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織姫星と彦星のランデブーを見れるか

7月7日は七夕の日。織姫星と彦星が年に一度のランデブーをする。こと座のベガとわし座のアルタイル、天の川をはさんで向かい合っている。白鳥座のデネブを加えて、夏の大三角だ。

小学4年生は星座を習う。「星座早見表」を持ち帰って、まず、北を向いて空を見上げる...。

「北」はどの方向か。方位磁針(コンパス)で確かめるからこれも一緒に。

理科教育のお手伝いをしているので、準備はわたしの仕事。理科準備室には保管棚があり、方位磁針を箱にたくさん並べて保管している。見ると、変だ。赤と白の針、矢印のある針、そう、N極を指す方向が、てんでバラバラなのだ。

テーブルに並べてみた。好き勝手な針の方向を整理して、数えた。
ほぼ北を向いている、甘く解釈して正しそうなのが45ケ。大きくずれたり、逆だったりしているのが37ケ。半分近くが「狂っている」のだ。

甘く合格点をつけた中からクラスの人数分を取り出して、持ち帰らせた。
何なのだ、この狂いは。

保管棚をチェックした。なんと、方位磁針の3段下には、棒磁石、U磁石がわんさと保管され、おまけに強力なフェライト磁石まであった。方位磁針は、方位磁石ともいう。「磁石」だから一緒においてあったのか?準備室のできるだけ遠くに方位磁針を移動した。

今晩晴れてたら、4年生は星座早見表と方位磁針をもって空を眺める。

早見表を回転させて、月日と時間をあわせる。「北」を見て、星空と早見表を交互に見ながら星を探す。北斗七星を見つけて、あとはいもづる式に星座を確認する。だが、これは難しい。だれかアシストがないと4年生にわかるのだろうか。

スマホがあるじゃない。方位磁石はこちらの方がよほど正確だ。星座早見表だって、アプリにある。見えている星と画面を見比べれば、星座がわかる。方位磁針と星座早見表、この苦労が役に立つだろうかとふと考えてしまう。

織姫星と彦星のランデブー。さて、4年生は見つけられるだろうか。