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行くぜ、山手線内駅鉄印帳!

山手線沿いを歩いて一周してみたい。前からの夢だった。65歳になった記念にと、4回に分けて都内のホテルに泊まって歩いた。東京には一度も住んだことはなく、土地勘もなく、ガラケーだからスマホのナビもない。線路沿いを行けばいいんだべ。

新聞に「山形のばば」さんが書いたコラム。山手線のはずが線路を間違えて水道橋に来てしまった。ハローウィンの渋谷、高輪ゲートウエイから終着の東京駅へと楽しい旅。次は?「行くぜ、中央線!」

軽いノリの文、なぜ線路沿いなのかは不明なのだが、彼女の「東京愛」が綴られている。

気がついたのです。線路沿いを歩いてないことに。

ここ10年ほどは都内をよく歩いた。通勤経路を毎日のように変えて、知らない道を地図に線を引いて塗りつぶしながら歩いた。「東京のみどり」という道路局地図で植栽を確かめながら、並木の名前と数をメモした。出発駅を変えて、山手線内の南半分をホームグランドにしていた。

時間に限りがあるから遠くには無理があった。そうか、行きと途中で電車に乗ればいいのだ。線路に沿って歩けば駅は近い。

山手線、中央総武線。もっとあるぞ、そう地下鉄だ。駅を踏破する、線路沿いを歩いて、線路の上を歩いて。山手線内駅鉄印帳をつくるんだ。散歩のマンネリ化に光明がさした。

「山形のばば」さん、ありがとう。「行くぜ、山手線内駅鉄印帳!」