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2022年6月16日の乾杯

梅雨入りして、なんとなくジメジメお天気が続く毎日。コロナは割合と落ち着いているけれど克服とまでは至らずに、それでも次第に戻ってきた日常を実感する毎日。そんな水無月の夜におじさんとおねえさんが演劇や歌舞伎、映画、トニー賞のことまで語り合います。

👨演劇のおじさんと
👩おねえさんです。こんばんは。
👨こんばんは。えーと、今日は梅雨の間の晴れ間ということでお天気はよかったですけれど、暑かったですね。
👩そうですね。なんかもう気温が行ったり来たりすぎて体調を崩しそうです。
👨ああ、私の知り合いの方もじわじわと体調を崩されて。熱を出されたということで、慌てて病院へいったらコロナではなかったということで一安心したということがありましたものね。
👩うん、まだ熱が出るとねぇ、もしやコロナという風になりますものね。
👨それなりには新規に罹患する方もいらっしゃるみたいですからね。あたかも収束したかのように世間は動いているけれど。
👩うんうん。
👨お芝居の方もね、コロナで中止になったというのはほとんどなくなりましたね。
👩そうですね。
👨今週私が観る予定の公演で一件中止になったものがあったけれど、それはコロナではなかったし。
👩それは?。
👨本谷有希子さんの『マイ・イベント』というお芝居が、上手く完成しなかったみたいで・・。 
👩せっかくなのに、残念ですね。
👨本谷さんの作品も安藤玉恵さんのお芝居も大好きなので是非に観たかったのですけれどね。でも仕切り直しで本谷有希子さんがひとりで『マイ・イベント』の公演をされるみたいなので、再度チケット争奪戦に加わりました。そちらを観にいこうと思っています。
👩ほう。
👨ほかのお芝居は概ね順調に公演が行われているみたいでして、6月に入ってからのお芝居も面白いものが多かったですものね。ちょっと前になるのですが、ホエイの『ふすまとぐち』がすごく面白かった。再演なのですけれどね、全編津軽弁のお芝居で。


こまばアゴラ劇場


👩へえ。
👨開演前にプチ津軽弁講座があったりもして。でもそれを伺わないと、一人称とか二人称とか、あといくつかの単語とかがわからなかった。それが理解できないと、舞台上の重要な出来事もわからないから。
👩うふふ。
👨津軽の嫁と姑の話でね、お姑さんが家にいるときにはお嫁さんは押し入れに籠もったままという・・。まあ、ある意味強烈なお芝居なのですけれどね。初演や再演より今回はより洗練されて、なおかつ強烈さは残ったみたいな・・・。
👩うん。
👨前は確か主宰の山田百次さんが今回三上晴佳さん演じる押し入れ立てこもり嫁の旦那役と親戚のわがままな息子役を演じていたのだけれど、今回は彼が姑役に回って、その二役はシンクロ少女の中田麦平さんが演じていて。で、観ていて彼はお芝居がめちゃくちゃ上手いのね。どちらの役にもちゃんと嵌まって味わいを醸していて。というか、この間コンプソンズで横手慎太郎さんを観たときにも思ったけれど、シンクロ少女の俳優の皆様は演じる地力がやっぱりすごい。どんな役を振られてもちゃんとその色を観る側の印象に残すように演じる。
👩うんうん、凄いね。
👨まあ、津軽の嫁と姑の争いのすさまじさを改めて目の当たりにして。殺虫剤を火炎放射器にできるってこのお芝居で始めて知りましたけれどね。
👩へぇ。映画とかでたまにあるかもだけれど。
👨凄いといえば、スズナリで鵺的の『バロック』、再演も観てきましたよ。
👩ああ、いいですね。
👨ちなみに初演はご覧になりましたか?
👩観ていないんですよね。すごく気にはなっていたの。
👨もう、相変わらず凄くて。もう舞台というか家全体がのたうつような錯覚に陥りますからね。古い洋館の話なのですけれど。
👩うん。
👨やっぱり、寺十悟さんの作るものは凄いわ。完全に作品に閉じ込められた。エンターティメンととしても最高だった。
👩そうそう、面白かったといえば、話は変るのですけれど、私は『シン・ウルトラマン』を観ました。
👨ああ、ご覧になりました?
👩観ました。面白かった
👨私も観て面白かったのですけれど、『シン・エヴァンゲリオン』の匂いもちょっとしていませんでしたか?
👩もちろん、もちろん。意識もしているだろうし、来ました、来ました、庵野さん節みたいなところもあったし。いやしかし、この世界はなんかがっかりすることとか辛いこととか、その、幸せだけでは全然ないわけですけれど、まあネタバレになってしまうとあれdすけれど、あれだけその、期待しているよって言われてるようなことってなかなかないですから面白かったです。
👨ああ、人間がってことね。
👩人間に。
👨ああ、そうか。なるほど。
👩もしご興味がある方がいらっしゃったら是非に観て頂きたい。
👨いうても、上演時間が2時間以上あったじゃないですか、この映画。でも私は全く時間を感じなかったですものね。
👩うん。
👨映画っていえばね、関西に「無名劇団」という団体があるのですよ。
👩ああ、名前は聞いたことがあります。
👨その方たちが、コロナで活動が出来なかった時期にどうするかっていうことで、なら映画を作ろうっていうことになったらしくて、その完成したものを東京に持ってきて上映会をしようというイベントがあったのね。映画のタイトルは『ボンバイエ!』

高円寺バッカスシアタ

👨私も知らなかったのだけれど、高円寺にシアターバックスという、キャパが30くらいかな、試写室みたいなこじんまりとした、なんだろ貸し映画館みたいなスペースがあって、そこにもってきて、劇団の人とか出演された方も上京されて。まあ、劇団としては9月に萬劇場での公演も予定されているのでその宣伝や下見もかねてということなのかも知れないけれど。
👩うんうん。
👨もうね、場内に足を踏み入れたとたん、そこは関西。
👩うふふふ。
👨標準語は関西弁ね、その中は。
👩うんうん。
👨そもそも、マスクをしているとはいえ、このコロナの中でもみんなようしゃべりはるし、。
👩うふふふ。
👨で、映画も尺が現状93分の結構しっかりした作品で面白かったのですけれど、とにかく大阪のわけのわからないおじちゃんやおばちゃんがたんと出てくる映画でね。
👩うん。
👨当然に、映画も言語は大阪弁。で、石原正一ショーの石原正一さんや、Piperの川下大洋さんなどもご出演になられていて、川下さんは舞台挨拶にもこられていましたけれどね。
👩へぇ。
👨でもさぁ、大阪のあのパワーというのはコロナも吹き飛ばすなぁというか・・。コロナには負けないなぁという感じがあって。
👩ふふ。
👨でね、そもそも劇団のベースというか活動拠点になっているのが大阪でも割合と濃いところですよ.西成区に稽古場をもっている団体なので。おおさかーっていう感じの団体なので。
👩プラスのエネルギーがありますよね。
👨そうそう。で、場内で主宰の方と劇団員が話していても、互いにちゃんとぼけるし、ぼけにはいちいち的確な突っ込みが入るし。
👩へぇ、気持ちがいいですね。
👨もうね、もれなくで、そういうところが大阪人の律儀さというかね。
👩大阪と言えば、なんかお寺さんの中で、普段は劇場として使っているわけではないけれど、劇場としても貸せるみたいなところってありませんでしたっけ。
👨えーとね、ああ、昔TAACが公演をしたところね、
👩劇場の名前って覚えていらっしゃいます?
👨うーんと、なんとか院。
👩昔、舞台を観に行きたくて大阪までいったんですよ。あの、ゲキバカの西川康太郎さん、
👨ああ、多分それは私も観ているよ、大阪で。題名は『正義姦』だったっけ。
👩なんかめちゃくちゃよかったですよね、劇場に入る前のところにお花がたくさん飾ってあって。あれ、おもしろかったですよね。
👨あれはね、確か大阪に行ったときに、気になっていた丹下真寿美さんという俳優がちょうどご出演ということで観にいったんだ。たまたま大阪に行く用事にうまく重なって。劇場はね、ぐぐったら「浄土宗應典院 本堂」だね、前は「シアトリカル應典院 本堂ホール」とも呼ばれていたみたいなのだけれど、この名前で統一されたらしい。
👩なんか、観たいなぁと思って。実際に観て面白かった。すごく満足度が高かった。今、細かいところまで思い出せないですけれど。Youtubeとか、Youtubeでなくてもいいけれど、配信で流して欲しい。観劇三昧とかで。あるんだったら教えて欲しい。
👨ちなみにTAACは今回シアタートップスに進出ですよ。あ主宰の方が東京に拠点を移されたみたいなのですよね、確か。で、下北沢のシアター711や駅前劇場なんかで公演をやられていたのだけれど、今度の公演はシアタートップス。『人生が、はじまらない』というタイトルで七味まゆ味さんとか猪俣四郎さんもご出演ですね。8月ですけれど。本多グループのシアター711、駅前劇場から今回トップスという流れて
👩わぁ。
👨前売り開始も7月初めだけれどとても楽しみです。
👩期待が。期待が持てる。
👨うん、そうなんですよ。大阪で出会ったのもご縁だと思うし。、そうそう、ご縁と言えば。たまたまご縁ができて、早稲田の演劇研究会があるじゃないですか。
👩ああ、はいはい。
👨あそこって毎年新歓公演というのをやるみたいで、ご縁というかご案内をいただいたので観に行ってきました。木戸銭もカンパ制でね。

早稲田大学大隈講堂裏


👩へぇ、どうでした?
👨まあ、学生劇団ではあるのだけれど、
👩まず、最初に団体名を教えてくださいよ。団体名と。
👨タイトルは『Re:ビドー』、団体名はなくて、強いていえば早稲田大学演劇研究会が新入生勧誘ということで作った芝居にお相伴をさせていただいたみたいなことかと。
👩ほう。
👨あそこ、あそこじゃわからないか。大隈講堂裏のアトリエでカンパ制でやりますよっていうことでご案内を頂いたので観に行ったのですけれど。
👩ふんふん。
👨もっと粗いお芝居かなと思ったら、きゅっと締まったしっかり作りこまれたお芝居で
👩ふんふん。
👨表現の懐もあるし、描きだすものも曖昧さがなくて明確に感じられたし、俳優達の身体も若さがある故の切れというものが間違いなくあって、それは熟達した身体の切れとはまた違うのだけれど、しっかりと舞台に何かを描いていくのね。それが濁りなく伝わってくる感じがするので。ほら、高校演劇とかを観ると粗さも切っ先も含めほかの世代では作れないみたい感覚ってあるじゃないですか。今回はそれからの洗練があって、それがこの俳優達の身体だから伝わってくるようななにかにも感じて。
👩うん。
👨結論としては、久しぶりに思い出した刺激もあって、とても良きものを観たなという気がしましたけれど。
👩まあ、この時期にね準備も大変だっただろうけど、一時よりはいろんなことができるようになったとはいえ、その中で作ったものだとすれば、これからが楽しみですよね。
👨今回の作品の個性も見応えもあったけれど、早稲田の劇研って世代によって作るものがばらばらになるじゃないですか。「東京ジャンクZ」とか「北京蝶々」とか「犬と串」とか、もっと遡れば「東京オレンジ」、「少年社中」、「チャリT企画」、「双数姉妹」、「山の手事情社」、「遊・機械全自動シアター」、「第三舞台」に至るまで様々な個性をもった団体が生まれていったわけで。
👩そうですね。
👨この世代の方向性がどんな風に定まるかはこの舞台だけではわからないけれど、今回みたいな舞台を観ると彼らがどんな色の演劇を世に送り出していくことになるかはとてもたのしみだよね。
👩うんうん。
👨なんか暫く学生演劇って観なかったのだけれど、今回のこの舞台で、また少し観てみようかなって思った。
👩うん。
👨あとね、serial numberも観ました。
👩ああ、ちょっとそれは。それは映像でもなんでもいいから絶対に観たいと思っているので、ちょっと聞きたくないです。
👨ああ、なるほど。
👩感想を聞くのは・・・、いやです。ちょっとなにも情報を入れたくないです。
👨ああ、そうなのですね。
👩うん。serial numberはいいですよね、もう大好きなので。ちょっとネタバレはやめてください。
👨内容は一切話さないけれど、三浦透子さんのお芝居についてはちょっと話したかったのだけれど・・・、それはいつか、おねえさんがなんらかの形でこの作品に触れた時にお話ししましょうね。
👩そうしましょう。そうしてください。観た過ぎるので。
👨配信もあとでやるかもしれないけれど。むしろBSかなんかで放映されそう。最近でもDull-Colored Popの作品がBS2のプレミアムステージで放送されていたじゃないですか。
👩ああ、是非にやってほしいですね。serial numberは舞台だからね、でも、もちろんほかの媒体でも絶対おもしろい。最近、あんまりちゃんと観ることができたわけではないのですけれど、ツイキャスを始めたられたんですよね、詩森ろばさん。
👨ええ、そうなんですか。
👩ツイキャスというかインスタのライブをやっていらっしゃった。
👨へぇ。
👩詩森ろばさんと、森下亮さんと、佐野功さん。
👨ああ、はいはい。
👩3人でツイキャスだったかインスタライブを始めましたというのを、ツイッターだったかな、上げていらっしゃいました。
👨そういえば最近、スペースでいろんなことをやっている団体も多いですよね、Twitterの。
👩うんうん、スペースって割合と気楽というかお手軽ですものね。
👨だから、公演が終わって毎日、出演者が交替で話すみたいな。
👩ふーん。それはそれは。
👨一番きちんとやっていたのは、私が知っている範囲では先日のMo’xtra Produceの公演かな。『グリーン・マーダー・ケース』とか『ビショップ・マーダー・ケース』の時。最初は出演者の一人が思いつきで始めたらしいのだけれど、中野亜美さんが自然に場を仕切る担当者みたいな存在になって、そこにみんなが交互に話しに来ていて。それも毎晩1時間とか2時間とかやっていたものね。
👩いやぁ、でも正直、サブスクで映像とか舞台とかすぐ観ることができるから。舞台だけではなくて映像とかそういうのでも、舞台のあとのはなしだったりとか舞台に関わる話しみたいなものを配信してもらえるのは、やっぱり満足度もあるしそちらのほうが馴染みもあるんだろうなって思う。
👨そう、Mo’xtra Produceのスペースなんかでも、聴いているとなにか、自分の舞台というか、じぶんも観たことで仲間になったような舞台という気持ちになるのね、
👩うんうん。
👨もちろん、ネタバレとかには十分気をつけてくれているのだけれど、裏話とネタバレっていうのは違うじゃないですか。
👩うん。
👨その裏話のほうを、出演者たちの会話で聞けたりね。それは作品の見方を広げるし、興業という視点からみてもそういうのが良いプロモーションの一つになるような気がするしね。
👩なるほど。
👨なんか今後、もっと昔みたいに自由に演劇を観ることができるようになったら、この団体は是非にみたいなぁみたいなところってありますか?serial numberみたいに。
👩うーん、今のところserial numberが絶対観たいかな。
👨うんうん。あと、たとえばMCRも来週ですけれどね。
👩ただね、serial numberは今回の舞台を多分観に行けないのでね・・。
👨えーと、あさってまでだよね。
👩うーん、ちょっと難しいなあと思うので、是非に映像化をとはおもうのだけれど。
👨さっきも言ったけれど、BSプレミアム辺りでやって欲しいですよね。
👩はい。
👨そうそう、あとserial numberがらみの余談ですけれど、ご出演の森下亮さんって、カルビーの大使をされているじゃないですか。
👩はいはい、そうですね。
👨そのご縁でカルビー様から提供があったみたいで、終演後来場者に夏ポテトがひとふくろずつ配られておりました。

カルビー夏ポテト 対馬の浜御塩あじ


👩うふ。
👨帰って、いい芝居だったなぁって一杯飲むときのつまみとして最高だった。
👩うふふ。美味しいですよね。
👨カルビーの夏ポテトはほんと美味しい。帰ってお酒を飲みながらいろいろに考えられるのは良いお芝居の証しですよ。ところで、良いお芝居ということで話が鵺的の『バロック』に戻ってしまうのだけれど、笹野鈴々音さんという女優がいらして、
👩えーと、お顔を拝見したら存じ上げているかもしれない。
👨私はけっこう昔から存じ上げている女優さんなのですけれど、
👩うんうん。
👨もうね、今回の肝の据わったゴットマザー的な役を演じているのですけれど、その肝の据わり方というか迫力が圧巻で、凄みすらあって。やっぱり女優というのはああやって力がつき成長が表にでていくのだなっていうのを思ったのと、同じように肝の据わった女性というか女性の亡霊の役を福永マリカさんもされていて。

ザ・スズナリ


👩うんうん。
👨目を瞠った。この舞台ではそういう強さを作れる俳優がいないと空間が美術に負けてしまうんだよね、きっと。逆に彼女たちがいたから、舞台が薄っぺらくも滑稽にもならずに膨らんだという感じもするしね。才ある俳優の方達の基礎体力って言うのは舞台を重ねていくうちにどんどんついていくものなのだろうなとも思った。この舞台も、再演だけれど、観ることができてほんとうによかった。
👩うん。
👨まあ、いろんなものを観ることができるというのは嬉しいもので、海外などでもこの間トニー賞の授賞式があったじゃないですか。ブロードウェイもけっこう以前の状態に戻ったみたいで。去年1年間にオープンした舞台のなかからノミネートをして選んでいくわけじゃないですか、で、今年はノミネートされるに十分な作品がそろいましたからね。ブロードウェイでは、新作もリバイバルもあるのだけれど、全部で34作品が新たに上演されたみた
👩へぇ。
👨ブロードウェイも昔のように動き始めている。
👩うん。
👨あのね、『MJ』というミュージカルがあるんですよ。マイケル・ジャクソンの半生を描いたミュージカルらしいのだけれどね。
👩存じ上げています。
👨トニー賞の授賞式ってミュージカルのノミネート作品についてそのさわりというか1曲か2曲を切り出して上演するんですよ。その中でもあの『MJ』はめちゃくちゃかっこよかった。
👩うん。
👨彼はいろんな先達のダンサーや振付家を参考にして自分のスタイルを確立したということで、最初はボブ・フォッシースタイルのさわりが演じられて、そこからいわゆる彼の有名なスタイルやムーブメントってあるじゃないですか、moonwalkとか、ああいうものに変っていくんですよというのを見せるんだけれど、もう痺れた。主役に抜擢された。マイケル・ジャクソン役のMyles Frostはュージカルの主演男優を取ったからね、21歳で。
👩ほう。
👨心を掴むダンスって絶対あるんですよ。ブロードウェイには。それも途切れることなくたくさんに。ああいうのを観ると定期的に行きたいなぁって思ってしまうよ。
👩うふふふ。
👨コロナ前は3年か4年に一度行っていたんですよね、ニューヨーク。
👩うんうん。
👨歌舞伎をずっとご覧になっている方って、暫く歌舞伎座に行かないと禁断症状が出るって言う話を聞いたことがあるんですけれど、それと同じことがブロードウェイ好きにもあるような気がする。
👩あはは。
👨そういえば、歌舞伎も六月大歌舞伎も観に行ってきたのですよ、第二部を。

歌舞伎座


👩はいはい。
👨第二部の『信康』を市川染五郎さんが主演でやられているのですけれど、おじいさんの松本白鷗さんとの共演でね。いやぁ、それが見事で。台詞回しにしても立ち居振る舞いにしても張りがあるの。歌舞伎は血で演じるみたいなところがあるらしいけれど、なるほどなぁって思った。17歳であの貫禄だと将来どんな俳優になるのだろうって。この人は大物になりそうだなぁって、素人が観ても。
👩うふふふ。
👨客席にも、お着物姿の若い女性の方がけっこういらっしゃって。休憩時間に後ろの席のそういう方のお話が漏れ聞こえてきて、これから一生推す覚悟が感じられて。
👩ああ、そうですね。なるほどなぁ。いろんなものがまたちゃんと息を吹き返している。なんか一生懸命来たことがちゃんと息をしている感じっていいですよね。
👨なんか、冬の麦ふみじゃないけれどさ、踏まれて押さえつけられた時期への反発力というかその中で実を結ぶ鍛えられ方がしっかりあるのかもしれないよね。
👩うん、そうかもしれないですね。
👨まあ、MCRや範宙遊泳、ダルカラなんかもそうだけれど、今後の新しい公演の情報も次々と入ってきているし。あとね、配られたり座席に置かれているチラシが厚くなってきた。
👩ああ、素晴らしい。
👨コロナ真っ最中の時にはね、割合と有名どころの団体の公演でもチラシが6~7枚しかなかったことがあったんですよ。今はどさっとあって。serial numberを観にいったとき、入場時に当日パンフレットとチラシ束を劇場入り口でピックアップトど久しぶりにしっかりと厚みがあって。
👩持ったかんじがですね。
👨そうそう。そばにいたスタッフのかたにこれで一部ですか?って束の厚みを見せて確認したら、「はい」ってにこっとされて。
👩うふふ。
👨でも、そういうチラシ束をもっただけでもけっこう幸せで。この状態が続いてくれればよいなぁと思いますね。
👩うん、ほんとですよね。
👨私もいい歳なので、ワクチンというのは生きるお守りみたいなもので、継続して受け続けるのだとは思うのですけれど。
👩そうですね。
👨まあ、それは若い方もいっしょなのかもしれないけれど。
👩うん。
👨でも、こうやって以前の状態が取り戻せるなら、2日や3日熱が出ても頑張るぞっていう気持ちになりますものね。
👩うーん。
👨まあ、さっきの匿名劇団なんかでもそうだけれど、こうやって冬の時期にも力を蓄えて、きっとそれは団体としても新たな力を生むことにもなるのだろうし、このまま更に日々が戻れば以前以上に豊かになっていくのではという楽しみもありますしね。
👩うんうん。そうですよね。まあ、梅雨でむしむししてあまり快適ではない環境だったりもしますけれど、劇場で心の洗濯だったり、心に栄養を与えれば、すっきりするかもしれないじゃないですか。
👨そう、そもそも物理的に概ね劇場は冷房が効いていて涼しいし快適ですからねぇ。だから、夏を過ごすなら是非に劇場に足を運ぶことをおすすめしたいですよね。
👩おすすめしたいです。演劇のおじさんとおねえさんなのでね。
👨はい。さてと、では今日はこのくらいにしましょうか。
👩そうですね。
👨では、演劇のおじさんと
👩おねえさんでした。
👨また次回をお楽しみに。

早稲田大学大隈講堂裏あたり

(訂正)
会話のなかでおじさんがDull-Colored Popの作品がNHK BSPで放送されていたと申しておりますが、これは松竹東急(BS260)で観た記憶を勘違いしてお話ししてしまっています。ご指摘を頂戴いたしましたので修正させていただきます。


@こまばアゴラ劇場
作・演出:山田百次
出演:山田百次(ホエイ|劇団野の上) 赤刎千久子(ホエイ)
井上みなみ(青年団) 中田麦平(シンクロ少女) 成田沙織 
三上晴佳 森谷ふみ(ニッポンの河川)

・『シン・ウルトラマン』
企画・脚本:庵野秀明
監督:樋口真嗣
出演;斎藤工、長澤まさみ、有岡大貴: 有岡大貴
早見あかり、 田中哲司、 西島秀俊、山本耕史、山本耕史他
上映時間115分 2022年 日本映画

・早大劇研 ‘22新歓公演 『Re:ビドー』
2022年6月10日~12日@早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ
作・演出:佐織祥伍
出演:齊藤真菜香、樺香、川元優輝、桝屋大河

・『ボンバイエ』
脚本・監督:島原夏海
出演:尾形大悟、藤戸裕飛、今井桃子、太田雄介
泉侃生、石原正一、村上泰子、吉田青弘、
加藤遥子、鳴海拳人、深谷みのり、和柯、
舩曳咲彩花、島原夏海、柊美月、古川剛充
雛野あき、清水敬伸、村井友美、河上由佳
石井テル子、黒木保子、正木太一朗、竹村晋太朗
中村ユリ、川下大洋、他
上映時間 93分(東京上映会@バッカスシアター時点)2022年 日本映画

・serial number『Secret War-ひみつせん-』
2022年6月9日~19日@東京芸術劇場シアターウェスト
作・演出:詩森ろば
出演:三浦透子、坂本慶介、宮崎秋人、
松村武(カムカムミニキーナ)、北浦愛、森下亮(クロムモリブデン)、
佐野功、ししどともこ(カムヰヤッセン)、大谷亮介

・鵺的『バロック(再演)』
2022年6月9日~19日@ザ・スズナリ
脚本:高木登
演出:寺十吾(tsumazuki no ishi)
出演:碓井将大、岸田大地、小崎愛美理(フロアトポロジー/演劇ユニット鵺的)
笹野鈴々音、白坂英晃(はらぺこペンギン!)、杉本有美
常川博行、中田顕史郎、野花紅葉(モミジノハナ)
葉山昴、春名風花、福永マリカ
吉村公佑(劇団B級遊撃隊/Ammo)

(今後の上演となるもの)
・無名劇団『プラズマ再臨』
2022年9月14日~18日@大塚萬劇場
脚本:中條岳青、
脚色・演出: 島原夏海
出演:尾形大吾、島原夏海、泉侃生
石原正一、中村ユリ、松田拓土
中山さつき、他

・TAAC『人生が、はじまらない』
2022年8月3日~8日@新宿シアタートップス
脚本・演出:タカイフミアキ
出演:安西慎太郎、清水優、富川一人、
難波なう、南川泰規、齋藤明里、
猪俣三四郎、七味まゆ味

よろしければサポートをお願いいたします。いただいたサポートは我々の会話をより多岐に豊かにするために使用いたします。よろしくお願いいたします。