毎月約100件の裁判を傍聴している中から、特に印象深かったもの、読者の方に有意義と思われるもの、面白かったものを紹介します。
裁判のことを今まで関係ないと思っていたとしても、読ん…
- 運営しているクリエイター
#裁判傍聴記
人の戸籍を悪用?レアな罪名にはレアな事情がつきもので 傍聴小景 #116(戸籍法違反、名誉毀損、有印私文書偽造・同行使)
「住民トラブル」と「裁判」という言葉のセットで聞くと、民事裁判を思い浮かべるかもしれません。ですが、刑事裁判でもよく耳にするワードです。 「住民トラブルの結果、○○をしてしまった」という感じで。 過去に傍聴したものでいえば、ゴミ出しの指導がうるさい管理人に対してエアガンを本物の銃に見立てて突き付けて「殺す」と言った脅迫罪だったり、日常の生活音がうるさいので玄関ドアをハンマーで殴る建造物損壊などがありました。 しかし、今回のような罪名でも、住民トラブルの結果起こりえるんだと
有料
300
「疑わしきは罰せず」はやっぱり難しい。服役前科がまさかの弁護側の武器に 傍聴小景 #110(組織犯罪、詐欺)
こういった物書きをしていると、「疑わしきは罰せず」という基本原則を念頭に置いた上で発信をしなければならないと思っております。とは言え、法律のプロらが頭を悩ませる訳ですから、私が悩まないはずがない訳でして。 例えば全部なり一部なり事実関係を争う方がいます。 その主張に納得できる場合、「言ってることはわかるし、認めてあげていい気がするけど、判決ではどうなるかなぁ…」とドキドキします。 でも、たまに「言ってることはわかるんだけど、これで無罪になってもなぁ…」と思うこともあります
有料
300