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ウエブ会議はきみまろさんのように

聞く力とはいうけれど、しゃべらないと寝てしまう。得意先とのウエブ代理店会議が2時間。一方的に話されても聞いているだけじゃもう限界だ。気がついたら、終わりの挨拶だった。後ろの席でよかった。

慣れているのかなあ。こちらの顔も見えず、反応もわからないなかでしゃべり続けられるのは大したものだ。とても真似ができるものじゃない。自分のしゃべりに酔っている感じ。制限時間はぴったりキープ、見事なものだ。

相手が話をするときは、聞こうと努力するのは礼儀だ。相づちをうち、合いの手を入れる。質問にひっかけてこちらの聞きたいことに軌道修正する。これがコミュニケーション。一方通行だと、話の内容にこちらがつまずいて思考がプツンと切れても、分からずそのまま先に行ってしまう。あとは聞けてない、聞いてない。

「よろしいでしょうか」と話の区切りに聞いてくれる人がいる。時間の限られている講演会、「よろしくない」と途中で話を曲げられたくないのにあえて聞く。それがわかるからこちらも黙っている。

むずかしいですね。わたしにはできません。

みんなの前で発表や話をする機会がたまにあります。そんなときは、簡単な質問を用意しておく。前列に座っている人には申し訳ないけれど協力してもらう。見知った人がいれば指名して、全員参加。

そう、綾小路きみまろさんを見習って。結果、あんたのは漫談だとは言われますが。

先のウエブ会議、耐えられない人がもうひとりいた。終わって部屋を出るとき、前に座って参加ポーズを見せていたウチの社長の姿が消えていた。