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能動経済#111 PPP-戦争論の構成

3092文字


こんにちはー。

このような感じでnoteを書くのは久しぶりかもしれません。

今回は、私の著書「PPP-戦争論」をより深く楽しむためのガイドを提供できればと思います。

現在、無料公開をnoteで公開中なので、まだ最後までは読めませんが、この機会にぜひフォローしてみて下さい。

さて、

https://amzn.asia/d/6tb6LU1

なんかリンクが上手く入らないのですが(笑)

本書は昨年の春に刊行されました。

当時、私は金髪で、迷惑系YouTuberでした。

色々な人に迷惑をかけてしまったので、今では反省しています。

私はYouTuberをやっていた傍ら、自著を7冊出版してきました。新人作家としては、上々の滑り出しかな??

本書は4冊目になります。


約1年たって、この本だけ、やたら反応がいいです。

結構な数の方に読んでいただきました。購入していただいた方、サブスクで読んでいただいた方、感謝申し上げます。

で、この本に関するレビューを口頭で頂くことも多いです。それもそのはず、「PPP-戦争論」は私がこれまで出してきた本の中で

一番の自信作です。


実は本書を書こうと最初に計画したのが2022年10月2日。

PCにメモが残っています。

物流戦争


インフルエンサー国家の勃興(物流戦争の主体)
自動運転の顕在的/潜在的問題(物流戦争の様相)
AI制御されたドローンユニットの干渉(物流戦争への対策)

第一章では歴史を俯瞰しながら向こう数十年に日本で内戦が起こることを予想する。日本の地理的性質に注目しシンギュラリティが社会をどのように変革するかを大胆に説明する。

第二章では21世紀中盤の主要なテクノロジーである自動運転について考察する。同時にこの技術の悪用方法に触れながら物流戦争の開戦時に起こる「ゼレンスキー・パラドックス」現象を考える。

第三章では第二章で述べた物流戦争を乗り切るための最新兵器「ドローンユニット」について解説する。具体的な戦術を予測することは困難だが、本書では検討すべき3つのソリューションを提示する。この兵器をうまく使いこなせるか否かが、物流戦争の明暗を分けるだろう。

このメモを書いてから半年経って、ようやく書き上げたわけだが、当初の予定とは大きく異なり、手では1文字も書かずに仕上げた。

と、疑問に思われる方もいるかも知れない。

1文字も書いていないのである。


当初は、世の中に必要な本を書こうと「物流戦争論」という構想に情熱を燃やしていた。

しかし、なかなか書けない。書きたいことは決まっているし、具体的な章立てまでは完璧なのだが、肝心のコンテンツが出てこない。

何回PCに向かったことだろうか。しかし、何度キーボードを叩こうとしても、一文字も書けないのである。

正確に言うと、少し書き始めた形跡がPCに残っていた。

自動運転の顕在的/潜在的問題(物流戦争の様相)

第二章では21世紀中盤の主要なテクノロジーである自動運転について考察する。同時にこの技術の悪用方法に触れながら物流戦争の開戦時に起こる「ゼレンスキー・パラドックス」現象を考える。




テスラ車が日本を覆う

 アメリカに電気自動車の製造を行うテスラという会社がある。2003年に設立されたこの会社は現在は言わずと知れた電気自動車のトップブランドだ。2022年の日本の公道でも時々見かける。
 テスラ車のメリットはいくつも挙げられるが、特筆すべきは生産コストだ。バッテリーを用いたシンプルな仕組みは製造コストを大きく低下させる。従来の自動車はガソリンを燃焼させて動力として利用するために複雑な機関が必要であった。20世紀にトヨタが自動車産業で大きな利益を上げられたのは、このような機関を構成する部品を製造する関連企業群を統率することができたからだと言われている。

悲惨な文章だ。しかも、第二章から書き始めようとして、これしか書けなかった。

本当に頭の中で既に本は完成していたのだが、脳みそからキーボードに出力することができなかった。


そんな中、2週間くらい経って、私は伝説のYouTubeLIVEを行う。

その日、誕生日だった。よく覚えていなく、もしかしたら前日かもしれない。特に祝ってくれる人もいないので、普段通りPCでYouTubeLIVEを行いながら酒でも飲んで松屋食おうかなと。

やってみたら、時間帯が悪いのか、永遠に0人なのである。確か深夜だった。深夜2-3時くらいだった気がする。

それでも、前後半に分けて2部やった。2時間ずつくらい話した。

途中、コメントは一件もつかない。底辺YouTuberにとって、これは日常。どうせアーカイブが後から視聴されるので、ずっと話し続けるスタイルが最適なのだ。

それにしても、同時接続がずっと0-1なんて、しかもその環境でひたすら話し続けるなんて、後にも先にもあの時くらいだ。


次の年の2月になって、再度「物流戦争論」を出版する計画を立てたのだが、今回は前回5ヶ月前と違い、確実な計画だった。

まずYouTubeの再生リストで物流戦争論について話している動画を集め、クラウドワークスで募集をかける。それをリライトして、適切な形に組み込むだけだ。

まるでプラモデルのように本を書いた。実はこの間に、私は3冊目の著書「超科学/ピュアランダムネス」を出している。古田更一さんが頼んでもないのに私の再生リスト(ゆくゆくは書籍化しようと考えてためていた)を勝手に文字起こしして送ってくれたのだ。しかもオリジナル小説付きで。

全部読んで、泣いてしまった。小説が面白すぎたし、自分の話した下らないアイデアが、意外にも絶妙な味を出していたのである。

「超科学」という本を出そうとしていた私は、最終的に出版された17の章に加えて、更に高度で何回かつ面白い問題を紹介するつもりだった。

しかし、結論としてはこれを書き切る能力は私にはなかったし、書かなくて本当に良かった。

2022年の年末に、あのスピード感で出すことに、価値があったと確信している。

だからこそ、私は執筆を続ける事ができているのだ。


2022年10月の、誰も見ていないのに2時間喋り続けた東京のとある狂人のYouTube LIVEは、そのまま「PPP-戦争論」の第三章になっている。

第一章は2023年2月までにYouTubeにアップした、主に20分以上の語り動画×5本。戦争を議論するうえでたたき台となるような、選りすぐりの現代社会評論だ。書籍全体を読むうえでの背景知識をインプットできるようにした。

第二章は、最も古い。2022年初頭に撮った90分間の料理動画だ。

当時、試みとして料理しながら語る動画を無編集で何本も撮っていた。登録者1000人いないとYouTube LIVEができなかった時代だった。



今思うと、改めて「PPP-戦争論」を出すことができてよかった。最高傑作かどうかはわからないが、これまでで一番の力作であるのは間違いない。

前半で貼り付けた最初の「物流戦争論」の青写真は、形を変え、しかし元の形を保ったまま現実の作品となった。

そこに至る道のりで紆余曲折はあったものの、頭の中にあった理想を最終的になんとか形にできたのは本当に感慨深い。

中身は確かに単なる文字起こしであり、張りぼてだ。しかし、これを超える評論、或いは似たジャンルにおいて同格の書籍があるだろうか。

私はニーチェではないが、「人類に対する贈り物」だと思っている。書籍を出版する行為に、最早どこの出版社かは関係ない。

必要な人に、手に届けば良い。そうなることを願っている。


なんか、途中から敬語消えてんだけど(笑)

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