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2022年9月12日の乾杯

2022年9月12日の乾杯、コロナもだいぶ収まってきて、そろそろ藝術の秋ということで各劇場も活況を呈しつつある今日この頃。心を捉えられた作品たちに加えて団体としてサステナビリティをもった演劇の作り方をしている劇団の舞台についての感想なども。心を捉えられた舞台についても語ります。
また観劇三昧についてのお話もしています。

👨演劇のおじさんと
👩おねえさんです。
👨よろしくお願いします。
👩よろしくお願いします。
👨今日は、おねえさんはお酒をのまれているのですね。
👩ええ、スパークリングワインをね、ボトル半分以上飲んでいますね。
👨あぁ、いい感じですね。
👩いい感じですね。だから今日は口がいつもよりちょっとなめらかかもしれない。
👨私は今、度数0.5%のハイボールを楽しんでいますけれどね。
👩うふふふ。
👨かわいいものでしょ。でも、最近は0.5%好きだから。
👩うふふふ。それもおいしいよね。
👨そう。たかが0.5%とはいえ0%のものとはやっぱりひと味違うんですよ。
👩うんうん。私も好きです。
👨で、この間ついにアマゾンで箱買いをしまして。
👩うん。
👨晩ご飯の時に食欲がでるように。血行もよくなるようにって飲んでますけれどね。
👩へぇ、いいなぁ。
👨良きものを飲んで毎日を過ごしつつ、お芝居もこの2週間でけっこう良きものをたくさん観まして。
👩ほう。
👨あの、昨日だったかな、久しぶりに中野茂樹+フランケンズの舞台を観まして。
👩ああ、はいはい。
👨前におすすめっていうお話もしていましたが、これがめちゃくちゃ面白かった。
👩へぇ。いやぁあそこは面白いですよね。

Sunlight Studio Shibuya


👨『EP1(ゆめみたい)』ということで今回シェイクスピア「ハムレット」の1幕1場から5場までを、5つのパートに分けて上演するというのをやったのですけれどね。
👩ふーん。
👨もちろん原典をそのままにというわけではなくて、原典をいろいろに足場にして、それぞれのニュアンスを構築していくというか、現代劇っぽくしたり、家庭劇になったりとかしながら、でもその中で観客はしっかりとハムレットの物語をもらうみたいなかんじでね。
👩へぇ。
👨だから王様が暗殺されて、その兄弟がその妻をそのまま娶って新しい王様になるって言う話があるじゃないですか。
👩はいはい。
👨奥さんはガートルードさんだったっけ。
👩そうですね。
👨で、そのことを王様が紹介する場面は記者会見なのですよ。
👩うんうん。
👨あと、一族でいろいろと話をするような場面もあって。
👩うん。
👨それがね、フランケンズの俳優の皆様ってけっこう結婚されてお子様を育てている方とかがいらっしゃるのですよ。
👩結構前に出来た団体ですものね。
👨そう、歴史があるのでね。みなさんたぶんもう30代、もしかしたら40代のかたもいらっしゃるのかな。
👩うん。
👨で、ひとりずつがものすごく上手い俳優さんばかりなのですが、やっぱり人としてそれぞれのその年代の生活ってあるわけではないですか。ましてや小さい子を育てていると、生活はそれが中心になるだろうし、なかなか俳優だけに生きるというのも難しいじゃないですか。
👩そうですね。うん。
👨そういうなかで、自分たちのペースでやっていきましょうということで、今回の公演でも9月の公演が2回かな、両方とも日曜日で、10月、11月にも同じように公演をやりましょうということらしくて。で、全員が毎回出演するのではなくて、その時に出ることのできるメンバーから日替わりでということで。ほら、子供は急に熱を出したりもするだろうし、あと例えばママ友とのお付き合いで外せなかったり、お子様の友達のお誕生日会がその日にあったりとか。
👩ああ、はいはい。
👨お子様がいらっしゃらなくても、歳回り的にいろいろと責任ができていて、たとえば仕事で外せない用事ができてしまうこともあるだろうし。
👩うん。
👨そういう要素を含めて、その時自分たちができる精一杯をやりましょうみたいに、公演が続くような形でのやり方を考えたのだと思うのね。
👩うんうん。
👨でも、そうはいっても元々が本当に力のある俳優ぞろいの団体だから、きっと自分たちの時間で稽古なんかをしても、公演は十分に成り立つんですよ。
👩ああ、なるほど、なるほど。
👨団体にも構成員にもそれだけの力があるから、サステナブルにやっていこうということだと思うのね、実際にそれが出来る力があるし。
👩なるほどね、ちゃんとしっかりみんな力があるからそういうことができる。
👨そう、稽古をするにしても、中野さんの作意やそこに込められた寓意に対して、端からということでなくてもみんな作っていけると思うのね。
👩うんうん。
👨で、1幕3場は物語の前提が語られるような場面なのだけれど、それが一族の団らん風景なのよ。
👩へぇ。
👨で、団らん風景といえば当然そこには子供達もいるわけじゃない。で俳優たちが連れてきた子供達が舞台で遊び回っていてそれがそのまま場の風景になっているの。
👩うわぁ、へぇ。
👨開場待ちで並んでいるときに、俳優の方々がそれぞれにお子さんをつれてやってくるのでなにごとかと思ったら、開場から開演まで子供たちが舞台で遊んでいるの。
👩あはは、凄いなぁ。
👨開演の時間が近くなると、子供達は一旦会場の外に捌けてね。ゆったりめに20人くらい客席が取れる大きめのダンススタジオみたいな会場なのだけれど、その空間にさくさくっと何枚かの大きな布の絵が吊られて舞台が始まって。で、始まるとそのクオリティが抜群に高いのですよ。場毎の遊び心を持っていて、でもその遊び心に溺れずにしっかりとシェークスピアの紡いだ物語を取り込んでいて、子供達はもちろんいろんな驚きや研がれ方がありつつもう観ていて楽しくてしょうがない。
👩うんうん。
👨さっきも言ったとおり、今回は1幕5場までなのだけれど、なんか別のところで主宰が少しずつでも作り続けて全編をやりたいみたいなことをおっしゃっているのを見て。そうすると全編を描ききるのに20年くらいかかるらしいのね
👩うん。
👨でも、そうやってこういう作品を団体のライフワークみたいにしてやっていくというのはとても素敵に思えて。だって、繰り返すけれどひとつずつの場面が異なって洒脱で信じられないほどにおもしろかったし、
👩はい。
👨あれを順番に継続して20年も観続けることができるなんて、凄く幸せじゃないですか。
👩あははは、そうですね。うんうん。
👨ただ、翻って私のことを考えると、20年後に生きているかというとちょいとリスクのあるお年頃だし。あとさ、今回の会場ってビルの3階でけっこう急な階段を登るんですよ。俳優のかたたちがよく子供を抱いてあの階段を登れるなぁって感心するような階段なのよ。まあ、母は強しなのだけれどね。
👩うわぁ。うふふ、凄い。
👨20年間同じ会場ということはないのかもしれないけれど、もし20年後あそこだったら私って階段を登り切ることができるのかなぁと不安になったりもして。
👩あははは。
👨でもそうなると、俳優の方達も20年後には壮年の域に入っているわけで。35才のひとだったら55才だし、
👩そうですね。
👨40才の人だったら還暦なわけじゃない。でも、さらにおもったのだけれどそうやってハムレットが終盤にいたる頃には、今回舞台で遊んでいる態でのご出演の子供たちも青年に成長しているわけで、こうして小さなころから演劇に触れて育って高校のころから演劇部にはいってくれたりしていたら、若くて美しいオフィーリアとかレアティーズとハムレットの剣術試合を見せて頂けるのかもしれないかなぁとか考えたりもして。
👩あはは。
👨そんなことも終演後には妄想しておりましたが、すごく面白かったですよ。
👩うふふ。なかなか。お子さん達が出てくるというのがめちゃめちゃ良いなぁとかもおもったりして。
👨やっぱりそのへんって中野さんはうまいよね。上手いというか現実のありものを使って舞台をつくっていくような感じもすごくよくて。
👩うんうん。
👨まあ、とはいっても、俳優をきっちりこなしながらの母親の皆様はけっこう必死でしたけれどね。子供達とかがみんなありあまる元気さで客席の方に勝手にいってしまいそうになる子もいるし。
👩あははは。あぁーって。
👨で、後ろから女優の方が母親の表情でずっと後ろを追いかけたりするわけですよ。
👩うんうん。うふふ。
👨で、子供達は座席についた観客達とも遊んで欲しいみたいな感じで更に走り出したりもするから。
👩あはははは。
👨10月と11月にも同じ内容の公演があるみたいですから、お時間があればごらんになっていただくと。温かい気持ちになれたりもしますよ。
👩うーん、うふふ。
👨それとですね、面白かったといえばあやめ十八番の『空蝉』もおもしろかった。
👩ああぁ、気になる。

東京芸術劇場 シアターイースト

👨あそこも、一生を見据えてということなのかもしれないけれど、ここのところなんか1年に1度って決めてやっているじゃないですか。
👩うんうん。
👨そうやって更に完成度を高めているようにも感じて。今回の舞台もなかなかにいろんな古典の作品も取り込んでいてね。落語の大ネタ、「死神」とか、「地獄八景亡者戯」ってあるのですけれどね、そういう世界を紡ぎ込んでいたり「黄金餅」なんかもちょこっと入っていたり。あと歌舞伎の手法も取り込まれていて、だんまりなんかをやるんですよ。暗闇を表す太鼓も鳴ってね、仕草なんかも取り入れたりもして。なんか観ていて一時期とてもストイックに舞台を作っていた主宰の堀越さんが、ストイックさは変らないのだろうけれど、それだけではなくなんか楽しんでつくっているような部分も垣間見えたりして。ここは俳優をしっかりと揃えるしね。若い俳優でもきっちりと使うし。今回の中野亜美さんとか、徒に作品に染まって埋もれてしまうのではなく、浮くことなく舞台を広げる感じで凄く良かった。
👩うんうん。
👨あと、ここはおだんご屋さんのご夫婦がね、主宰の堀越涼さんと金子侑加さんが
👩ああ、はいはい。
👨お二人がしっかりと舞台を支えてもいて。旦那さんには今年も新たな作劇の歩みを感じるし、女将さんがやっぱり独特の切っ先をもった雰囲気を醸していてめっちゃ良いのですよ。今回は死神の役でしたけれど、その声の使い方にしても編まれる存在の質感にしても、ああ、これはもう、この人ではないとできないなっていうものをもっているのね。
👩うん。
👨まあ、日頃はしっかりとお団子屋さんをされているらしいおふたりなのだけれど
👩ああ、そうですね。やられていますね。
👨だけど、そのなかでお芝居のことも考えて1年を過ごしているみたいで。そういうライフスタイルも演劇としてサステナブルじゃないですか。
👩はい。
👨観る方も、また来年も観に行きたいなぁって思うし。またそう思わせるくらいに今回の公演も面白かった。
👩うんうん。
👨今回の上演時間が休憩込みで2時間45分だったのだけれど、あやめの舞台は飽きないよね。
👩うん、飽きないですね。目に幸せなんですよね。
👨そうそう、目に幸せなんですよ、おっしゃるとおり。そういうのを観ていると本当に楽しいなぁと思うし。
👩はい。
👨そうだ、楽しいといえば、『気づかいルーシー』を観ることができたんですよ。
👩ほう。


パルテノン多摩


👨当初東京芸術劇場シアターイーストでの公演が予定されていて私もチケットを取ったのだけれど、それがコロナの罹患者が出たとのことで前半が中止になり遂には全部が中止になってしまってね。
👩あらあら。
👨だけど、池袋の仇は多摩センターでってどなたかおっしゃっていたみたいだけれど、その段階でツアー大千穐楽のパルテノン多摩での公演はまだけっこうチケットが残っていたのよ。
👩へぇ。
👨で、悔しいので、芸劇のチケット払い戻しをしたついでにパルテノン多摩分を予約して。幸いこちらでは上演できるということでワクワクしながら多摩センターまで電車に乗って。
👩はい。
👨駅~坂道を一生懸命上がってね。途中左にまがってキティーに会うという誘惑もはねのけてね、
👩はいはい。
👨いやぁ、ベタな言い方だけれど、よきミュージカルでした、あれは。
👩うん。
👨やっぱり、松尾スズキさんの絵本が原作だからいい具合に毒があるんですよ。なんだろ、子供と大人ではちょいと効き目の違う毒が仕込まれているというか。
👩うんうん。
👨私、岸井ゆきのさんって初めて拝見したのですけれど、パワーがあるし、なによりも体の切れが抜群によくて。こう観ているだけで元気になるような女優さんっていらっしゃるじゃないですか。
👩いらっしゃいますね。
👨その最たるもので。側転とか宙返りも綺麗に決めてね、彼女はきっととんぼも切れるんですよ。でも、ただ元気で押すだけではない表現の緻密さもあって。
👩うわぁ、凄い。
👨共演の方々も、ほんと芸達者の皆様を揃えていてね。しっかりとしたクオリティが舞台に担保されていて。
👩うんうん。
👨で、原作の毒には子供達にとってはちょいといけない部分もありそうなのだけれど、それが毒をより効き目にというかとても良い感じにというか、ほら、子供たちって悪いことってなんか好きじゃないですか。
👩あぁ、確かに。
👨ただとても良い話、勧善懲悪のような話を聴くよりは、ちょっとそういういけない感じというか大人の現実も混じっている話の方が子供達って興味を持つじゃないですか。
👩うんうんうん。
👨それこそ、たとえば昔「8時だよ!全員集合」とか「みごろ、食べごろ、笑いごろ」とかが子供達にうけたというのと同じようにね。
👩はいはい。
👨そういう部分もしたたかにあって。またそういう部分もあるから子供テイストの部分にも大人たちが飽きずに引込まれ続けるのね。まあ、1時間半くらいの尺ではあるのだけれど物語が勢いをもってどんどん進んでいくし、あと最初に舞台中央には人が抱えるほど大きなつみきがジェンカ状に積まれていて、そのあいだのピースが抜かれて小道具になったり、それを材料に小さな家が建ったりとかしながら物語を膨らませていく、その変化もとてもおもしろくて。
👩うん。
👨なんかあれよあれよという間に観終わってしまうみたいな感じもあって、でも凄く満たされていて。こういうものを原作からしっかり作ることができるようになっている日本の業界というのはは、しっかりと力をつけているのだなと改めて思ったりもした。
👩うんうん。
👨やっぱり観ていて楽しいというのは何より良いよね。
👩うん、そうですね。楽しいのは大事。
👨そう、ドーパミンがたんと搾りだされるというかね。
👩うんうん。
👨あの舞台はチケットもめちゃ高いというわけではなく、普通の小劇場演劇とそんなに変らない感じだったし。まあ、相場より1000円くらい高いというか。
👩へぇ、そうなんだ。
👨5000円だったかな、東京芸術劇場では。確かプレビューも予定されていて4000円だったと思う。それだったら、これまで岸井ゆきのさんの舞台って未見だったし、ちょっと観たいと思って。これだったらなんとかお財布とのにらめっこなしに行けるじゃないですか。
👩うん、そうですね。
👨それはちょっと勘九郎さんを観たいと思って歌舞伎座にいって16000円というのとはちょっと違うから。
👩あははは、だいぶ違う。
👨そんな風に劇場に足を運んだりとかね。
👩はいはい。
👨あともう一つぐらい観たものの話をするとすれば吉祥寺GORILLAという劇団がありましてね。
👩あぁ、全く知らない。初めましてですね。


王子小劇場


👨そこが先日王子小劇場で『夜鳴く鳥は朝に泣く』という公演をうちまして。前回も王子小劇場での公演で『誰か決めて』という作品があったのだけれど、それがとても印象に残っていて、今回はどうかなぁって思って。ほら、良いお芝居を観たら裏を返すじゃないないですか。
👩はいはい。
👨それで観てきたら今回も独特の味わいがあってね。
👩はい。
👨なんかね、物語の場面場面というのがね、どう言えば良いのだろう・・、なんかジグゾーパズルのピースみたいにばらりと置かれていくのですよ。
👩うんうん。
👨だけど、それがルーズに繋がっていくので観ていても飽きないのね。
👩はい。
👨そうして見続けているとなんか全体の物語が浮かんでくるような語り口をしっかりと作っていて。
👩ほう。
👨で、舞台美術もすごくシンプルに尖っていて、上手と下手で角度の違う八百屋舞台が設えられていて、
👩はいはい。
👨話す人たちにも角度が生まれて、時にそれが無言のニュアンスになっていたりもしてね。
👩うん。
👨あと、後ろにはLEDが仕込まれた長い棒が仕込まれていて、それが時に踏切の遮断機になったりとか、それ自体がニュアンスを持ったりとかもして。具象ではないから物語は常にその空間に紡ぐピースだけでもらっていくのだけれど、終わってみると物語はしっかりと観る側の心にあるし、それがただ順番に語られていくのとは違う厚みをもっていて。なんだろ、順番に語られたのでは見えないものもみえてくるのね。
👩ふーん、うんうん。
👨主宰は平井隆也さんで今回の作演でもあるのだけれど、彼にはそういう才能が絶対にあるのだと思うのですよ。何かを表す時にそれを順番に描いていくというのはもちろん間違いではないのだけれど、でもそうではなくても見せる力というか才能が彼には与えられていると思う。
👩そうですね。
👨その彼がその力を使ってどのようなものを作っていくかというのがすごく楽しみにもなって。
👩これからがね。
👨うん、そうそう。まあ、いろんな表現の仕方というのがあって、そこがまた作家の力のみせどころでもあるから。このあいだのくちびるの会の『老獣のおたけび』ではおとうさんが象になっていたからね。
👩うふふふ。
👨実際に舞台に出てきたら、着物の袖が両耳のようにされて、手に長い鼻がついていたという。
👩あはは。
👨最初は山本タカさんなにすんねんと思ったけれど、でも、それというのは、実は老いというか、終わってみればお父さんがだんだんに衰えていく、段々普通の言葉をしゃべらなくなっていくみたいなことの身体表現でもあったりして、自分の父親とも重ね合わせて涙が出てきた。私の場合、私だけではないのだろうけれど、父親がだんだん自分の意志を表現出来なくなって、怒りっぽくなったりとかね、それとか何回も同じことを言ったりとかね。そういうのをもろに経験しているから。
👩はいはい。
👨そうやって衰えていくことについての感触が蘇る結構身につまされるお芝居でもあって。『老獣のおたけび』というのはまさにその通りだなぁと思った。
👩ああ、なるほど。
👨そんなこんなで振り返ってみると、私はここのところ良いお芝居をたくさん観たなぁという感じはしているのですけれど。おねえさんは何か観ましたか?
👩私はまだ観ていないですね。いまのところ舞台を観る予定もないですね。映像で観たくらいですね。あの、『蛮幽鬼』を見返しましたね、劇団新感線の。
👨あぁ、はいはい。
👩サブスクで観ることができるから、観たいなぁと思って。家だったらいくらでも観たいんですよねぇ。うふふふ。だからまじで観劇三昧に入ろうかとおもっている。
👨月々1000円程度だったら安いものね。
👩うん、安い。あれで観ることができるなら、それをここでいっぱい話せるからいいなぁって思って。
👨なんだろ、初めて演劇を観るのが観劇三昧とか言われると、それはそれであれって思うけれど、お芝居を観たことがあって、更に観劇三昧を観るとかいうのだとこれはまた全然違うものね。
👩もともと、好きで観ているから、やっているし、観ているし。
👨そうですね。ちなみにその新感線は観てどうでした。
👩おもしろかった。前にも観ていたのだけれど、堺雅人さんの笑顔の演技がまた見たくて観たのね。
👨ああ、なるほど、うふふ。
👩堺雅人さんの、あの、有名な話だけれど、喜怒哀楽を全て笑顔で表現できる男という。
👨うん。
👩いいなぁと思って。それが観たくて。
👨そう、彼はね、出来る俳優さんですからね。あとほかにも映像で観たいものってあるのですか?
👩いや、なんかね、観たいものはあるのだけれど、なんかそんなにはなっていないんですよねぇ。全てが映像にというわけでもなくて。
👨観劇三昧のサブスク作品のラインアップなんかを観ていると、その団体の代表作というかずらっとあるのですよね。だから、ちょっとマニアックに観たいものだとないものもあるのだけれど。
👩うんうん。
👨だけど、逆にあるものは劇団がうちはこれですよと推しているものだから、好みにかかわらず、食わず嫌いにならずに観るとすごくおもしろかったりもするしね。
👩うん。
👨あぁ、この団体はこれで押しているのねってわかったりもするから。
👩うふ。
👨まあ、そもそも見切れないけれどね、観劇三昧のサブスクはすごく本数があるから。ありすぎて逆に何を見るのか迷って立ちすくんでしまう。
👩そう、そうなんですよ。うふふふ。
👨でもね、いまはこうやってお芝居好きのじじいが増えてきているから、彼らが70才とか80才になって、あのフランケンズの今回の会場みたいな階段が登れなくなったら、毎日観劇三昧のサブスクを朝から晩まで観るのかなぁとか思ったりもして。
👩あははは。
👨そういう意味では観劇三昧は成長産業の真っ只中なのかなぁとか思ったりもしてね。
👩うん、うんうん。
👨まあ、そうならないうちは生の舞台もたっぷり楽しみたいし。9月とか10月も楽しみなお芝居がいっぱいで。たとえば「ガレキの太鼓」の公演があったりもして。
👩うんうん。
👨暫く観ていないのだけれど、いろんな表現の引き出しがある団体でもあるので、とても楽しみ。
👩うんうん。あ、ところでちょっと話は戻りますけれどおじさんは観劇三昧のサブスクってしているんですか?
👨うん、入ってますよ。
👩ああ、入っているんだ。
👨というか、1月くらいから入りました。
👩うーん、どうですか?
👨私はお初の劇団を観たとき、そこが前にどのような舞台を上演したのか知りたいときがあって。そういう観る動機があると凄くいいですね。役に立つ。
👩ふんふん。
👨まあ、体力が衰えていなくてもたとえばお天気が悪くて家にずっといるとね、3時のワイドショーや何年も前のドラマをみるよりは、演劇を観る方がずっと面白いしね。というわけで入りました。ただ、おうちエンターティメントという意味ではAmazon Prime VideoとかParapiとかのサブスクもしているので、そのあたりと競合はしていますけれどね。
👩うーん。
👨でも、たまに無性にこの劇団のテイストを味わってみたくなることがありませんか
👩ある。ありますね。
👨それこそさっきの堺雅人さんの話みたいに。その、お芝居に冒されている・・、冒されているという言い方は良くないな、お芝居が心から好きな人というのは、たまに作品とか俳優とか団体とかの色や味わいへのフラッシュバックというか揺れ戻しみたいなものが来るので、
👩うふふ。というか観劇三昧にはアプリがあるんですね。
👨うん、スマホで観る場合はアプリがあって、でも普通にWebでも観ることができるから。
👩なんか最初はフリープランというか、0円なら100作品観ることができるみたいなことが書いてありますよ。
👨ああ、そうかもしれない。
👩で、月々1000円くらいでサブスク用の他の作品も観ることができるよって。それでだいたい2000作品くらいが見れるのだったら凄いですよね。
👨ええ。でね、70とか80になったら、一回観ても忘れてしまっていることも多いだろうから。
👩えへ、あはは。
👨これは観たかねぇとかぶつぶつ言いながらおなじ作品を観たりして。
👩うふふふ、そうかぁ。
👨で、もっと呆けてきて、今日は何を観ようかねぇとか言いながら毎日同じようなものしか観なくなったら、そろそろ人生も終わりかと思いますけれどね。
👩あははは。
👨まあ、でもね、観劇三昧は入っておいても悪くは無いと思います。お芝居がお好きなら。
👩確かに1000円でそこまで観ることができるってすごいですよね。いままで観ることが出来なかったものが。
👨でも、たくさん観ることができるといっても,1本1本にしっかりとボリュームがあるので観ているとちゃんとしんどいけれどね。
👩それはね、本当にそうなの。
👨だから、安いからサクサクと観倒せるというものでもないし。
👩うんうん。
👨ましてや、劇団の代表作なんていうものはそんなにさらっと観ることが出来るはずもないし。
👩まあ、そうですね。
👨でも、お勧めはしますよ。おねえさんだったら。表に出ている本数以上の値打ちは絶対にある。
👩ありがとうございます。
👨で、さっきのこれからのおすすめ舞台の話にもどると、東京芸術祭がもうすぐあるじゃないですか。
👩はいはい。
👨そこで、野外劇で『嵐が丘』をやるのよ。小野寺修二さんの演出で片桐はいりさんとか青年団やアマヤドリの方などがご出演ということで俳優達も魅力的だし、もう売れてしまっているかもしれないけれど、チケットも500円と超お得感があるしで、これは観に行こうかなぁと。
👩うんうん。
👨あと倉田翠さんというかakakilikeの公演とか美加理さんご出演のSPACの公演などもあって。
👩はいはい。ほぅ。
👨最近私は東京芸術劇場の手のひらにのっかっているなぁというのはなんとなく感じてはいるのですけれど。
👩うんうん。
👨でもまあ、芸術監督の野田秀樹さんが良いのか、スタッフの方々の鼻が恐ろしく良いのかはわからないけれど、あそこは良い公演がとても多いので。
👩はい。
👨で、東京藝術祭って劇場もしっかりと絡んでいるみたいじゃないですか。
👩うん、そうですね。
👨だから、何本かは観に行きたいなぁとは思っていますけれどね。
👩はい。
👨まあ、芸術の秋ですからね。
👩うふふ。
👨今観ないでいつ観るというか。足を運ぶ体力があるうちに観ることができるものは観倒しておこうというか。
👩あはは。
👨まあ、作り手のみなさんも四季折々にいろんなことをおっしゃいますしね。夏は暑いので冷房の効いた劇場へとかさ。
👩うんうん。
👨心ときめく春は劇場へとかさ。北風吹く季節は劇場で冬ごもりとかさ。
👩うふふふ。まあね。観たいのはやまやま。でも、心が疲れる、疲れている時代だからなかなか観ることができないというのも事実だと思う。
👨うーん、そうですねぇ。
👩観たいんだよ、観たいんだけれど観ることが出来ないんだよ。そこが辛いところ。
👨まあ、心たおやかになって好きな舞台を好きなだけ観ることが出来る日々が来るとよいですよね。
👩本当に。本当に私も手に入れたい。取り戻したいなって思います。なんかね、もうちょっとという気はしてる。
👨うん、それは素敵だ。
👩やっとかなぁという感じだけれど、心というのは一回壊れたらやっぱりそのくらいかかるんだなぁって思いますよ。
👨うん。
👩まだちょっと戻れているとは思えないけれど。ちょっとずつね。
👨まあ、あせらずゆっくりでも良いとは思いますけれどね。
👩うん。
👨まあ、焦って急に治そうとすることだけがよいことなのかもよくわからないし。
👩うん。
👨果実も時が刻まれる中で実を甘くして、やがて至れば自然に落ちてくるわけだから。
👩そうですね。
👨ということで今日はこのくらいにしましょうか。
👩はい。
👨まあ、コロナも収まってはきましたけれど、まだまだ新規の罹患者もいらっしゃることですし、そこのところはきちんと気をつけて、
👩うん。
👨手指の消毒もきちんとして、劇場ではマスクをきちんと着用して、お熱が出たときには行かないようにして、元気に過ごしましょうね。
👩皆様、ほんとうにご自分の体第一で、気をつけて過ごしましょう。
👨それから、周りの方達のことも配慮して日々を過ごしましょうということで。
👩はい。
👨では、演劇のおじさんと
👩おねえさんでした。ありがとうございました。
👨次回もお楽しみに。


パルテノン多摩



(ご参考)
・中野茂樹+フランケンズ『EP1(夢みたい)』
原作:シェイクスピア『ハムレット』より(1幕5場まで)
2022年9月⒒日@Sunlight Studio Shibuya
9月にも1公演、10/11月にも複数会場での公演あり
原作:シェイクスピア『ハムレット』より(1幕5場まで)
作・演出:中野成樹
出演:(日替で8名程)
福田毅、竹田英司、田中佑弥、
洪雄大、野島真理、石橋志保、小泉まき、
斎藤淳子、北川麗、佐々木愛、新藤みなみ
▶︎9月ゲスト:
端田 新菜(ままごと)[9/11 , 23]、宮ヶ原 萌(譜面絵画)[9/11 , 23]、
森 唯人 [9/11]、林 美月(演劇ユニットにもじ)[9/23]

・あやめ十八番『空蝉』
2022年9月1日~9月4日@東京芸術劇場シアターウエスト
脚本・演出:堀越涼(あやめ十八番)
出演:堀越涼、大森茉利子、金子侑加、(以上、あやめ十八番)、
林明寛、秋葉陽司(花組芝居)、淺場万矢(柿喰う客/Office8次元)、
井上啓子、木原実優、熊野善啓、島
田大翼(オペラシアターこんにゃく座)、庄司ゆらの、豊田陸人、
永田紗茅(柿喰う客)、中野亜美、福圓美里(クロジ)、
丸川敬之(花組芝居)、山本周平(新宿公社)、内田敦美、
黒澤風太(guizillen)、高村颯志(家のカギ)、武市佳久(花組芝居)、
幡美優、松井愛民、三廻部結衣、
【音楽】吉田能(あやめ十八番)、吉田悠(花掘レ/OpenReelEnsemble)、
池田海人、高岡由季(オペラシアターこんにゃく座)

・『気づかいルーシー』
2022年9月10日@パルテノン多摩
(東京芸術劇場での公演は中止)
原作:松尾スズキ
脚本・演出:ノゾエ征爾
出演:岸井ゆきの、栗原類、川上友里、
山口航太、ノゾエ征爾、大鶴佐助、
小野寺修二
演奏:田中馨 森ゆに

・吉祥寺GORILLA『夜鳴く鳥は朝に泣く』
2022年9月7日~⒒日@王子小劇場
脚本・演出:平井隆也
出演:平井泰成(24/7lavo)、山下真帆(吉祥寺GORILLA)、
一嶋琉衣(yhs/吉祥寺GORILLA)、
日下麻彩(常民一座ビッキンダーズ/吉祥寺GORILLA)、
長友美聡(:Aquamodeplanning:/吉祥寺GORILLA)、
杏奈(カラスミカ企画)、​榎本悟(シアターキューブリック)、木村聡太、
鳥居志歩、村松ママンスキー(劇団鋼鉄村松)、山崎丸光

・くちびるの会『老獣のおたけび』
2022年9月3日~⒒日@こまばアゴラ劇場
作・演出:山本タカ
薄平広樹 橘 花梨 堀 晃大 木村圭介 藤家矢麻刀
中村まこと

(今後のおすすめ舞台)
・ガレキの太鼓『「没入すると怖いよね、恋愛」の略で没愛』
2022年10月5日~9日@OFFOFFシアター
脚本・演出:舘そらみ
出演:異儀田夏葉(KAKUTA)、富川一人(はえぎわ)、稲葉佳那子、
小角まや(アマヤドリ)、ホリユウキ、奥田努(Jr.5ジュニアファイブ)、
日高ボブ美

―東京芸術祭 2022―
・野外劇『嵐が丘』
2022年10月27日~26日
@池袋西口公園野外劇場 グローバルリング シアター
脚本:エミリー・ブロンテ 
演出:小野寺修二
出演:王下貴司、久保佳絵、斉藤悠、
崎山莉奈、菅波琴音、竹内蓮、
丹野武蔵、鄭亜美、辻田暁、
富岡晃一郎、中村早香、西山斗真、
塙睦美、宮下今日子、片桐はいり

・akakilike『捌くーSABAKU』
2022年10月29日~30日@東京芸術劇場シアターウエスト
演出:倉田翠
出演:今村達紀、石原菜々子、大石英史、
黒田健太、竹ち代毬也、田辺泰信、
狭間要一、平澤直幸、前田耕平、
森本圭治、諸江翔大朗、山本和馬、
よしたく、寺田みさこ

・SPAC-静岡県舞台芸術センター『夢と錯乱』
2022年10月14日~16日@東京芸術劇場シアターイースト
作:ゲオルク・トラークル
訳:中村朝子
演出:宮城聰
出演:美加理

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