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仕事はひとりではできない

しばらく前のことで恐縮だが、羽田空港の構内売店でおにぎりを買った。たしか、「鮭・いくら」の2つがセットでパックにはいったもの。ひとつ手にして会計しようとして気がついた。「鮭・鮭」だった。ちがうのと取り替え、ついでに、そのW鮭も持って係の女性に渡した。「これ、間違ってるよ」

「わたしのせいじゃない」

名札としゃべり方が、となりの国の人のようだった。

あなたを責めているわけじゃない。「ご指摘ありがとうございます。注意します」と返事するのが、あなたの仕事なのだ。他のひとのミスをカバーするのも、あなたの仕事のうちなのだ。と思うけれど。

こんな例は他にもある。お店で品物の取り扱いの説明を聞いたら、
「担当がちがいますので」
せめて担当者を呼んでくれよなあ。

ちょっと意味合いが違うかもしれないが、業務範囲を明確に定め、それぞれが分野のプロの仕事をめざすジョブ型の働き方を想像してしまう。

自分の担当領域に壁をつくって、「私の仕事ではありません」といわれたらどうすればいいのか。

他人と直に接する職種がジョブ型タイプじゃ、わたしのような客は逃げる。

「次工程はお客さま」というが、工程が次に移動しても責任範囲を超えて仕事がスムーズにすすむように気遣う。それが、チームワークだろうと思う。

仕事はひとりではできないものだ。