見出し画像

『ストラクチャード・シンキング』を受講して。構造をつくるスキルではなく、答えを出すスキル。

初めに

こんにちは!オカと申します。仕事は、フライヤーという会社で読書コミュニティ「flier book labo」の運営や、本の学びを深める実践講座「flier book camp」の運営をしています!

book camp内で『ストラクチャード・シンキング』という講座をやっています。『ストラクチャード・シンキング』(以下ストシン)とは、構造化思考のことで、講師は荒木博行さん。以前、私も受講生として参加をしました!が、「ストシンって何さ?」が、どうもうまく説明できてない気がする…..!

ということで、構造化思考の構造化をしよう!と、まとめてみます!
まだver 1.01くらいの感触なので、みなさんのご意見もお聞きしたいです。
(2022.10公開/2023.1にちょっと更新)

※はじめに※
『ストラクチャード・シンキング』で学んだことを「私の気づき」としてまとめました。講師の荒木さんが言われていることではなく、あくまで私の目線です。なので、理解や解釈が違うところもあるかもですが、「実践者の気づき」として参考にしてもらえると嬉しいです。

▼この記事の主な内容
・「構造化」と「良い構造化」の違いは、答えが出るかどうか。
・どうやって良い構造を作るか
・ビジネスフレームワークは「汎用的な構造」。自分の目的に合っているかを考える
・(参考)関連情報 ※10/25まで第3期生募集中
・(参考)私が作った構造化たち

はい、前段終了。ではいきましょう!


「構造化」と「良い構造化」の違いは、答えが出るかどうか。


結論から言うと、ストシンは「良い構造」を作るための思考法だと思います!

「構造化思考」と聞くと「構造をつくること」をイメージすると思いますが、構造をつくるだけでは不十分。ここ、ポイントです!

構造をつくるだけではなく、「使える」ことが大事なのです。

具体的に見ると….


例えば「バランスよく読書をするために、本をおすすめしてもらいたい」という目的があったとき。

赤の構造を見ながら以下の会話で「何かおすすめの本ない?」と聞かれたらどう答えますか?

私「何かおすすめの本ないですか?」
あなた「どんな本?」
私「いつもビジネス書だから、全然違う感じの」
あなた「   」

さあ、あなたは何をおすすめしてくれますか?
たぶん100人いたら100通りの答えになりますね。
きっと分野もバラバラで、小説、旅行の本、絵本など….いろいろ可能性がありそうです。

個人的な好奇心ではその100通りの本を知りたいところではありますが、
構造としての精度はどうでしょう?

この会話、教えてくれるあなたのセンス頼みな感じがしません??
この構造のおかげで「ベストマッチング」な答えにたどり着ける感じ……します?

一方でこちらの構造だと….

青の構造を見ながら以下の会話で「何かおすすめの本ない?」と聞かれたらどう答えますか?

私「何かおすすめの本ないですか?」
あなた「どんな本?」
私「いつもビジネス書で答えを探す読書だから、考えたこともない新しい問いを投げかけてくれる感じの」
あなた「   」

これは…!マッチング精度高そう!
と私は思うのですが、いかがでしょう?
(※青の構造は荒木さんの著書『自分の頭で考える読書』で使われている構造から引用)

構造のおかげで答える「場所」がどこか認識してコミュニケーションできそうです。

私は、これが良い構造化だと思います。
良い構造は、目的にあった答えの場所を示す。

ストシンを受講して難しかったのは、どうしても「分類/整理」になりがち。分けて整理することは出来るし見た目もそれっぽい構造になっているけど、、、その構造化のおかげで問題が解決されるかというと自信ナシ!…そこに苦しんだ人は多いと思います。

そもそも、構造化という言葉自体、人によってイメージは様々。ビジネスフレームワークを使えばそれっぽい構造は作れちゃうからこそ、自分がどこでつまずいているのかわからなくなる。

私がストシンDAY1を受けての感想は、「興奮」でした。なんて「実用的」なスキルなんだ!と。答えが出るじゃん、と。
図解することが好きだったので、これまでも構造を意識していたことはありましたが、「良い構造」が何かという解像度が上がったんです!

もう一度言います!
良い構造は、答えを出してくれるんです!


【構造が答えを出してくれる流れ】
・目的にあった構造をつくる
・「良い構造」が作れると場所がハイライトされる
・ハイライトされるから自分だけでなく他者ともコミュニケーションがとれる
・そして、答えが見つかる!

どうですか…..?

ストシンは「良い構造」を作るための思考法、という意味、伝わったでしょうか??

どうやって良い構造を作るか

では、どうやって良い構造を作るか。
これは、正直、私が教えられるものではないのでbookcampのクラスを受講してください、ということではあるんですが......^_^;

ざっくりお伝えすると、「目的と前提に合っている構造をつくる」です。
(ざっくりですね…)

構造の正体は、「切り口(変数)」と「要素」です。さきほどの本を紹介してほしいという例だと「どんな問いを投げかけてくれる本か」が「切り口」で、「新たな問い/既存の問い」が「要素」にあたります。なので、構造として表面に見えている部分が「切り口」と「要素」になるのです。

しかし、「目的と前提に合っていない切り口と要素」で構造を作ってしまうと目的に沿っていない構造や、意図のない分類になってしまうということですね。

「目的」と「前提」を磨き込んで、「最適な切り口」と「要素」を定められると、良い構造が出来ます。

言われると「まあそうかな」という感じだと思いますが、自分が作った構造で答えが出ないのであれば、この磨き込みが十分ではないのかもしれません。

bookcampでは、様々な事象に対して、ひたすらこの4P(目的・前提・変数・要素)を定めるトレーニングをしました。

ビジネスフレームワークは「汎用的な構造」。自分の目的に合っているかを考える

例えば、5W1Hというフレームワークがありますが、これも構造を作るための「切り口」です。(そのプロジェクトを[why]で切る、[what]で切る…など)

ストラクチャード・シンキングとはこういうフレームワークを自在に操れること?それとも自力で作るスキル?

これは、荒木さんのvoicyに出演した際にお話に出てきて、なるほどと思ったので紹介します!

ビジネスフレームワークは「汎用的な構造」である

つまり、多くの人のよくある目的に対して作られた構造だと。最大公約数的なもの。なので私たちは自分の目的に合っているかを判断した上で採用するなり、アレンジするなりする必要があるということです。

それを考えるのもストラクチャードシンキングの一環ってことですね。

もちろん、既存のフレームに合わなければオリジナルで作ってもいい。
あくまで「目的に合った構造をつくる」ことがストラクチャード・シンキングなんです!(と、理解しました)

あとは、構造と聞くと「マトリックス図」や「ベン図」など「図の形」になっているものをイメージする人もいると思います。
これは、私は構造の「表現」だと理解しています。
位置をわかりやすくするためなら、いろんな表現を使うこともあると思います。ただ、それ自体は構造ではなく、構造とはあくまで「切り口(変数)」と「要素」だと。それが分かっていれば、惑わされず、答えが出る良い構造を作りやすいと思いました。

まとめると….
・構造は「切り口(変数)」と「要素」で成り立つ。
・切り口と要素は、「目的」と「前提」で決まる。
・この4つがしっかり繋がる「良い構造」を作る!
・良い構造は答えを出してくれる。

この一連がストラクチャード・シンキングである!

って感じで……どうでしょう?????

荒木さん、ストシン卒業の皆さん、解釈違いやご意見あればお願いします〜!

ちなみに、bookcampのストシンのクラスは不定期で開講されています。
私が作った具体的な構造たちはページ最下部に↓↓

(参考)『ストラクチャード・シンキング』講座関連情報 

▼flier book camp『ストラクチャード・シンキング』(講師:荒木博行氏)開講情報


以下のサイトで開講情報が確認できます。(上の方にあるのが募集中だったり最近のもの)



荒木さんが「ストラクチャード・シンキング」について話されているウェビナーのアーカイブ動画

開講前にはウェビナーを開催していることが多いです。最新の情報はXで。
X:https://twitter.com/flierbooklabo10

以下は記事作成当時のもの。

▼​​​​​​​​​​​​2022年10月07日開催 【flier book laboオープントークセッション】仕事ができる人がもれなくやっている『構造化思考』とは?(ゲスト:荒木博行さん)
https://youtu.be/lQecTljH2ME

動画のまとめ描きました

▼Twitterスペース(音声のみ45分)

ここでも語ってます(私と上記ウェビナーでファシリテーターをされたくぼあやさんとのトーク)

https://twitter.com/i/spaces/1BRJjZNVLveJw?s=20

(参考)私が『ストラクチャード・シンキング』で作った構造化たち

私が作ったものをペタペタ貼っておきます〜。
私はクラスの中でもかなり時間をかけて取り組んだと思うので、書き込みも枚数も多いですが、他の参加者の方はもっとシンプルだったりします。
(課題はスライドに書き込んで提出する形式ですが、こんなに細かくデザインしなくて良いです^^;)

DAY1後の気づき
◆DAY2の提出提出「卓上アイテムの構造化」の準備のために目的を構造化 1/3
◆DAY2の提出課題 「卓上アイテムの構造化」の準備のために目的を構造化 2/3
◆DAY2の提出課題 「卓上アイテムの構造化」 3/3
◆DAY3の提出課題①      抽象ファーストのフレームのアレンジ
◆DAY3の提出課題②      抽象ファーストのフレームのアレンジ


個人的に作った構造:チームでの「得意」の活かし方1/4
個人的に作った構造:チームでの「得意」の活かし方2/4
個人的に作った構造:チームでの「得意」の活かし方3/4
個人的に作った構造:チームでの「得意」の活かし方4/4


◆DAY4最終課題 自分がチャレンジしたいことの構造化 1/4
◆DAY4最終課題 自分がチャレンジしたいことの構造化 2/4
◆DAY4最終課題 自分がチャレンジしたいことの構造化 3/4
◆DAY4最終課題 自分がチャレンジしたいことの構造化 4/4


おまけで作った「ぎゃふん」の構造化1/2
おまけで作った「ぎゃふん」の構造化2/2

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?