4月19日㈮ 最初で最後の人妻

4月19日㈮
・ホテルの部屋に人間がいた痕跡を消す仕事。
 20代同僚のOさんとAさん、交通事故で夫と死別された未亡人熟女同僚のSさん、気さくに話しかけてくれる若めの熟女のМKさん、ひょうきんおばあちゃん同僚のNさん、昭和の大女優的オーラ熟女のSさん、と喋るという充実した1日。
 主に、私が最近養命酒を飲み始めた話をする。



・人妻の家に行ってその家に住んでいる子供に知恵を授ける仕事。
 今日が初指導日のDさん。
 駅からバスで30分くらい、そこそこ遠い家。
 Googleマップ上の住所の場所にそれっぽい家がなく、お母様に電話して道案内していただくもしばらく迷い続け、なんやかや遅刻。結局、最初についてたとこの家。集合住宅の中の一軒だけどドアの前に表札がなかったので、そりゃ無理ですわと思う。

 お母様、初日から私が道に迷ってきたのもあり、明らかに警戒心と不信感が剥き出し。
 担当の本社の人間がコロコロ変わったらしく、「結局、今の担当者は〇〇さんですか?□□さんですか?」と聞かれ、わからなかったので適当に「〇〇さんです」と答えたら「えっ、〇〇さんですか?!」とおそらくダメな方を答えてしまったので「あっ、違うかもしれません、今調べます!」とか言って、調べてる間も不穏な空気。結局誰なのかわからなかったので余計に不穏な空気。

 生徒さんは生徒さんで私に警戒心剥き出し。毛量の多い死んだ目の少年。大量のモデルガンがある殺風景な畳部屋。不穏な空気。
 授業を始め、なんとかちょっとだけ少年が心を開き始め、ツムツムとか荒野行動とかポケモンGOとか、一昔前に流行ったスマホゲームに今ドハマリしている少年であることが判明する。

 授業終わり、お母様といろいろお話するが、どうも私のコミュ力の乏しさのせいでうまく会話が噛み合わず、不穏な空気。
 なんやかや話し込んでしまい気づけば夜10時過ぎとかになってしまい、お母様が「バスもう無いですよね?△△駅まで車でお送りします」と言ってくれたが「あ、なんかバスまだあるっぽいです」と断り、実際はバス無かったのでそこそこ歩いたところにあるバス停でさらに結構待ってなんとか12時過ぎに帰宅。

 今日が体験授業で、あんなに不穏な空気にしてきたから、どう考えてもここのご家庭の指導は今日が最初で最後になりそう。

もしお金が余っていましたら、ください。