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本当にスゴイ「一流ファシリテーターの空気を変えるすごい一言」の実践的なスゴイ使い方



「一流ファシリテーターの空気を変えるすごい一言」を読みました。
打ち合わせ、会議、面接、勉強会、雑談でも使える43のフレーズと題されています。
一言で言うと大変役立つフレーズが分かりやすい解説で読みやすく、疲れた脳みそでもスッと入ってきます。

今回はこの本を「トップマネジメント」の皆さんが具体的に活用するシーンを、自分の7年間の社長経験を思いだしながらイメージしてみました。

会社の活動の中で、この本と関連が高いシーン、それは何と言っても会議、打ち合わせですね。

特に「トップマネジメント」が出席する会議は空気が重くなるのが通例。しかし、昭和のような御前会議をやっている余裕はもうありません。実務的な課題を短時間で結論出しする必要があります。また、トップマネジメントは自分の意見はあるものの、それ以外の選択肢をインスパイアさせてくれるような活発な意見を出して欲しいと思っています。
トップマネジメントはファシリテーターではありませんが、会議を招集し、目的を達成する為にコメントを求められる立場です。その場を活かすも殺すもトップマネジメントの一言が大切だという事は殆どの方が実感し課題感を持っていると思います。

朝10時、会議が始まったシーンを想像してみて下さい。

新しいソリューションの取り扱いを検討する為に各部門から若手に集まってもらった時の最初の会議です。
「一流ファシリテーターの空気を変えるすごい一言」の各フレーズを用いて会議でのトップマネジメントからのコメント例を以下にまとめてみました。本書の各フレーズを(ph〇)で示しています。

まずは開会にあたって。

集まった若手の空気を解きほぐし、会議をスムースに始めるためのフレーズです。

「引き締まった空気で私もピリッとしています。(ph1)」
「今日の会議は今度の新しいプロジェクトで若い皆さんの意見出しを目的としています。1時間で計画と分担を決めましょう。(ph3、4)」
「新プロジェクトで当社の次の時代の事業成長を実感してゆきたいと考えています。(ph5)」

会議の中盤から後半にかけて。

会議を活性化するコメントを出します。嫌味無く、若手出席者の意見を引き出します。

「これから10分間は特別ルールです。新プロジェクトのアイデアを10個出してみましょう。質は問いません。(ph10)」
「ここは私たちで結論をめとめてゆきましょう。(ph12)」
「指導課の立場からこのプランはどう見えるんでしょうか?(ph13)」
「深野さん、何か言いたそうなお顔をされていますね。(ph14)」

以下はこの会議の第二回目以降の風景です。

メンバーからのまとめのプレゼンを受けたりしているシーンを想像して下さい。
第二回目という事でまだ堅い空気を解きほぐし話が続くようなフレーズですね。

「今日のメンバーならこれからの説明に興味を持つはずです。今までの皆さんのディスカッションをまとめたものですから。(ph15)」

更に、出席メンバーからの意見を嫌味無く引き出します。

「何か気になることや確認したい事があればどうぞ教えて下さい。(ph16)」
「大切な事をおっしゃったと思います。(ph18)」
「白浜さんのご意見は私たちが知りたかった事ですね。(ph20)」
「フレッシュな提案のように私は感じます。皆さんはどうでしょう?(ph21)」

まとめはトップマネジメントから・・・

「ここまでの議論のポイントをまとめます。一つ目は・・・(ph23)」

脱線する人、いやな人は会議には必ずいますよね。

こういう方の対応は非常に重要です。会議にファシリテーターを置いていない場合などはトップマネジメントが対処してあげるとより効果的ではないでしょうか?

「次回以降のテーマに繋がる重要なポイントでしたね。ありがとうございます。(ph29)」
「ここまでの話は伝わっていますか?(ph30)」
「一人ひとりが本気で考えているからこそ、色々な意見が出ますね。(ph31)」
「言いにくい事をご指摘いただきありがとうございます。(ph34)」
「ありがとうございます。おかげでアイデアが浮かびました。(ph37)」

まとめ。

この本を読んでから会議や打ち合わせが本当に楽になりました。今は権限を持っていた社長は退任。最近の活動で、副会長とか理事とかタイトルは立派ですが、基本は権限も無く、ご協力を頂く方々の調整がもっぱらな中、チームを前に進めてゆく上で、この本の一言一言に助けられている今日このごろです。
是非、皆さんもお読みになられる事をお勧めします。


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