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短答短期合格(半年~1年)を目指す人向け攻略

こんにちは、おじゅんです。今回は短答式試験を短期合格することを狙いとする、CPAでいう2年超速習、1.8年速習あたりのコースの方向けの短答への考え方と、時間の使い方について話していこうと思います。

先に忠告しますが、短期合格を目指す人はある程度覚悟を持ってやっていると思っているので厳しい意見が多くなります。また、2年スタンダードと2年速習の早期入学の方はこれを参考にするとペースを乱す可能性が高いのでお気をつけを。それでも大丈夫という方に、取るべき得点率や講義進捗の管理等について参考になる情報を提供出来れば幸いです。


1.講義進捗について

短期合格に際して最初のハードルになるのが進捗管理。基本的にほかの人たちよりビハインドを持ってスタートをするので、復習と講義のバランス調整が最も重要と言っても過言ではないくらい大事です。今回は直近の試験が5月短答なので、それを目標の人に向けての話になりますが、論文未経験故5-8を狙う戦略は分からないのであくまで短答合格に向けてになります。

講義と復習のバランスについて先ず触れます。以前もTwitterで数回言及していますが僕は講義:復習=1:2を最低ラインとすべきと考えています。講義は倍速視聴が基本になるので2倍速の人は実際の講義時間が1.5hになると思いますが、講義視聴時間2hくらいを想定してこの数字にしているので、復習4hくらいが目安、と思ってもらえればと思います。

ここでありがちなのが最低限の復習で突き進もうとすることですが、復習のない講義視聴などただの自己満足です。2倍の時間を目標にと言っている訳ではなくて最低限、つまりできなかった週でも1:2は守れという話なので1:3、1:4となっているべきです。

講義受講後は基本的にわかっている"気に"なっています。自分は優秀だから講義聞くだけで理解出来ていると勘違いする人は勝手に破滅していくし、そういう人を数人見たので反面教師にしましょう。とはいえ、講義受講直後が1番新鮮な知識を得られたタイミングになのは事実なので、その得られた知識を如何に零さず、零れていく知識を戻し入れれるかが勝負になってきます。講義後の復習は最重要だし、それが出来ないのに講義を進めるのは正直何がしたいのか分からない。

復習量については、講義後と次の講義前でそれぞれ学習箇所を1周するくらいの感覚がいいと思います。講義受講+復習2周をこなせば、のほほんと進めている2年スタンダードの人と同程度で戦える力はつきます。短期で学習するということは学習と学習の間の繋がりを作りやすいので、うまくその繋がりを作れれば理解にも繋がるし暗記の量を減らす助けにもなります。また、この講義直後の復習の頻度を上げることが出来れば少しずつアドバンテージが生まれてきます。このアドバンテージを作るという考え方と方法については後述します。

また、勉強時間については短答対策:総論の記事で触れましたが"できる限り"に尽きます。対して時間も取れないのに短期合格したいとかいう寝言は寝て言ってください。時間を限界までとって、講義を受けて復習して、余った時間で昔の復習をどんどん入れていくのが正攻法です。僕がやっていたことも結局はこれに帰着します。

さて、気になる人も多そうであるどの時期にどの教科が終わっているべきかについても言及したいと思います。最低限ラインと理想ラインを示します。

財計:最低限→2ヶ月前 理想→3ヶ月前
財理:最低限→1.5ヶ月前 理想→2.5ヶ月前
管理:最低限→1.5ヶ月前 理想→2.5ヶ月前
監査:最低限→1ヶ月前 理想→2ヶ月前
企業:最低限→1ヶ月前 理想→2ヶ月前


こんなところでしょう。始めた時期、勉強期間によって理想のブレはありますが、最低限はブレないと思ってます。参考までに、僕は企業以外が9月中旬~下旬に終了、企業が10月下旬に終了でした。

2.各科目の配分

短期を狙う以上、ある程度戦略立った学習は必要なのですが、科目毎の重点の振り方は考えるべき点だと思います。
なんにせよ、この試験は計算、もっというと財務が取れる人が受かるので財務の強化は必至。講義が多い分復習も重くなりがちですがここから逃げていては何も始まりません。計算から逃げるな。
直前詰め詰めでやる人達は僕が見てきた中では企業監査で稼ぐことを狙う人が多いですが、得点を安定させる労力とその安定感が釣り合いづらいです(特に監査)。そのため、財務の安定化が急務になります。
もちろん全教科安定して取れるのが1番なのでそれを狙ってはいくのですが、財務が取れないと他教科が取れていてもかなり厳しい戦いになります。これは今回の短答式本試験を見れば明らかでしょう。

3.ビハインドをアドバンテージに

これを書くために今回のnoteを書いていると言っても過言ではないくらい僕が大事にしている考え方であり、ほぼ初出です。なぜ今まで触れなかったかは読んでいただければわかるかと笑

短期合格をする上で大事なことといえば勉強量の確保、勉強方法の早期確立、柔軟な修正など色々挙げられますけど、やはり1番大事なものは心持ちだと思っています。
僕は6月頃にスタンダードから速習に変更し、進捗が順調だったため8月末から講義ペースを引き上げ9月には超速習に変更して12月短答を狙う決意を固める、という流れを踏みましたが超速習に変更する時は、23年目標でコツコツやってきた人たちを全員轢き○すつもりで申請しました。
勉強量を急激に引き上げとんでもない量の講義を高速消化する原動力になっていたのは間違いなくこの気持ちがあったからでした。それと、これは個人的な心情なのですが短期合格目標を掲げている癖に大して勉強もしないのは今までちゃんと積上げてきた人達に対して失礼だしそんなことは絶対にしたくなかったので頑張れたってのはあります。

さて、ここまでは気持ちを強く持てっていう根性論なので、少し現実を見た話もします。

間違いなく、短期合格を狙う上では最初は講義負債とそれに伴う復習不足から莫大なビハインドが生まれます。相対試験であるこの試験において他の受験者に遅れを取るのは合格率を低めることに直結します。これは言われなくてもわかるくらいの短期合格挑戦のきついところです。また、これで基礎を疎かにすることがあると次の短答もコケる負のループが始まります。基礎を疎かにせず、かつ講義負債を減らし他の受験者との差を埋める。どうすれば良いのか。
他の人より1時間、1分、1秒長く机に向かう。
他の人より1度、自分の勉強の熱量を上げる。

これを心掛けるとかいう話じゃなく、実行することです。相対試験においては、他の人より少しでもやるといった姿勢はかなり重要になります。自信もつくし。

我々短期合格挑戦者には明確な強みがあります。それは、講義受講期(基礎期)と本試験との間が非常に短いことです。この試験は基礎期の熱量が直前期の実力に近似します。基礎期≒直前期の場合は直前期の熱量で基礎固めができることになります。
また、前にも触れましたが1期間に講義をまとめて受けることで論点と論点の間の繋がりを見出しやすいという点も強みになります。論点間の繋がりを抑えることで暗記量を減らすことが出来ますが、これはただでさえ時間の無い受験生にとって必須スキルと言ってもいい。

以上を踏まえ、やはりインプットから本試験までの時間が少ないというビハインドをアドバンテージに変えていく姿勢が非常に重要です。短答直前答練でも、"あ、これ3日前に授業でやったわ"みたいな理論の肢が出てきたりなど、インプット期と直前期が重なっている恩恵は感じることは僕自身いくつかありました。

忘れたように付け足しますが、答練もできる限り受けた方がいいです。自分は結局計算二科目は半分くらい答練残してたんですが、勉強方法の修正機会が少なく、数少ないきっかけになりうる、またただ講義を消化しているだけの人になっていないかの確認にもなるという点で、答練の重要度はかなり高いです。



さて、まだまだ書けそうなことはいくらでもあるんですが今年中に出すって言ったnoteがこのままだと全部出せなさそうなのでこの辺で切ります。
最後に、この記事を見てくれている短期合格挑戦者に言いたいことを。

短期合格への挑戦は勉強法の修正が難しく一度失敗すると脱落に繋がりやすい一種の賭けです。この賭けのリスクを少しでも減らすためには日々の努力の積み重ねが必要です。移動時間に少しでも勉強するとか、身なりを整える暇があったら少しでも早く家を出てみるとか、そうした少しの差が大きな結果となって現れます。
多分、講義がちゃんと終わるのだろうかとか、勉強法はこれでいいんだろうかとか、短直の成績が微妙でどうしようとか、色々悩むことが沢山あると思います。ほかの受験生より思い切った決断をする必要がある場面も出てくるかもしれない。
それでも、方向を修正して修正して時間をかけて量でぶん殴って...ってやってたら、自然と結果はついてきます。"あれ、意外と周り大したことないじゃん"って思えてきたら、多分合格はもうすぐです。
自分のスペックに自信を持つということも必要になってきます。自分を信じれないと頑張れないと思う。ただもちろん、自惚れは禁物。この辺は難しいですね笑
いつでも気軽に相談してくれれば返すので、お待ちしてます!

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