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それぞれの手前みそ

「今日のギョーザはおいしい」という家人のお言葉をいただいた。朝から餡を仕込んで冷蔵庫で半日ねかせ、包んだギョーザ。ポイントは特選のXO醤だと思っていたのが「皮よ」という。そうかなあ。

豚バラ肉はT肉店、今回は脂身が多めだった。春キャベツはやわらかくみずみずしい。皮はスーパーのPB品。わたしの厳選材料だけれど、いつもと大きく変わってはない。ちがいはXO醤。干しエビ、貝柱入りの海鮮バージョンにしてみた。旨さの由来はこれしかないと選定の正しさを自負していました。

包むまではわたしの担当、包みは共働のときもある。焼きは家人が担当ときめている。

包みは「ひだ」の数がちがう。わたしは4つ、家人は5つ。だから後で見ればわかる。

フライパンは、プロのように上手に使いこんで、くっつかないようになればいいのだけれど、うまくいかない。わたし専用の鋳物のフライパンは、卵焼きは抜群にうまくできるがギョーザは手ごわい。だから表面コーティングの新しいフライパンで、焼きは家人にまかせている。

時間を計っているわけじゃない。お湯を少しいれて蒸す、その音でみているそうだが、今日のは「焼き」がちょうどいい塩梅だった。

そうか、「皮」は「焼き」のことだったのか。

材料と調味料も大事だけれど、もっとおおきなもの、皮の焼き方がおいしさを左右する。たしかにそのとおり、手前みそっぽいけれどね。