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4・4・2は合理的か

日経新聞の「私の履歴書」、ホリプロ創業者の堀威夫さんが連載中です。バンドマンからプロモーターに転じ、数多くのスターを発掘し育て上げた。その初期のころ、4・4・2の教訓話があったといいます。

「高校三年生」が大ヒットしたあとの舟木一夫、堀プロからの独立をめぐってもめたらしい。そのとき仲立ちをしたのがH氏。彼が世話人をしている集まりを後援会にして、舟木側40、堀側40、後援会20の割合で新プロダクションをつくることでこれを収めたのだそうだ。

「成らぬ堪忍、するが堪忍。いさかいがあれば後援会が味方につくから悪くないだろう」とH氏は堀さんをさとした。オール・オア・ナッシングでは世の中渡っていけないというのが教訓だったといいます。

でも、これは堀さんにとってよい選択だったのでしょうか。舟木側と堀側の争い、どちらも引かないので過半数を双方に与えず、痛みわけのように見えますが得をしたのはH氏側後援会です。スター歌手のプロダクションが手に入ったようなものです。

H氏はいつも堀さん側に味方するとは限りません。条件によってどちらにでもつける、キャスティングボードを握っています。そうです、少ない出資でメジャーがとれる、これは上手なやりかたです。いちばん得をしましたね。

その後どうなったのかは書かれてません。でもおかげさまで教訓をいただきました。
4・4・2の出資で2をとる。チャンスがあればやってみたいものです。