見出し画像

【名盤探訪002】ハルカナルトキノカナタヘ / 光田康典(2015)

『ハルカナルトキノカナタヘ』は光田康典のアルバムで、テレビゲーム「クロノトリガー」および「クロノクロス」のBGMのアレンジアルバム。


アルバムの特徴

上記のとおり、クロノトリガーおよびクロノクロスのアレンジアルバムです。クロノクロスのサウンドトラックが「起承転」でこちらが「結」ということのようです。

――そして、アルバムのブックレットに“結”の文字が入っていますが、“起承転”の文字は『クロノ・クロス』のサントラに入っていたんですよね。
光田 そうなんです。ついに“結”を入れました。

――1999年発売ですから、16年越しですか……。
光田 16年越しに完結したと言いますか。やっと。

――16年経って、今回“結”を入れていいと思われたということなんですよね。
光田 はい。ジャケットのデザインをしているときに、デザイナーさんに、どこかに“結”を入れて欲しいと伝えて。想像以上に大きく入りましたが(笑)。でも、これで僕の中でひとつ区切りがついたのかなという想いがありますね。

サラとキッドの物語を音楽と歌詞で紡ぐ。光田康典氏に訊く、構想5年以上『クロノ・トリガー』&『クロノ・クロス』アレンジアルバム制作秘話

全曲解説

時の傷痕 ~ハジマリノ 鼓動~

クロノクロスのOPで名曲「時の傷跡」をZabadakがカバーしたもの。小峰さんのボーカルや鬼怒さんのギターがZabadak味を増しています。ちなみに原曲は次です。

RADICAL DREAMERS

この曲だけサブスクにさえないので、上記公式サイトのリンクから見ていただければと思います。クロノクロスのエンディングですね。こちらは原曲と違い終わりを想起させるアレンジではありません。ボーカルはライブの時と同じサラ・オレインさんです。

次が原曲です。

こちらはnoteでも紹介させていただきました。

風の憧憬

クロノトリガーの中世のフィールドBGMです。この曲が流れた瞬間、神ゲーだなとみなさん思ったに違いないです。ピアノを中心としたアレンジでとても素敵です。

原曲は次です。

サラのテーマ

クロノトリガーの古代のキーキャラクターで、クロノクロスとの結びつきを感じさせるキャラクターのテーマにボーカルをつけたものです。言葉は無意味とのことですが、それがまた意味深だと感じます。ボーカルは鴫原ローラさんです。

次が原曲です。

noteの記事でも紹介したことがあります。

凍てついた炎

クロノクロスのキーアイテム、凍てついた炎がある場所で流れるBGMです。この曲もかなり印象的です。原曲と比べて荘厳だと感じます。

次が原曲です。

マブーレ

クロノクロスの街であるマブーレで流れる楽曲です。クロノクロスはホームとアナザーという2つの世界があり、両方でアレンジが違います。また、重要なイベントでもアレンジが流れます。このアルバムではかなり踊れる方向でアレンジされており、私もこの曲を聴いてクロノクロスをやろうと思いました。

次がホームの原曲です。

次がアナザーの原曲です。

そしてイベントで流れるMAGICAL DREAMERSというアレンジです。マブーレはこの曲をアレンジしたものではないかと思われます。

次元の狭間

光田さんがクロノクロスで一番好きとおっしゃっているイベントで流れる楽曲です。私もとても大好きでこの曲が延々と流れていてほしいと感じます。ライブでは歌詞がつきました。

次は原曲で、映像もあります。このイベントが一番良いと思っていますので、ぜひ見てみてください。

時の回廊

クロノトリガーの古代では浮遊している島があり、そこのフィールドで流れるBGMです。このバージョンは原曲の民族音楽の雰囲気ではなく、バラード的なボーカルが入っています。ボーカルは鴫原ローラさんです。

次が原曲です。シタール的な音が入っています。

On The Other Side / エピローグ~親しき仲間へ

クロノトリガーのエンディングで流れる楽曲です。こちらもボーカルが入っています。ボーカルは鴫原ローラさんです。

原曲は次で、最初はオルゴール的なアレンジが印象的です。

ハルカナルトキノカナタヘ

こちらもクロノトリガーのエンディングで流れる楽曲ですね。ボーカルが入っており、こちらはサラオレインさんが担当されています。クロノトリガーは前向きなエンディングでしたが、このアルバムの最後がこちらで本当のハッピーエンドになったように思います。

原曲は次です。

クロノトリガーやクロノクロスを知らない人にも

このアルバムは本当に当時聴いたときにとても感動しました。クロノクロスはほぼ知らなかったので、最高の1枚だと感じました。
聴いたことがない方はぜひ聴いてみてください。サブスクにない楽曲もあるのでCDを買ったほうが良いかも知れません。


よろしければサポートをお願いします。今後の記事づくりに生かしていきます。