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論文対策:企業-続

0.はじめに

こんにちは!おじゅんです。

本noteは「論文対策:企業」の続編です。

本noteの主目的としては、企業法の成績のブレをいかに無くすか、すなわちいかに安定させるかにフォーカスしたものとなっています。

なぜ「高偏差値を取るか」ではなく「安定した偏差値を取るか」にフォーカスするかというと、論文対策noteのコンセプトが「確実な合格をもたらす」だったためです。

論文企業は、安定しない、ブレやすい科目として挙げる人が多いですが、これは問題ごとの攻めるところ、守るところがしっかり判断できていなかったり、答案記述の際に得点を「積み上げる」意識が足りないことが原因に挙げられます。

IRACに沿いながら、各ポイントにおいてどのような意識が必要なのか、問題文をどう読むべきなのかを明確にし、読者の皆様に論文企業攻略のヒントを見つけていただくことが、この記事の狙いです。
そのため、具体的な勉強方法に触れるようなことはなく、論文企業法に関する解像度を上げることのみをテーマとしています。

それでは、本題へまいりましょう!

1.総論

論文企業の安定のためには、何が必要なのでしょうか。

そもそも論文企業の出題には制度説明型、要件あてはめ型、論点型など様々な種類があります。
制度説明型に関しては対策したか否かでしかなく説明のしようがないので、本noteは3つのうち後半の2つについて焦点を当てて見ていくことにします。

企業は常に"論ズレ"のリスクと戦い続ける科目であるのがこの科目のひとつ大きな特徴です。

有名な話として423条と429条を間違えて記述すると点がつかないというものがありますが、他の科目よりも大きく失点するリスクが高く、かつ記述が多い監査などと比べても問題数が少なく、ひとつの問題の偏差値に対するインパクトが非常に大きいことから足切りのリスクが他科目に比して高いと言えます。

企業法の対策については、多くの論文生を悩ませてきました。自分も例外ではなく、企業法の偏差値を安定させるために思案し実行した対策はかなり沢山あります。(基本的にこれのうち得に有意だと感じたものを論文対策noteで紹介しています)

「安定」というと偏差値の安定を指しますが、これが必ずしも素点の安定とは到底言えないことも企業の難しい点です。大問の平均点が1桁台、なんてこともざらに起こります。

一般的には、企業は中問4つのうち2つ取れればok、3つ取れればアドバンテージといった説明がされることが多いですが、"取れる"ってどのラインなんだ...と思われる方も少なくないでしょう。

個人的な感覚では中問2つ完答(素点8割を超えるレベル)と中問3つそこそこ(素点半分くらい)の偏差値はそこまで変わらない印象があり、なおかつどちらも偏差値的にはアドバンテージが取れると思います。

目指すところとしては、上記くらいのレベルがちょうどいいんじゃないかなぁと思う次第です。

ここのレベルに必要なことは、
・適切なIRACの習得
・必要な論点の十分な暗記
・"問に沿う"意識
・攻めどころと守りどころの認識
・得点を"積み上げる"意識
・あてはめを丁寧に行う意識

ざっとこんなふうに挙げることができます。

論点の暗記については各自でやっていただくしかないですから、その他の内容について深掘りしていこうと思います。

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