失くし物をした話

こんにちはこんばんはおじゃめしです。割と大きめの失くし物をしてしまい、文章化して昇華しないとやってられなくなったので、note記事を書くことにしました。何かの気休めとして読んでくださるとうれしいです。

発端

事件が起こったのは5月31日。2023年で五月病を言い訳にできる最後の日です。「今日はおうちでゆるゆるゼミの資料を作るか〜」と思いながら、机やカバンを整理しつつノートパソコンを探していた時、私はあることに気付いたのです。


「あれ、充電コードをまとめた袋が無い。無い???無い!!!!!!!!あれ!?!?!?」


そう。スマホ、ワイヤレスイヤホン、そして何より大事なパソコンの充電コード(電源コード)がまとめて消えてしまったではありませんか!パソコンの残り電源的には、資料をパワポに作って翌日発表するだけの残量は無さそうです。これはマズイ。

とりあえず、家の中を頑張って探します。とはいえ、昨日の帰宅後にカバンから充電コードを取り出した記憶がないので、万が一あるとしたら目に見えるところに置いてあるだろうとあたりをつけて手当たり次第に捜索しました。片手間に昨日の記憶を遡ったのですが、「眠い体を起こして昼頃に大学に行ったこと」「ランチの量が多すぎて午後以降は眠気が止まらなかったこと」「夕方の授業がオフチョベットしたテフを(以下略)状態だったこと」「帰りの電車で爆睡したこと」しか出てきません。まったく、人の記憶はあてにならねぇものです(あなただけでは?)

夕方の授業の様子(イメージ)

15分ほど探したのですが、充電コードは見つからず。探してるうちに「どこかで落としたのではないか」という可能性が脳裏をよぎります。まだ朝食を食べていない状態でしたが、精一杯最適な行動を考えることにしました。

  • 充電コードが家にある場合→状況として一番嬉しいが、現時点で探しても無いのでその可能性は低そう。

  • 充電コードが大学にある場合→家で探すだけ発表の準備時間が削れるだけなので、さっさと大学に行くべき。

  • それ以外の場所にある場合(電車で落としたなど)→家と大学に無かった場合に本格的に考えるべき選択肢なので、大学を探してからでないと何とも言えない。


→大学に行くしかないじゃん(白目)


正直、片道2時間かけて大学に行き、忘れ物を探しにいくことには馬鹿らしさしか感じられません。が、無慈悲にも明日の発表は刻一刻と迫ってきており、背に腹は変えられません。大学が遠距離であることにため息をつきつつも、行く決心をして、電車を調べることに。とはいえ、いつもの癖でTwitterを開いてしまったのですが、そこで目を疑うことになります。

当日のTwitterのスクショ

は???

大学の最寄り(日吉)の周辺で電車が止まっている図

は?????????????(突沸)

いや、電車が止まるのは仕方ないことですけど!!!よりによってこんなときにですか!!!今日は不運ですね!!!!!果たして、私は誰かの恨みを買うような何かをしたのでしょうか(もしいらっしゃったらLINEしてください。腹を割って話し合いましょう)。

とはいえ、現状を嘆いたところで何も変わりません。ここは、今の状況を肯定的に捉えてみましょう。ここまで好ましくないことが重なっているのですから、笑い話の種としては十分です。そう思うと一周回って面白くなってきました。何を血迷ったのか、最低限髪を整えて(謎の余裕)、こういうときしかできなさそうなので緊急で動画を回してみました。そういえば、お金をおろす用事もあったので、「用事のついでに片道2時間かけて大学に行く」というモチベでいれば、どうにか精神を平穏に保てそうです。大丈夫、ただの致命傷だ。

来日までの経緯

とりあえず、キャンパスのある日吉周辺を目指します(これを俗に「来日」といいます)。が、前述の通り、この日は来日も一苦労です。画像の運休は収まっておらず、結局、武蔵小杉から日吉周辺までは自分の足でどうにかするしかありませんでした。普段なかなか無い機会なので、とりあえずRTAしてみることにしました。

武蔵小杉到着時刻(12:22)
キャンパス到着時刻(12:37)

正確な時間は計りそびれてしまいましたが、時刻だけをみると15,6分で着けたことが伺えるかと思います。信号にひっかかった割には、まあまあ頑張ったと思います。帰宅部全国大会って、こんな感じなんでしょうね(適当)。

大学にて

さて、無事に大学に着けたので心当たりのある場所を探します。まずは昨日の授業の教室です。

...…

...…

ありませんでした。

まぁ、正直言ってこれは当然の結果だと思います。もし忘れていたら、周囲の友達が気付いてくれると思うので(全幅の信頼)。
本命は研究室です。ここに無かったら、いよいよ道中で落としたことが濃厚になります。いつも何気なく押している扉のキーが、この日ばかりはカウントダウンに聞こえて、余計に緊張感が高まります。

扉を開けました。昨日自分が使った席は一番奥だったので、入り口ではまだ様子がわかりません。

……

恐る恐る中に入ります...…

...…

...…

...…

ありませんでした!!!!!!!!!!!!!おい!!!!!!!!!!!!!嘘だろ!!!!!!!!!!!!!

なんということでしょう。どうやら過去の自分は充電機器をちゃんとカバンにしまっていたようです。寝てばかりいた割には変にしっかりしてますね。もうよくわかりません。
それにしても、私はあまりの虚無感に呆然と立ち尽くすばかりでした。最悪、すべての充電コードを買いなおせば済む話なのですが、特にパソコンの電源コードはお値段がお高めな記憶があったので、思わぬ出費に痛みを覚えました。何かを失う痛みって、こうも辛いものなのですね(針小棒大)。

このあと、念のため学生課に行き、落とし物の有無を聞いたのですが、職員の方に「研究室で充電コードを取り出して失くしたのなら、研究室を探せばいいじゃない」と諭されてしまいました。自分も全くもってその通りだと思います(わざわざ聞きに行って、なんかごめんなさい)。

さて、片道2時間かけて大学に来た僕ですが、このままでは某漫画の「何の成果もあげられませんでした!」状態になってしまうので、どうせなら何かしてから帰ろうとなりました。明日の発表について、最悪、IPadのノートアプリを画面共有すればなんとかなると思っていたので、その資料作りをしました。電車も復旧しておらず、携帯を充電をするのにも時間が必要だったので、ちょうどよかったですね。携帯の充電器は他の研究室の友達に貸してもらえました。とてもありがてぇです…

帰宅

作業を終えて電車の運行情報を調べてみたところ、ぼちぼち運行が再開していたようなので、帰ることにしました。2時間かけて出向いたにもかかわらず充電器が無かった悲しみを胸に残したまま、私は静かにキャンパスを後にしました。
帰路においても「どこ行ったんだろうなぁ、充電器。久々にデカめの失くしものをしたよな~」などと考え続けていました。思えば、小さい頃は忘れ癖や失くし癖がひどかった私。試験当日に三角定規を忘れてしまって試験官の方に借りたこともありましたし、体育館でPASMOの入ったケースをぶん投げたら見事に壁の隙間に飲み込まれて回収不能になったこともありました(←これは忘れ癖でも失くし癖でもないのでは???)。ただ、高校生以降は忘れものや失くしものによる大きな失敗をしていなかったので、それもあって、今回の出来事は自分にとって割とショックでした。
ということを思い返しているうちに、「最近は失くしものをしていないんだから、道中で落としている方が可能性として低いのではないか!」という謎の自信が芽生えてきました。なんだか一周回って、家にある気さえしてきます。キャンパスを出た直後に抱いた感情はどこへいったのか、気づけば意気揚々と家へ向かっていました。

充電コードをまとめた袋(青いやつ)

ぼく「ただいま〜」

充電コード「おかえりやで^^」

ぼく「は??????????????(複雑)」

あったんですけど???あったんですけど!!!どうやら、取り入れた洗濯物(画像上部)の下に埋もれていたようでした。「家にあるとしたら目に見えるところに置いてあるだろう」という思い込みが完全に裏目に出ましたね。本当に家にあったとは思わなかったので、見つけたときは変な声が出てしまいました。
電源コードが見つかり、もちろん安堵はしました。ただ、往復4時間かけて大学に出向き、さらに電車が運休の区間を全力疾走したあの頑張りが完全な徒労に終わったことを考えると、とてもやるせない気持ちになりました。こんな気持ちになったのは、高2の冬休みにとある評判がよろしくないアニメを徹夜で一気見した時以来です。勘弁してくれ。

その後、発表資料をパワポで打ち直し、なんとか当日中に作業を完了させて眠りにつくことができました。ひとまず 𝑯𝒂𝒑𝒑𝒚 𝑬𝒏𝒅 (?)

まとめ(雑)

さて、今回の話はまさに「灯台下暗し」という諺がぴったりなものでした。近くにあるものは案外気付かない___ やはり、先人たちの教えは偉大です。ただ、この話は、

  • サングラス落としてショックを受けていたけど、鏡見たら自分の頭の上にのっかってたわ!あちゃ~!

  • スマホ忘れた気がして家に戻ったけど、ポケットにあったわ!てへぺろ!

といった、なんとも巷でありそうな灯台下暗し事例(笑)を「甘っちょろい」と一蹴できるほどの威力を含んでおり、エクストリーム灯台下暗し事例と認定されるべき、重大インシデントです。

ただの灯台下暗し事例の場合、何も失くすことのない単なるお茶目エピソードで済みますが、エクストリーム灯台下暗し事例はそんな可愛いものではありません。今回の場合、物を失くしたと錯覚して失くし物(概念)探しに奔走した結果,私はその日の自分の体力や時間を失くしてしまったのですから。もし冷静さを取り戻して、あと15分ほど落ち着いて探していれば、ただの灯台下暗し事例(笑)で終わっていたかもしれないことを踏まえると、今回のことがさらに悔やまれますね。

では、エクストリーム灯台下暗しを回避するためにはどうすればよかったのかを自戒としてまとめて、この記事を終えることにしましょう。
もっとも重要なことは「失くし物をしても慌てない」ことです。発表が差し迫っているという状況に慌てていた私でしたが、冷静に考えればいくらでも打開策があったはずです。焦燥感によって理性的に行動できなくなってしまうと、エクストリーム灯台下暗しを起こしやすくなるでしょう。
また、非常に当たり前ですが「家全体はくまなく探そう」というのも大事です。冷静になっていないのが原因ですが、思い込みをもとにして捜索範囲を限定するとどうしても見落としが増えてしまいます。人の記憶はあてにならないので(クソデカ拡張)、「確かここにあったはず」などといって自らの視野を狭くするのは控えましょう。
もう一点、「ご飯はしっかり食べよう」ということです。正しい意思決定をするためには、頭がしっかりはたらいていることが必要不可欠です。確か、「サマーウォーズ」でも、家族が慌てふためいてる場面でおばちゃんが「ご飯、食べましょ」と言っていましたよね。私は、この一件を通して ごはん の重要性を深く認識することになりました(適当)。

いかがでしたか。ぜひ皆さんは、私のエクストリーム灯台下暗し体験談を踏まえて、Well-beingしてくださいね~~~~~~~~

ではでは。


P.S. 
緊急で回した動画を見返したのですが、ろくにまともなことをしゃべっていないのでお蔵入りが確定しました。はい。

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