見出し画像

わたしが菅さんを見限ったとき

「国民の命と暮らしを守るためコロナ対策に専念する、総裁選との両立はできない」と言っていた菅さん。9月3日の事実上の首相辞任表明から週が明け、静かな日々を過ごしているようです。

連日の分刻みのスケジュール、多数の人との面談や会議をこなしていたのがずいぶんと少なくなっている(毎日新聞の「首相日々」から)。彼も寂しいでしょうね。

9/6月 am歯医者
    pm面談6組
9/7火 am会議2、面談3組
    pm面談6組(コロナ関係1)
9/8水 am面談1組
    pm面談4組(コロナ関係1)

コロナ関係には40分程度しか時間を費やしてないという情報もあるようです。彼が「専念」したいと言っても官僚が動かなきゃ何もすすまない。菅さんの得意技は人事の強権的行使、これを辞任表明で捨ててしまった。レームダックの首相がいうことなど、もう誰も聞きません。

でも、そんなことはどうでもいいのです。

先日の千葉県柏市でおきた感染自宅待機中の妊婦さん、医療機関が対応できず早産で赤ちゃんが亡くなった。そのとき、彼は何も言わなかった。ほかにもたくさん亡くなった方がいますが、これほど理不尽で、痛ましく悲しいと感じたことはなかった。それに対して彼は何の反応もなかった。

わたしが菅さんを見限ったのはこの時でした。

残されたあとひと月のあいだ、守るべき「国民の命と暮らし」がどうなっているか、現場を回って現実を見て話を聞いてみてはどうですか。官邸にいたって「専念」はできませんよ。


ご参考:9月3日菅さんの記者会見
「先ほど開かれた自民党役員会において、新型コロナウイルス対策に専念したい、そういう思いの中で、党総裁選には出馬しない、こう申し上げた。首相になってから1年間、新型コロナ対策を中心とするさまざまな国が抱える問題について全力で取り組んできた。17日から総裁選が始まることになっている。私自身、出馬を予定する中で、コロナ対策と選挙活動を考えたときに、実際、莫大なエネルギーが必要であった。そういう中で両立はできない、どちらかを選択すべきである。国民に約束を何回もしている。新型コロナの感染拡大を防止するために専念をしたい、そういう判断をした。国民の命と暮らしを守る、首相としての責務であるので専念をして、ここをやり遂げたいと思う。また来週にでも改めて記者会見をしたいと思う。」