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アウトサイド・イン

外側の体が変化すると、内側のこころもつられて変化する。アウトサイドがインサイドに影響するから、アウトサイド・イン。たとえば、いつも笑顔でいると、こころが明るくなるという(大野祐さん)。逆もあります。そう、インサイド・アウト。

中学校の部活は野球、ピッチャーをやってました。ボールに力とスピードはあるけれど、ストライクがなかなか入らない。「今のがボールかよ」と顔に出る。くさるとよけいにボール球がはっきりするし、ストライクを取りにいくと打たれる。守っているナインもイライラする。これはインサイド・アウト。

監督がこう言いました。「いつもの調子、平気だ。だから顔は笑っておけ」そう、アウトサイド・インの指導だったのでしょうね。

以来、マウンドではこれを続けたし、ふだんもその顔が延長していたのかもしれません。「ニヤケキュウリ」というありがたくないあだ名で呼ばれていたと、親しかった女の子にあとから聞いた。

会社では営業配属、ここは「営業顔」が時として必要になりますが、これには苦労しなかった。ふだんどおりで通せばよい、余裕しゃくしゃく、叱られても立ち直りがはやいと見られたのか、それとも、わかっているのかこいつと思われたのかは知りません。

年とともに近くのモノが見えにくくなり、耳も注意して聴かなければ少し聞こえにくくなった。どうも外からの情報をとるのに余裕がなくなってきたようです。そんなことが作用してか、メールをみているときに横から話しかけられても気がつかないこともあった。「心配ことでもあるの?」と聞かれて気がつきました。

アウトサイド・イン、インサイド・アウト、どちらが先というものじゃなく、両輪なんでしょうね。