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To France / Mike Oldfield (1984)

To FranceはMike Oldfieldの楽曲でシングル、アルバム『Discovery』に収録されている。

To France

Mikeの中でも2番目にメジャーな歌もの

「Never going to get to France」というわかりやすいサビのフレーズで聴きやすく歌いやすい楽曲ですが、歌詞は相変わらず物悲しいものとなっています。
ボーカルは「Moonlight Shadow」と同じマギー・ライリー。

歌詞中、Mary Queen という名前が出てきますがこれがこの曲のキーワードで、Queen of Scots の愛称で知られるスコットランド女王メアリーが歌詞の下地にあると思われます(ちなみにメアリーという女王は他にも存在しました)。

この辺の歴史は詳しくないので少し下調べしましたが、幼少から少女期をフランスで過ごし、そこで後に王となるフランシスと最初の結婚をしています。夫の死後スコットランドに戻り従兄弟と再婚しますが二人目の夫は殺されてしまいます。さらにその夫の殺害を企てたとされる人物(結果的に嫌疑からは逃れたのですが)と3度目の結婚をしますが反勢力により投獄され、最終的には処刑されてしまいました。二人目の夫との子ジェームズは後にイングランド王となってメアリーの家系はずっと続いたのですが彼女を処刑台に追いやったイングランド女王エリザベス一世は子供がなく絶える事になったのも皮肉な話です。

Another day, another English - 日々英語 英語自習(ゆるめ)の日々とその他諸々の日々

歌詞の背景も物悲しいものですね。

アルバム『Disocovery』楽曲リスト

このアルバムはMike Oldfieldの中でも特に聴きやすく、ボーカルものの中では傑作だと思っています。To Franceは1曲目に配置され、2曲目以降にも続くようになっています。

1 To France
2 Poison Arrows
3 Crystal Gazing
4 Tricks of the light
5 Discovery
6 Talk About Your Life
7 Saved By a Bell
8 The Lake

ライブ版

Maggie Reilly and Mike Oldfield To France Live in Italy

この曲のライブバージョンはあまり聞いたことがないので貴重です。ただライブは頻繁にやっていたようなので、海賊版などあるかも知れません。

ロング版

To France (Extended Version / Remastered 2015 / Bonus Track)

後半が追加されています。余韻を感じたい場合はこちらがおすすめです。

カバー版

To France (Remastered 2007) / Blind Guardian

パワーメタルバンドのBlind Guardianのカバーバージョン。ゆるやかなカバーですが、パワー感をきちんと覚えることのできる良いカバーですね。

関係のある楽曲

Mike Oldfield-Talk About Your Life

同じアルバムに収録されている楽曲ですが、途中のフレーズがTo Franceのイントロです。めちゃくちゃ名曲でこちらも紹介したいぐらいに大好きです。

Mike Oldfieldの楽曲を聴く足掛かりとして

To Franceはとても聴きやすいので、Mike Oldfieldを聴いたことがない方はこの曲から入ってみるのが良いのではないでしょうか。ぜひ聴いてみてください。


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