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「インターネットやめろ」「インターネット最高」がどうやって流行ったのか追いかけてみた

ショート動画をなんとなく見ていると、大体時流に合わせた傾向が出てきますよね。今だとあのちゃんが歌う「ちゅ、多様性。」やYOASOBIが歌う「アイドル」、Kanariaの「酔いどれ知らず」などがその筆頭です。

その中で一際異彩を放つのがこの「INTERNET YAMERO」です。この曲名が分からなくて「なんて曲ですか?」ときかれて「インターネットやめろ」と回答された人がいるというのは良く聞く話です。

さて、この特徴的な曲がどうやって流行っていったのか少し追って見ました。

Googleトレンドによる調査

サビに含まれる「インターネット 最高」で検索したところ、2023年3月19日以降急激な伸びを見せています。

Googleトレンド「インターネット 最高」での調査結果

曲のMVリリース日が2023年3月17日ですので、関連があると見て問題無さそうです。つまりリリース後に普通に急増したと言えます。

Google検索による調査

曲が生まれるまでの経緯です。
まず、このプロジェクトは『NEEDY GIRL OVERDOSE』というゲームから始まっています。

このゲームはインターネットアイドルを育成するプロデューサー(P)という、ある種のリアリティを持った今までにないゲームでした。そのため、多数のゲーム実況配信者に取り上げられました。Steam版発売が2022年1月、Switch版発売が2022年10月。

ゲームのリリース後の第二弾ミュージックビデオとして「INTERNET YAMERO」はリリースされたのです。

Billboard JAPANのチャートにランクイン

こちらの記事によると、Top User Generated Songs [2023/04/12公開(集計期間:2023年4月3日~4月9日)]で10位にランクインされていたようです。

この時点で音楽系のサブスクを中心として流行していたと言って良いでしょう。

ショート動画で利用されてブームに加速

2:56からの「せーの」という掛け声とともに「インターネット最高」という部分がショート動画で良く使われています。

そもそもTICTOKを真似たようなシーンをサビに持ってきておりショート動画共有サイトなどでの流行を計画して設計されたものと言えます。

本家のショート動画はこちら。
リリース日は2023年4月16日です。

SICKTOKというロゴが見えますね。病んでいるということでSICKとTIKをかけたのでしょう。

結論:ほぼMVリリースと同時にバズり、ビルボードチャートに入る頃には一般認知されていた

2023年4月3日頃にはすでに一般認知されていたようです。
4月19日にはGoogleトレンドの最高位に「インターネット 最高」が入っておりこのあたりが頂点だったと言えます。


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