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不正に得た金は返せば済むのか

借金は利子をつけて返すもの。関西電力や中部電力など6社が、事業者向けの電力の販売でカルテルを結んでいたとして、独禁法違反で1010億円の追徴金を命じられた。これって、返済に利子はついてるの?

電力会社は数も少なく地域を分けたほぼ独占、寡占の事業形態。今年に入って電気料金が高騰するなか、2017年のカルテルに対して公正取引委員会が判断した。

罰則は6社(関西電力、中部電力、中国電力、九州電力、中部電力ミライズ、九電みらいエナジー)に対して1010億円の課徴金納付と補助金交付停止、指名停止だという。

追徴金はカルテルを結んだことに対する利益額から算出しているにちがいない。補助金はあくまで補助の金、もらわない方がふつうだ。指名停止をしたって、残るのが東京電力、東北電力、北陸電力、北海道電力などからは送電線が届かないから入札には関係あるまい。残るは小規模電力会社だから、逆に需要家が困る。

利子をつけて返せ、と言いたい。

利子は値上げを半年間辛抱することにすればいい。補助金停止や指名停止じゃ生ぬるい。これまでカルテルを結んでぬくぬくと生きてきたから、自助努力を怠り、コストアップは値上げすればよいと考えているに違いない。電気は使わないわけにはいかないから、しょうがなしに認めざるを得ない、我々は。

公正取引委員会の決定はそれでいい。それにプラスしての利子は、国会が申し渡すべきだ。国民の味方でしょ?議員さんは選挙が近ければ。