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いくつになってもロマンスは心のどこかに

女性にかぎらず、男でも同じです。いくつになってもロマンスへの思いは心のどこかに秘めているものでしょう。そんなことあるはずないじゃない、でも、もしかして。そこにロマンと詐欺が同居する。

よくある話です。あとから考えれば「そんなことあるはずないじゃない」の手口なのです。ところが今回、それは宇宙からやってきた。国境どころか地球をこえたロマンスだった。

相手は国際宇宙ステーションに勤務する男性らしい。先日ケネディ基地から飛び立ったクルードラゴンでステーションに到着した、若田光一さんの同僚をかたったのかもしれません。クルーはアメリカ人ふたりとロシア人の4人で半年間そこに滞在するという。

「宇宙」から彼女へのメッセージは、「地球への着陸料」の支援要請だった。そのロシア人男性とは飛び立つ前にSNS で知り合った。「日本に着いたら結婚してほしい」「1000回言っても伝わらないけれど言いつづける。愛している」とLINEでささやいたという。

地球に戻ってあなたに会うには金が要る、ロケット費用と着陸料440万円と言われ口座に振り込んだそうだ。イーロン・マスクさんのクルードラゴンは片道料金、案外安くて後払いなのですね。日本に途中下車できるのでしょう。でも、無理もありません。相手はなんといっても宇宙飛行士、若田さんのお友だちですから。

ひとつだけ矛盾がありました。今回若田さんのクルーのロシア人は、アンナ・キキナさん(38歳)、女性です。まあ、同性婚もアリでしょうから、とやかく言うことはありません。でも、アンナさんの着陸料はもう支払い済みでしょうから、彼女ではないと思いますが。