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老いては娘にしたがう

同じことを言っても、娘の言うことは聞く。家人の指摘です。申し訳ないけれど、そうかもしれません。たまに帰ってくるふたりの娘、新鮮だし、気を遣っている。これ、正直な思いです。

ふだんはすれ違い、娘とは、そう、あまり口をきかなかった。せめて休みの日くらいはと食事当番を買って出て、話題づくりと気をひくのに少しは努力しました。今は家人とふたり、この生活になって久しい。休日の食事当番はつづけても、家人にはその効果は今ひとつのようです。

家人の指摘で間違っていることはないけれど、わたしにしてみれば「どっちでもいいこと(失礼)」が俎上にあがる。だったら、ふんふんと答えておけばいいものを、いいわけ口調になるとつっこまれる。たとえば、洗濯物。裏向けろ、ネットに入れろ、ジッパーは閉じてボタンは留めない。干し方もルールがある。乾けばいいじゃない、天気がいいのだから。

そういうのはダメみたいです。ずっと長いからよくわかってます。ときどきルールどおりにできなくて、指摘される。

娘も同じルールでやっているようだ。家人とは親子だから。だから同じように指摘されるときがある。でもそのときはキチンと誠実に対応します。これが、先に言ったこと、そう、口をききたいということなのでしよう。

老いては子に従う。いえいえ、家人にも従ってますが、素直さ、誠実さの表現が少し違うだけです。いつも言われる人には「聞こえない」ふりをして少し抵抗しているだけですから(ごめんなさい)。