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外から見て、危険な国に住んで生活しているのか

米国CDCは、日本への旅行者に対して「すべての旅行を避けるべきだ」としてレベル3から4への引き上げをおこない、国務省もこれを根拠に「渡航中止を求める勧告」を出した。センセーショナルな報道です。わたしたちは、そんなに危険な国に住んでいるのでしょうか。

原文にあたると次のようになります。
Travelers should avoid all travel to Japan.
Because of the current situation in Japan even fully vaccinated travelers may be at risk for getting and spreading COVID-19 variants and should avoid all travel to Japan.
If you must travel to Japan, get fully vaccinated before travel.

旅行は避けるべきだ
ワクチン接種を受けた人でもリスクはあるかもしれません
行く必要があるなら、旅行前にワクチンを接種しなさい
ちなみに、レベル3は不要不急の旅行は避けなさいというもの。

そうです。CDCは米国民に対して言っているのです。

一方、米国オリパラ委員会は、「東京への選手派遣に影響はない」と言っています。

当たり前ですよね。
「行く必要」があるところへ、ワクチンを打ち、感染予防対策をして向かう。帰国時にはPCR検査をする。これで、米国民に迷惑はかかりません。

レベル4の指定は150国、過去28日間の新規感染者数が人口10万人あたり100人を超えた場合に適用するとのルールになっているようです。今回の変更はそれに則っただけで、感情論はありません。

そんなに危険な国に私たちは住んで、生活をしているのでしょうか。

とかく、外から見た「日本」を気にしがちですが、今回のCDCの変更は客観的であり、そして米国民へのメッセージなのです。

もちろん、わたしたちはリスクを背負いながら生活していることはいうまでもありませんが、今やるべきことは、ワクチン接種数を早く増やすことに尽きます。

医師、看護師が足りない。歯科医師、薬剤師、救命士、消防士がチームを組んで、役割分担し、「知恵」を出して対応しようとしています。チームワークは日本の得意とするところ、スピードもあがることでしょう。期待しています。

https://wwwnc.cdc.gov/travel/notices/covid-4/coronavirus-japan#vax