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PICerFTをつくってみた

cartreaderをつくってみてから、電子工作にハマったおじさん。電子工作を始める前は、色々なことを長時間かけて調べた。まぁ、調べたおかげでcartreaderも問題なく組み立てることができたのだが、やり残しというか、いつか作りたいと思っていたことがまだできていなかった。

スーファミの特殊チップ入りカセットを読み込むときに、cartreaderではPIC12F629というマイコンを使う。ネット情報を調べた感じ、このマイコンへの書き込みが難しいというか、クセがあって躓くポイントらしい。

おじさんは結局、↑のようにPICkitというデバイスの中華パチモンで何とか書き込むことができたが、これを試す前にはもう一つの方法も検討していた。

PICerFT

それがPICerFTである。詳細は以下のページをご覧いただきたい。

Einstein氏という方が無料で回路図からWindows用のソフトまで公開している、マイコンのリーダー・ライターだ。

回路図も公開されているし、部品も簡単に手に入るものなので、自分で作れるなら、それなりの安さでPICリーダー・ライターを手に入れることができる。しかもざっと見た感じ、ソフトもMPLABと違って非常にわかりやすそう。

しかしcartreaderを作り出す前のおじさんは、とてもじゃないが回路図から組み立てることなんてできなかった。どうせなら、プリント基板の設計方法も覚えてから、いつか作ってみようと心に決めたのである。

プリント基板設計

cartreaderの記事を読んでくれた方ならわかると思うが、プリント基板は設計さえできていれば、発注自体は素人でも数百円で行える。

設計はフリーのKiCadというソフトが今スタンダードな感じなので、おじさんもYoutube動画などを見ながら使い方を覚え、設計してみた。

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設計と言っても、回路図から自動的に配線までしてくれて、あとは手動で微調整する感じ。そこまで高度な知識も必要ない。そしてKiCad内で3Dモデルもプレビューできる。

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本当にこれで動くのだろうか…。心配なまま、cartreaderのときも利用したJLCPCBで基板を発注。

基板完成そして組立

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約2週間ほどで基板が届く。いや~こんなの発注できるとはやっぱり凄いこった。

そしてもう我慢しきれなく、早速組み立ててみた。

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うほほーい!完成じゃ!そして簡単ではあるが、3Dプリンタでフレームケースも作ってみた。

動作確認

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↑こんな感じでPICを繋げて、ばっちり読み書きできました!Einstein氏に感謝。

回路図から自分で基板に起こして組み立てて、ちゃんと完成させられると達成感もいっぱい。おじさん絶好調。

そしてPICerFTのソフトも、やはりMPLABより簡単だった。cartreader用のマイコンぐらいなら、PICerFTの方がはるかに楽だな。

プリント基板と3Dプリントモデル公開

ってことで、せっかく作ったわけですから、公開しやす。
※ちなみにPIC専用で、AVRには対応していないよ

ファイルも2つしかないのですぐわかると思うけど、pcb.zipがプリント基板発注用のガーバーファイルというもので、picerft_frame.stlが3Dプリント用のモデル。あ、3Dプリンタを買った話はまた別の記事にしよう。

プリント基板は、JLCPCBで発注するなら以下のようなオプションでOK。

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少しでも安くしたいなら、「Remove Order Number」はNoにしても良いかと。注文番号が基板上に印刷されちゃうけどね。

終わりに

ってことで、電子工作始める前は夢のまた夢だった、基板設計から組立を、PICerFTというかなり便利なデバイス・ソフトで試して、無事完成できましたという報告。

やってみると、本当に色々な知識が必要だったけど、電子工作初心者でもやれなくはないなと思った。一応おじさんの成果物は公開しているけど、回路図も必要部品も公開されているから、ぜひ自分でも作ってもらいたい。

ま、ただ、作ったはいいけど、もうPICなんて触ることなさそうなんだけどねぇ…。

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