【VALORANT大会考察】OPTIC vs FPX Split Pt.3

はじめに

先日行われたMasters CopenhagenのLower finalであるOptic vs FPXの考察の続きを行います。
前回の記事はこちら↓

前回で第8ラウンドまで見ました。

第8ラウンドまでの振り返り

ここまで、お互いがずっとMIDのコントロールに精を出してましたね。相手のMID戦略に対するカウンターを出して、そのカウンターを出して、、、、という繰り返しのように見えました。

第8ラウンドでは、ベントに追加でプラウラーを入れることでMIDの攻略を行い、B挟みを成功させました。

あんまりスキルを入れすぎるとメイン側が手薄になってしまうので、カウンター戦略として考えられるのは

・MIDにOpticよりも多くスキルを入れる
・MIDを薄くしてメインにスキルを多めに入れ、メイン側を掌握する

といったあたりでしょうか。

第9ラウンド

ここでFPX側TO。OpticのMID戦略に対する回答を用意しているのでしょうか。何を話しているかはわかりませんが、とりあえず第9ラウンドを見てみます。

FPXの配置を見ると、MIDめっちゃ薄くなっていますね。いままでMIDで戦っていたレイズ、KAYOではなく、ヴァイパー単騎になっています。

また、今までMIDにあったヴァイパーのカーテンもAサイに切り、MIDはスモークのみになっています。OpticにMIDでスキルを切らせて、

・サイト攻めに対するカウンタースキルを多めに用意する
・一方的なリテイクをする

という意図が見えます。

対するOpticはAメイン5。
TOでFPXがより強力なMIDコントロールをしてくるため、手薄なメインでスキル入れまくれば勝てるだろうという読みがあったのでしょうか。

ランプ、ヘブンを分かたれで切り、4人でサイト攻めをし、1人(Marved)をメインに残します。これが第6ラウンドとの違いですね。(第6ラウンドに関しては前回の記事をどうぞ)

ナノスワームに止められつつも、OpticはAサイトを無事に制圧します。

プラント開始時点での配置は以下のようになっています。

FPXの強さが出ていますね。
FPX視点では、この時点で

・ヘブン、ランプ、CTがとれていること
・キルジョイのアラームボットが反応していないため、MIDラークはない、もしくはラーカーが間に合っていない

という情報がわかっています。

Opticとしては、メインのアストラが倒されてしまうとゲームエンドなので、CTまでエリアを広げに行っていますが、失敗していますね。メインのアストラが殺されて、CTも取り切れず、リテイクされます。

ヘブンを何とかして取るか、メインを頑張るか、CTまで頑張ってエリアを伸ばすかしないとA攻めはきついかもですね。

その後も攻めは通らず、FPXがラウンドを取得し続け、FPXが9本取って前半が終了します。

FPXとしては、メインのワンウェイスモークによるコントロールと、ミッドの押し引きにおいてOpticを上回っていたような印象があります。


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