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「まず、ほめる」のはZ世代だけじゃない

Z世代の若者に対しては「まず、ほめろ」とよく言われます。ところが、つい、「指導」的な話しが前に出て、ほめるのが後ろにまわりがちになります。いかんなあと日ごろ思っていたところ、「ほめられたことがないからだ」と気がつきました。

会社に入ってもうずいぶん長い、その間、叱られこそすれ、ほめられたことって指折り数えてもすぐ終わるほどです。新入社員の頃にどうだったか、叱られたことはよく覚えているのですが、ほめられたことは記憶に遠い。

先月から、カルチャーセンターの「コラムを書く」という講座に通い始めました。書くにあたっての一般的な約束事や文の構成のやりかたなどの講義が半分、あとの時間は参加者の書いたコラムの感想や指摘を聞き、話し合うというのが内容です。

講師がコメントをつけた原稿を返してくれるのですが、こんなふうに書かれてました。

「とても面白いです。文章に個性が表れ、素敵だなと思いました。独特の世界観で文章をお書きになっているので、尊重したいと痛感しました。以下、そのうえでの指摘です。」

そう、ほめてくれています。

そのあと、第三者にわかりやすいような背景説明をすること、ですますーであるの混合使用はやめること、結論は最後に書いた方がよい、などたくさんの指摘をいただきました。

ほめてもらうと、赤字で書かれたことをきちんと読み、理解しようとする。「次のには」じゃなくて、今回のを書き直してみようと積極的になってきます。

ほめてから指摘する。セオリーどおりなのかもしれません。Z世代に対してもそういうふうに対応すべきだといろんな人が言っています。今回、それが正しいと身をもって感じました。「ほめること」の大事さと効果は、「ほめられて」わかると気がつきました。

それともうひとつ。Z世代とおつきあいのあるトシヨリ連中をほめること、これが必要だと強く思いました。