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【名盤探訪001】遠い音楽 / Zabadak(1990)

『遠い音楽』はZabadakのアルバム。

アルバムの特徴

「全曲がイギリスのリアル・ワールド・スタジオでミックスされた。」ことでZabadakの民族音楽の影響がより増した1枚です。
当時としては非常に珍しくヨーロッパの民族音楽や音色の影響を色濃く残しつつ、当時騒がれていた環境問題にも言及したメッセージ性も強いです。全曲が色濃く名曲に彩られており、間違いなく後世に残したいと思います。

全曲解説

満ち潮の夜

イントロからサビのフレーズまでインパクトの強さがありながら、冷静な歌いまわしが特徴的。「スラーズ・マリーツァ」はついつい歌いたくなりますが、この曲は「10月の沖縄の祭り」をイメージした楽曲ということです。(ZabadakのライブMCより)

夢を見る方法

Zabadakといえばこの曲と言ってもいい人は多いのではないでしょうか。歌詞の鋭さはかなり共感してくれる人が多い印象があります。サビも特徴的ですが間奏のフィドルがとても印象的です。この曲のライブを見て、ライブに行きたいと思いました。

遠い音楽

すでに記事にしているので上記を見ていただければと思いますが、Zabadakの代表曲にしてアルバムの表題曲です。この曲のメッセージ性によって、小峰公子さんの歌詞が輝きだしたようです。作詞は原マスミさんです。

二月の丘

Zabadakといえばこれ、と思う方も多い(という曲が多すぎかもしれませんが)と思います。YouTubeはイントロが長いバージョンですが幻想的でとても不思議な気持ちになります。難しい曲にいざなわれそうになるこの曲調は、ラジオで流れたときにTwitterでトレンド入りしてイチロー引退を抜かしたほどの影響力があります。

愛は静かな場所へ降りてくる

YouTubeはアコースティック版です。スタジオ版はとても幻想的な1曲となっています。目立たないですしライブでも私は聴いたことがありませんが、現在のZabadakにない曲調で好きです。上野洋子さんのボーカルが美しいです。

生まれた街へ

YouTubeにはライブ版がありませんでしたが、ライブでは聴いたことがあります。小峰さんはアメリカ西海岸を走る鉄道を思い浮かべて作詞したようですが、吉良さんは山梨に住んでいたので中央線を思い出していたそうです。この曲もゆったりしたアコースティックな楽曲です。

Sarah

この曲もYouTubeにライブ版にありませんでしたが、間奏が特徴的な1曲ですね。このような音作りは後々のBGM関連に大きい影響を与えたように思います。

Around The Secret

かわいらしい1曲ですね。noren wakeのこのライブ映像が有名だと思います。現在ではライブではほとんどやりませんね。こういう系統が上野洋子さん脱退後は少なくなったように思います。この映像に出てくる踊っている子たちのことを吉良さんは「アシッドエンジェルス」と呼んでいましたが、日比谷カタンさんはこの子たちの今を気にしていました。

とぎれとぎれのSilent Night

この曲もYouTubeにもライブ映像はないですし聴いたことがありませんね。こういう楽曲は多くないので珍しいと思います。サイレントナイトですがクリスマス感は全くないですね。ただしこの緊張感が次の最後の楽曲に続くと思うと非常に重要な1曲だと思います。

harvest rain(豊穣の雨)

最後にして超名曲です。流れるように歌う上野さんは豊穣を歌い、途中で英語の歌詞が吉良さんの声で入ってきますが、それは神が生死を決めるだろうとかなり環境問題への言及に近いことを言っているのが特徴的です。とにかく神がかり的な楽曲ですが、吉良さんは「木に座るなよ(笑)」的なことをおっしゃっていたので最後はPV版を紹介します。

超名盤をぜひ聴いてみてください

邦楽史に残る最強の名盤です。聴いたことがない方は通しでぜひ聴いてみてください。Apple Musicにないので購入するか図書館やTSUTAYAで借りることになるかと思います。


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