものの、前回行ったアーティストのライブはゆるふわギャングのワンマンだし、マリファナ最高とか叫んでたし。
嵐は正直自分の柄(がら)じゃないと思っていたんです。(まぁゆるふわギャングも柄ではないですが…)

その上付き合いでコンサートに行くと考えていた私には圧倒的当事者意識が欠如しておりました。
ですが私の心境を変化させる出来事があったのです。

それは12月の頭の出来事でした。
嵐ファンの友達に対して私は軽い気持ちで『付き合いで嵐のコンサートに行かなきゃいけない』と漏らしてしまったのです。
そのときまで東京ドームは広いからチケットが行き渡っているみたいな思い込みがあったんだと思います。
友人は『私は活動休止発表後に慌ててファンクラブに入りなおした。チケットが取れなかったからうらやましい』と言いました。
己の配慮のなさを恥じました。友達は結婚したあと一度ファンクラブをやめていたのです。行きたいくても行けない人はこの子の他にもたくさんいる。
そしてその時自分の背負っているものの大きさに気づかされたのです。

覚悟を決めて思いっきり楽しもう…


それからは嵐のことを知るために嵐の曲を聴き、予習をしました。

ちょうどYOUTUBEチャンネル開設やサブスク解禁のタイミングも重なり、新規ファンにいい時代になっているなという実感もありました。


そして当日を迎え、仕事も上の空で早上がりし…

目指すは東京ドーム。


兄のお嫁さん(以下義姉)とはすぐに合流できました。待ち合わせに使った丸の内線後楽園駅には女性がたくさん集まっていました。

私のように普段着の方もいれば、自分の担当の色を身に着けている女性たち。それぞれ着飾っていて可愛いです。もしかしたらその子たちの一年で今日が一番おめかしなのではと思うとニコニコしてしまいました。

年齢層も幅広く20周年の重みを感じさせられます。彼らは国民的アイドル。ここにいる方たちは全国から集結した精鋭の嵐ファンだと思うと裸一貫の私は緊張してきます。


会場につくと、入場前に本人確認がありました。転売防止のため、顔つきの身分証とファンクラブカードと当選チケットのQRコードが必要でした。

おっちょこちょいな私はもうチェックが終わるまで気が気ではなく。。。

結果
想像していたよりは厳しい検査ではありませんでした(グアムの入国審査のモノマネをする中川家礼二くらい厳しいかと思った)。


無事に終わったところで義姉がペンライトを購入しようと勧めてくれました。ペンライト?2,500円もするしいいよ…と言いましたが、ペンライトを使った演出があるらしく会場の雰囲気にも流され購入。この判断はのちに大正解だったと先に記しておきます。

画像1

席に着くと人、人、人。人がめっちゃいる。今まで行ったライブの中では武道館(ハロプロ)が最大のキャパでした。
東京ドームえげつねぇなと心の中のゴレイヌが語り掛けてきます。


落ち着く暇もなくペンライトを取り出し設定を開始。なんの設定かって?もうこれがすごいんだ。すごすぎるんだ。次世代のペンライトは七色に光る。座席に謎の装置がついており、そこにペンライトをかざしながら電源を入れる事で自分の座席の位置をペンライトが記憶するらしい。何言ってんだろうな。
しかもこのペンライト、勝手に色が変わるそうだ。嵐のだれかが喋ってたり歌ってるときそのメンバーのメンバーカラーに光るわけ。すご。どんだけ予算かかってんだろう。

ペンライトの設定が終わり幾ばくかのソワソワタイムを過ごしたところで開演。。。



嵐出てきたーーー!!!!!!!!!!!!!

と思ったのもつかの間。私は思った。国民的スターを見るときの一般人の私との距離遠すぎエグ!!!!!!

マジで小さい。東京ドームだからと言い聞かせても小さい。
のちにモニターで個人を判別できたので良かったのですが、眼鏡やコンタクトを忘れたらたぶん別人が出てきても終始気づかなかったと思う。

そして嵐が歌う。歌うま。歌うまい。個人的に大野君と松潤がとてもうまい。(てか私が知らなかっただけで皆知ってるかも)
しかも嵐のファンみんな統制とれすぎ。大きな声で叫んだり激しい自己主張する人いないし。リアクションも嵐のメンバーが求めてるものそのもの。(ウインクでキャー!と歓声が上がる等)歓声にも品がある。
それまでジャニーズのオタクにあまりいい印象を持っていなかった自分を恥じた。とにかく自分の目で見て判断するべきだな…と。私の目に映る嵐のファンはみんなマナーを守って楽しんでいて気持ちがよかった。


予習していた音楽も流れたが、隠れた人気曲・LIVEの定番曲的な曲は初めて耳にするものも多かった。20周年の記念コンサートだものね。選りすぐりのセットリストだったと思う。
でもなんといっても、ペンライトの演出!!!!!
ペンライトが波のように色を変化させ、もう繊細な移ろいを見せてくれるの。いま家にあるそのペンライトは5色に光るのみなんだけど、会場での美しさったらなかった。PANTONEでいうと数字4桁の色味まで確実にあった。LEDすごお…。

しかも演出もエグい。お金かかってる。こんなコンサート始めて。。。
曲ごとにモニターの映像が別世界になって飽きない。デビューから現在の20年分の写真や今回のツアーの舞台裏の様子などファンにはたまらない映像も。

そして途中で櫻井君のピアノソロ・オーケストラを前にしての松潤の指揮。400名ほどのスタッフが関わっている(と言っていたと思う間違えてたらすみません)のも頷ける。垂れ幕が降りたり、炎も上がる。なんだこれイリュージョンか?

しかも前後左右に動くステージもまさかのアリーナの客席の上を通っちゃったりする。なんだこれイリュージョンか…?(2回目)
自分の席の近くにメンバーがくるととりあえず全力で手を振ってしまう。最初は国民的アイドルに対する手の振りが、一個人へのリスペクトの振りになっていく。すげーかっこいい…。


一番心の動いたシーンは、メンバーひとりひとりがファンの皆さんに挨拶をするところ。(終盤)
ここばかりは自動で切り替わらないペンライト。櫻井君が話始めるとペンライトがひとつまたひとつとメンバーカラーの赤に変わり会場が埋め尽くされていく。
いいね。。。

5人だからここまで来れたという言葉を聞いて、ファン歴0monthの私でもうるっときてしまう。急に育児垢っぽい表記。
『あの時のコンサート(10年以上前のだったと思う)来てくれた人ー』とメンバーの誰かが言っていたが私の周りの席でもたくさんペンライトを振っている人がいた。
私がまだ中2病赤ちゃんだった頃から応援してる人も来てるんだ…と思うと、心がきゅんとなった。だってこの方たち、活動休止しちゃうんだもんね。。。


そして、私の当日決まった推し・大野君(歌が上手くてダンスもいい面白い)がしゃべり始めると、言葉に詰まり大野君の顔がだんだんと歪んできて


涙を堪えていた…!

前後左右からファンの女性達のすすり泣きが聞こえる。それまでは何とか笑顔で聞いていた女の子たちも、堰を切ったように泣き始めた。

嵐とファンの皆さんが人生を賭して大事に大事に作り上げてきた綺麗な結晶を指の間から見せてもらったような感覚になった。

そして


アンコール等を経てコンサートは終わった。
最後はメンバーもファンも笑いに包まれて、幸せに幕を閉じた。


嵐が全力でアイドルするシーンは素晴らしかったし、ステージから捌けるときの『みんな気を付けて帰るんだよ』も本心ととれる確かな熱量を帯びていた。
きっとファンの事ひとりひとり送り届けたいくらい感謝してるんだろうな。

そしてこのコンサートを経て私は思ったのでした。自分の好きなもの、好きな人の事はなるべく一生懸命応援しよう、と。

そして…

一か月がたった今

いける事なら嵐のコンサートもっかい行ってみてえ!!!!!!!と感じている私でした。
なんなら、少し気分が落ち込んだ時気軽に行きたい。日帰り温泉(バスタオル貸し出し有)以上に気軽に行きたい。


それほどまでに、ポジティブなオーラを纏った幸せ空間でした。


嵐のコンサートに行って一か月がたった
~完~



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