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「無礼者!」とコップの水をかけれやればいいのに

高度な人工知能(AI)の開発をすべての企業や研究機関に一時停止するように求める署名運動が米国で始まった。イーロン・マスクさんも賛同し、AIに関しては「核兵器より危険」だとリスクの管理可能性を疑問視している。AIの自己暴走が止められない状況が来るかもしれない。

そんななか、脳天気な「やりとり」が同日の日経新聞に載っていた。

立憲民主党の中谷一馬さん、衆院内閣委員会でこう質問した。
「(新型インフルエンザ等対策特別措置法)改正案に関して関係者の意見を十分に反映させているのか、改正案に対する関係者の意見を教えてほしい」

これ、チャットGPTでつくったのだそうだ。

「最前線で感染症対応にあたった地方自治体や医療現場の声を反映して立案した。意見要望に十分応えている」というのが岸田文雄首相の答弁だった。

おまけに中谷さん、チャットGPTでつくった回答書も用意して首相の答弁と比べた。首相が「私の答弁は具体名を挙げてより実態を反映している」と、また、真面目に反論したという。

噴飯ものですよね。

核心をついた内容じゃない上っ面の質問に対する同じような答え。チャットGPTの性能チェックをしているのか?

昔、新聞記者にコップの水をかけた首相がいたが、「無礼者!」と同じようにしてやればよかったのに。宮島「しゃもじ」の話の次はこれか?

「核兵器より危険」だと言う人がいるAI、もっと真剣に取り組み方を考えてほしいものだ。へたに使うと何も考えない人が、国会もそうだけれど、増える。