見出し画像

風向きが変わった、飲み会お誘いの慣用句

お取引先との打ち合わせ後、辞するときの、いくらか社交辞令の入ったご挨拶
「コロナが明けたら、ゆっくりお時間をとってください」
ここ半年くらいでは、よく使いました。でも最近は違います。

「ワクチンを打ったら是非に」

まだ順番には遠いのですが、ワクチンが確保できたようですから、いずれ回ってきます。「コロナが明けたら」などというタラレバの不確実な話ではありません。

お取引先でも、おトシヨリにはこの慣用句・ご挨拶は好評でした。「時」が見え、それを数えて生きる楽しみができたということでしょう。

なかには
「2回打ったらね」
という慎重派なのか、否定派なのかよくわからない人もいましたが。

この挨拶、若い人は「別にどちらでも」という顔つき。ウケませんでした。「時」はまだ見えませんものね。

友人が奥さんにこの話をすると、にべもなく
「自分だけ先に、という考え方がダメ」
「打ったからといっても安心じゃない」
はい、そのとおりです。

でも、われらトシヨリにとっては、短い節目節目にぶら下げられたニンジンを見て、食ベること、これが楽しみをもって生き永らえるコツだと思っています。

これまで税金もたくさん払ってきました。すみませんが、お先に。