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訪問教育って何?通学が難しくても先生と一緒の学習ができます

私が働いていた特別支援学校には訪問教育というものがありました。直接、お子さんのいる自宅や施設に訪問して、音楽やリトミック、制作活動等を行っていました。

今回は特別支援学校の訪問教育では、どんな活動をするのか、あなたのお子さんも訪問教育ができるのかについて紹介していきます。

訪問教育とは

重い発達障がいや身体障害をおもちで学校に通学して学習を受けることが困難なお子さんに向けて、直接に自宅か児童福祉施設などに教師を派遣して行う教育です。

訪問教育の対象となるお子さん

就学は可能だけど、心身の障害の状態が重度、または重複していて、学校へ通学して教育を受けることが難しい児童・生徒が対象とされています。

都道府県等の教育委員会で、対象児童生徒について定めた規定がある場合もあります。

また、入学や就学を決定する機関も各自治体によって異なります。入学を希望する学校や管轄の教育委員会にお問い合わせください。

どんな勉強ができるの?

訪問する場所が施設や自宅かで、その日の日課が違ってきます。

お子さんがいる自宅へ直接訪問する「在宅訪問」は週3回、一日2時間程度を基準として、お子さんの調子に合わせた時間で学習します。
私がいた所は週3回、一度の訪問で90分の授業でした。

一つの例として

学習内容は、

【参考:神奈川県立麻生養護学校
このような感じです。
訪問先の児童生徒の特性に応じた学習を行います。

私が実際に行っていた学習は、季節の制作物(七夕やクリスマスの工作)を行ったり、音楽に合わせて体を擦ったりしていました。

授業外の時間では、親御さんとお話を良くしていまし。
主にお母さんとでしたが、子どもと一緒にいるとなかなか他の人と話す機会が少ないようで、訪問以外でのお子さんの様子や日々のちょっとした悩みまで聞いていました。

そういった時間が親御さんにとっても大切なようで、子どもと母親の関係、ひいてはご家族との良好な関係にもつながってくると思っています。

おわりに

訪問教育は、ひとりひとりの子どもたちのご家庭の暮らしの中に入るということでもありますので、学校での教育活動に比べて制約が多いことばかりが注目されがちですが、暮らしの中の子どもたちから教育を考えることができ、保護者と共に子どもに必要なことを考えていくことができます。

学校という枠組みの中だけでは見えてこないこともたくさんあるように思います。
家庭を訪問し暮らしにかかわる様々な様子、エピソードを見聞きせてもらうことは、子どもの教育活動を考えていく上でとても重要なことと感じます。

以上が特別支援学校の訪問教育についてでした。
実際どんなことをしているのかは、各市町村特別支援学校にお問合せをして確認してみてください。

お子さんとご家族が笑顔で幸せでありますように。

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