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第9回寄稿 渋谷/もしくは/私/たち/は/何も知らない 「冬・想像・私/たち」

見本市2024「しばいぞめ」では、活動最初期にあたる9団体を選出し、ショーケース型の公演を行います。

【公演詳細】
見本市2024「しばいぞめ」
2024年1月5日(木)ー9日(日)@王子小劇場

インタビュー企画に続いて"団体からの寄稿"を集めました!
公演に先駆けて、団体さんの個性を知っていただく機会になれば嬉しいです。
第9回目の寄稿は”渋谷/もしくは/私/たち/は/何も知らない”さんからお寄せいただきました。

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9月に入ってみんながdepressionで、なんで、なんでこんなことになってしまったんだろう。7月にしぶしらのしばい初めがあってからどんどん調子が下がっているよね、みんなさ、なんかあるよね。(冬眠?かな?冬めっちゃいいよねって言ってるメンバーもいるけど、大体みんな憂うつ。)

7月の初上演は本当に楽しかった。今までにないくらい真摯に戯曲に向き合って、書いて、演出して、演じて、稽古日数が少ない中、無我夢中だった。あの時は、なんだか何でもできる気がしていた。夏だったから。

気温が下がってきて、だんだん冷静になる。私たちには、到底できないことなんじゃないのか。色んなこと、例えば隣に座っている人の話を聞くこと。学校へ行くこと。全然面白くない話に笑うこと。人を思いやること。何かに対して怒ること。自分たちの信念に基づいて、無事に演劇を成功させること。

けれどもうすぐ、演劇の場で、会える。
私/たちの存在を確かめることで、少し心が軽くなる。
演劇って、だから、いいよね!!!

今の私たちにしかできないこと(そんなものないですよ!)をやりたいと思った。誰か私の話を聞いて!と言っているわりに傾聴の姿勢を見せたら姿を消すとか、誰も私のことなんて見ないで!と大声で主張してしまう、それは私/たち。もう死んでしまってもいいかナーと(本当の心情なんて分からない)思えてしまう、それは私/たち。隣に住んでいる人のことを何も知らないのに、姿のないネット上のアカウントのことはよく知っている、それは私/たち。
しぶしらで、劇場をしばい染めしたい。切実な思いは(瞳は)必ずあなたに伝わることを信じて。そして私/たちは想像する。街で出会う、誰かのことを。

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◎作品情報◎
渋谷/もしくは/私/たち/は/何も知らない
「渋谷/もしくは/私/たち/は/何も知らないの外縁」

~あらすじ~
あなたとわたしのはなしです。
螺旋階段のように続いていくこの世界の
過ぎ去ってしまった
時間の中で
私/たちは、再び想像する。

~出演者~
山下鼓夏
神谷明穂
如月冬雪

~参加チーム・タイムテーブル~
Cチーム
(山口綾子のいる砦、あくびがうつると同時上演)

2024年1月
6日(土)11:30(C)
7日(日)15:30(C)
8日(月)19:00(C)
9日(火)17:00(C)
受付開始・開場は開演の30分前。
上演時間は約100分予定(1団体につき約30分の上演)。

〜ご予約(渋谷/もしくは/私/たち/は/何も知らない扱い)〜

いよいよ小屋入り!
小屋入り後の風景や団体から届いたひとこと動画を
王子小劇場X(@ojishogekijo)にて明日からバンバン上げていきます!
ぜひチェックしてください!


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