花押(かおう)ってなあに?俺のサイン!
でお送りしております。
この話のYouTube動画はこちら↓↓
今回のテーマは「花押」
「花押」は「かおう」と読みます。
「花押」の漢字の字面からは「押し花かな?」、「かおう」の音からは「花王ですか?」という感じが漂ってきますが、「花押(かおう)」です。
つまり、書く判子、自分のオリジナルサイン、です。花のように存在感のある美しい形をしたものが多いので、「花押」と呼ばれるようになったのだとか。
花押はこのようなもの↓↓
花押は、基本的には名前の漢字の草書体をもっとくずしたものをさらに改良してオリジナルデザインに仕立てます。
現代でも花押を使っている人たち
身の回りではあまり目にすることがないかもしれませんが、現代でも首相や閣僚(大臣)たちは各々の花押を持っています。(噂では大臣の花押は一点何百万円でデザイン発注されているとか・・・⁉)
首相官邸のホームページ内で、明治以降の歴代総理大臣の紹介ページにおいて各人の花押を見ることができます。
現代に根付く花押の慣習
2020年に、河野太郎大臣がデジタル化を進める方策として大半の行政文書の押印を廃止したのは記憶に新しいところ。しかしこの花押文化は根強く生き残り、2023年の今でも閣議決定において、各大臣はその案件を承認した証拠として多くの場合において自分の花押を署名するのだとか。また書面のみでの持ち回り閣議案件(※)では、特にその承認の証拠として花押が必要となるようです。
実際の閣議書↓↓
国務大臣とは所謂各省庁の大臣のことですが、こちらは令和元年のものなので知った名前も多いのではないでしょうか。
ちなみに、菅原大臣や田中大臣は、単純に「菅」「田中」の文字を書いているだけでこれは花押とは呼べないものかと思います。
次の閣議書は令和4年のもの。このとき既に岸田内閣なので、岸田総理の花押も見られます。ちなみに筆者は内閣官房長官(松野博一氏)の花押がなんだか好み。
花押は発注できる
閣僚以外にも、特に会社の社長さんなどでオリジナルの花押を持ちたいという方は少なからずいるようです。日本花押協会などに依頼すると数万円~でプロが本格的な花押を作ってくれるようです。
しかし、花押は言うなればオリジナルサインなわけですから、自分で創作するのも面白いのではないでしょうか。というか、本来そういう性質のもののような気もします。
筆者は小学生くらいの頃、自分のサインをひらがな・カタカナ・ローマ字などを使って作っていた気がするなあ・・・。
現代では取り立てて使われているのは政治の世界のみかもしれません。ではこの花押、いつの時代にどのようにして生まれ、栄えてきたのでしょうか。
次回は花押の歴史を追ってみたいと思います。
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