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円買いは資産の浪費

9兆円もだして何をするかといえば、ドルを売って日本円を買う。せっかく貯めたドルで自国の通貨を買う。為替介入、そんなマクロ経済はむずかしくてよくわからないけれど、なんか、もったいないなあ。資産の浪費じゃないかと思ってしまう。

9月に2.8兆円、10月には6.3兆円、2回で都合9兆円もの円買い・ドル売り介入をした。どこから出るの?そのお金。

やっているのは日本銀行。財務大臣の代理らしい。財源は国庫、外国為替資金特別会計が保有するドル資金。それを売却して円を買い入れる。

せっかく貯めたドルを売る。それで効果があればいいけれど、為替相場は瞬間的には円高に振れても、すぐにまた反落する。

為替変動のベースは日米の金利差にある。わたしもそれを疑わなかった。少しだけもっていた米ドルをいつ売ろうか。買ったときは117円だったから120円になると、たまらず、半分処分した。その後の円安もここまでくるとは思わず、130円で残りを売ってしまった。それが、今や150円。金利差理論はまちがってなかった。でも相場観以上に気の小ささが「売り」のボタンを押した。

比較するわけじゃないけれど、日銀の黒田さん。肝っ玉がすわってますね。9兆円をドブにすてても、どこ吹く風と動かない。

「財務大臣がやれというから、やっているだけ。直近の値上げラッシュ?これは輸入物価が原因だ。わたしがめざす『賃金と物価が上昇する好循環の経済の実現』はまだまだ先」と、思っているのでしょうね。

マイナカード取得や全国旅行支援などにジャブジャブ国庫金を使うかと思えば、今度は焼け石に水の円買い介入。いまも借金財政だけれど、さらにそれに輪をかける。大丈夫かなあ、この国。