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キャッシュアウトは同じ、欲しくもない荷物が増えた旅行支援

「全国旅行支援」、昨年秋から今年に入ってキャンペーンを張る自治体がふえた。宿泊代金の20%引き(最大5千円)宿泊費は最大3千円、
加えて地域限定2千円の割引。今回のGO!!佐賀キャンペーンで5千円のクーポンが手に入った。魅力的?いや、そうじゃなかった。

温泉も久しぶりだからと、少し高めのホテルを選んだ。部屋食なんかより、居酒屋の焼きたてイワシの丸干しや焼き鳥のほうが旨いに決まっている。わたしの偏見は今回も当たった。3千円と2千円のクーポンがあるから高くてもまあいいや、と支払った金額とは見合わない。

じゃあ、5千円の元を取り返さなければとクーポンのつかえる店を聞いた。「このホテルでも、駅の土産物店でもつかえる」という。帰りがけ、ホテル内の売店をのぞいたけれど、素通りだった。ほしいものが、ない。じゃあ、駅でと期待したが、似たようなものだった。でも、何か買わなきゃ。

500円から1000円のお菓子はそろっていたが、2つもいらない。袋物や手ぬぐいなど小物類も欲しくない。お酒があればと探しても置いてないようだ。この町の焼き物がならんでいたのでお湯割り用のコップをひとつ手にとる。ふたつしか選択肢がないうちのひとつ。3千円?これが?まあいいか、5千円あるから。

あとは残金数字合わせ。他で使えないから、全部使い切る。「欲しくはないけど、もったいないから」

旅行支援があってもキャッシュアウトは同じ、それより荷物がふえただけ。持ち帰っても、いずれ食器棚入りになるかもしれないデザインのコップ。お菓子は食べずに会社にもっていく。残金合わせは何を買ったかさえも忘れてしまった。