見出し画像

ショートショートnote杯の課題①~⑪を一通り書いてみて

​吉村うにうにです。いつもは長編小説やショートショート小説を書いております。ショートショートnote杯をきっかけにnoteに登録致しました。ショートショートnote杯は以下の課題から選ぶコンテストということで、自分にできるのかが不安でしたが、チャレンジしてみました。

1.『しゃべるピアノ』
2.『1億円の低カロリー』
3.『株式会社リストラ』
4.『アナログバイリンガル』
5.『違法の冷蔵庫』
6.『数学ギョウザ』
7.『コロコロ変わる名探偵』
8.『空飛ぶストレート』
9.『金持ちジュリエット』
10.『君に贈る火星の』
11.その他、カードゲーム「ショートショートnote」に収録されているお題カード200枚から、自由な2枚の言葉を並べて作った題名

この①~⑪の課題すべてにチャレンジしよう思い立ち、10月28日でショートショートnote杯の課題①~⑪を全て最低一つずつ書き終えました。そのなかでも苦戦した作品や思い出深い作品を振り返ってみたいと思います。制作順に記載します。

これは10月14日の開催記念イベント中に作った作品です。課題⑪に相当します。時間の制約のプレッシャーの中で楽しんで書けたと思います。

これは、同じく開催記念イベント中に作りました。課題⑪です。普段はSFを書く時はできるだけ科学的整合性を重視して、不自然にならないようにしますが、時間の制約上​強引な設定で切り抜けました。

課題5です。冷蔵庫の違法ってなんだ? と疑問が渦巻きました。最初は、入れてはいけない物を考えておりましたが、温度を下げ過ぎて捕まるというアイデアがハッと浮かびこのような作品になりました。困ったけれども、アイデアが浮かぶアハ体験を味わえた作品です。

これも苦戦しました。高価な低カロリー食品を一生懸命考えましたが、絶対に他の人が思い浮かんでいると思い、他の人が考えつかない方向を懸命に模索しました。ちょっとホラーチックにできました。

ところで、私は流行に乗ったり、他の人が考えそうなアイデアで小説を書くのを嫌います。勿論他の方がそれを書くのを全く否定するつもりはありませんし、流行に乗った作品を作る重要性も理解しております。ただ、私は私にしか書けない(たとえ下手でも)ものを書くことに自分の存在意義を見出すタイプの人間です。だから、よく変な方向にストーリーが流れてしまいますが、それはそれでいいと思っています。小説講座に通っていた頃、仲間の生徒の一人が「これから何が流行るんでしょうね(それを書くべき)」と話していましたが、私は「自分が作る物を流行らせればいい」ぐらいに内心考えておりました。変なこだわりですが、これからもできるだけ、他の人が考えない作品を作っていきたいです。

ちなみに、表紙の絵は額縁だけフリー素材で作り、額縁の中身は私自ら描きました。この絵心の無さを笑っていただけたら嬉しいです。自分で描いていて可笑しかったです。

かなり苦戦しました。ストレートと聞いて浮かぶものが、野球、首の骨、ボクシング、性癖、ぐらいしか浮かばす、それを空にどうやって飛ばすんだ?と考え抜きました。他の方の作品も参照しましたが(もちろんかぶらないためと、どのようにアイデアを閃めかせているのかの勉強の為)、皆さんの上手さに感心するだけでした。知り合いがストレートネックで困っていたので、それがヒントになりました。

これも結構苦戦しました。バイリンガルとアナログがどうしても結びつかなかったです。無理矢理感がありますが、バイリンガルを二か国語ではなく、本音と建前の二つを使い分けるという捉え方をしました。京都の人の悪口のように受け取られてしまわないか心配です。まあ、本気にする人はいないでしょうが。

「ジュリエットは金持ちに決まってんじゃん」これがこのお題を見た時の率直な感想です。当たり前のところから、不思議な物語ができるわけないと、考え込みました。この時は、連続投稿日数にこだわっていたので、それを維持するために24時までに書き上げなければならず、その5分前にかけてホッとしました。大ピンチでした。

これも苦労したけれども、意外と早くアイデアが下りてきました。最初は、不思議なピアノが弾いている人に文句をつけたりアドバイスしたりゴシップを流したりする発想しかなく、これは絶対他の多くの人が使っているアイデアに違いないと考え、根本から見直しました。ショートショートの不思議さを若干犠牲にして、尚且つお題を物語の中心テーマからちょっとずらす感覚で作りました。

コロコロ変わるというところで、私の発想の貧困さに悩まされました。「コロコロ変わるのは犯人か犯人に対する想いくらいじゃないの?」というところから抜け出すことが難しかったです。パッと浮かぶものから抜け出ることの困難さを今回のショートショートnote杯では嫌と言うほど味わいました。でも、一旦アイデアが浮かぶと楽しんで書ける、それが醍醐味だと思います。

これは、火星の何を贈ろうかとずっと考えておりました。アイデアが浮かびそうで、でも他の人と似たようなものになりそうで、何日か考えているうちに、結局過去の自分の短編小説からヒントを得た感じです。

火星を住める環境に改造するというテーマは自分が好きな題材の一つです。

全てのテーマを書き終えて。

テーマ①~⑩は無茶ぶりばかりです。無茶ぶりだとわかってお題を出されている事は承知していますし、そこからどう発想をひねり出すのかを試されているんだなと、つくづく感じました。

私が自分に普段言い聞かせている言葉が「(アイデアが浮かばなくても)書け、とにかく書け」です。書けば何かが生まれる(かも)。そう言う意味でも今回のショートショートnote杯では、困りながらも何とか作り上げる経験を積ませてくれるありがたい機会だったと思います(自分は意志が弱いので、なかなかコンテストなどがないと筆が遅いのです)。主催者には感謝しておりますし、noteの読者には作品を読んで頂けると大変嬉しいです。

引き続きショートショートnote杯の作品を作ってまいりますので、宜しくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?