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開かずの金庫がふたつ、デジタル遺産でなくてよかった

開かずの金庫を「神ワザ」をもったプロがいとも簡単に開錠する、こんなテレビ番組を見たことがあります。田舎の家に残された金庫がふたつ、鍵もなく、ダイヤル番号もわからない。でも現物があればなんとか開けられます。デジタル遺産はそうはいきません。

ひとつはスチール製のロッカーのようなもの。持ち上げて振ってみると、何かがころがるような金属音がする。もうひとつは耐火金庫で小さいが、がっしりしてかなり重い。片方を持ち上げて転がしながら移動させたが、何かがはいっているような気配は感じられない。

ロッカーは音がしたから期待感が大、薄い鉄板なので業者に依頼せずにその場でハンマーを振って壊して穴をあけた。出てきました!東京オリンピックの記念硬貨、1000円のが10枚ほど。もう少し期待したのだけれど。

耐火金庫はお手上げなので、専門業者に頼んでの破壊開錠しかない。出張費もいれて2万円ほど、元が取れるのか次回の楽しみにとっておくことにした。

これがデジタル遺産だったらと思うとぞっとします。パスワードがないのと同じですから。しかも本人じゃないので証明が大変です。力づくでは開かない。

パスワードをきちんと記録しておけばいいじゃないといわれても、日々、パスワードを変えろといってくるのに対応していたらわけがわからなくなる。

預金通帳があれば残額の証拠を見せれますが、今は銀行から通帳廃止を言ってくる。手元にないと不安ですよね。

スマホで支払っている人は、紛失したらどうするのでしょうかね、

終活じゃないですが、考えますね。