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めぐり合わせ、世間は狭いというがそのとおりだった

今年になって再就職先がきまったふたりとは、前の会社の同期入社だ。
どちら会社も前職と関連がある分野のメーカーで、また、おたがいに取引関係のある会社だ。

このつながりを肴にして、それぞれの会社で関係する営業部員をつれて飲み会をした。コロナ禍、多人数をさけようということで、同期3人をいれて計7人だった。
前職関連の話題を続けると、あとの4人が退屈するのでなるべく共通の話題をと気をつけるのだが、また元に戻ってしまうという繰り返し。

そんな中、A社の営業マンが、
「実は、御社に就活して面接してもらったんですよ」
「えっ?」
2年前のことだという。

中途採用の面接に立ち会ったとき、大変優秀で即戦力になりそうな好青年がいた。人事部長と目配せをして、その場で内定をだした。本来なら最終面接を待ってのことなのだが、必要なしと人事部長が判断した。入社は半年後、今の仕事に区切りをつけてからとのことだった。

あるとき、ふと思い出して彼はどうなったのかと聞いたら、先方から断りの連絡があったとのこと。
「そう、残念でしたね。ご縁がなかったんですね。」
と、それっきりになっていた。

彼がやりたかったことは、今の会社のほうが近かったという。
「いや、面接者が悪かったんでしょう」
「今回、これはご縁があったということでよろしくお願いします」
と締めたが、採用できなかった残念さと、顔をみたときに思い出せなかったことが悔やまれます。

世間は狭いといいますが、今日はそのとおりでした。